<SDGsや環境問題を自分事に>
子供たちの環境意識を育む出前講座
- 省資源・資源循環
- 共創

エプソンが取り組む地域貢献活動のひとつとして、その地域や人々の特色を活かしながら、一人ひとりが地域や環境問題について考えることができる学習機会の創出があります。エプソンはその取り組みを通して、次世代の人材育成をサポートしています。さまざまな自治体や学校、地域企業と共につくりあげる教育活動に取り組んでいます。
企業と連携した課外活動で学ぶ、社会とつながる環境学習プログラム(福岡県)
エプソンは、福岡県北九州市で「KAMIKURU(カミクル)」という「紙の循環から始める地域共創プロジェクト」に参画しています。そのプロジェクトの大きな特徴のひとつは、地域での「共創」にあります。地域の古紙を地域内で循環させるアイデアを企画・実現するために、自治体や学校、民間企業や団体まで多様なパートナーが参画しています。
北九州市にある「KAMIKURU」の活動拠点は、地域を支援するひらかれた場所として、SDGs教育を実践する近隣の学校からも多くの見学を受け入れています。また、学校へ出張訪問する出前授業も実施しており、これまでに14校900名以上の生徒に「KAMIKURU」の活動を通した環境教育を行ってきました。環境教育は、エプソンの乾式オフィス製紙機「PaperLab」で作成できる再生紙をテーマに、プログラムを実施しています。日常的に使われている「紙」が、実は環境と深く関わっていることは、子どもたちにとっても新鮮な気づきとなります。身近な素材を通して環境問題を「自分ごと」として捉えるきっかけを提供することで、子どもたちの意識に変化が生まれています。受講後の感想には、「自分たちの小さな行動でもSDGsの達成につながることがわかりました。これからは、自分にできることから取り組んでいきたいです」といった声が寄せられています。
また、北九州市内で行っている本活動を見学したいと、地域外の学校からの要望も増えており、さらにその活動領域を広げています。
「KAMIKURU」プロジェクト

学び、実践し、評価される!スポーツチームと取り組むアワード型の教育イベント(東京都)
フットサルクラブ「ペスカドーラ町田」との共創活動では、「環境」「教育」「健康」をキーワードに、クラブのホームタウンである東京都町田市の地域課題の解決を目指し、市民(ファン)を笑顔にする取り組みを進めています。エプソンはこの活動の中で、主に「環境」と「教育」の視点から、地域やファンへの貢献を展開しています。その一環として実施したのが、「ペスカグリーンアワード」です。このアワードは、地域の子どもたちの行動力をきっかけに、友達・家族・地域全体へと環境意識の輪を広げることを目的としています。アワードでは、クラブのフットサルスクールに通う小学生を対象に環境教育を実施し、学びを通して行動変容にまでつなげることを目指しました。
ぺスカドーラ町田との共創活動
ペスカドーラ町田ホームページ「ぺスカグリーンアワード」のリリース
環境教育は「環境問題を自分ごととして捉える」をテーマに、子どもたちの夏休み期間中に実施しました。講師を務めたのは、環境課題の解決に取り組むエプソンの社員たちです。地球規模で進行する環境問題の現状をわかりやすく解説し、日常生活の中でどれだけCO₂が排出されているかを具体的にレクチャーしました。この講義を通じて、子どもたちが環境負荷を意識し、行動へとつなげるための基礎知識を身につけることを目指しました。また、ペスカドーラ町田の試合観戦と環境教育を組み合わせたプログラムとし、実際に選手も教育の場に同席するなど、子どもたちが「楽しそう!参加してみたい」と感じられるような工夫も取り入れました。結果として、この環境教育には保護者も含め計85名に参加いただくことができ、実施後のアンケートでは参加者の95%が講演内容に「満足」し、「地球温暖化について考えるきっかけになった」と回答いただけました。
レクチャー後は、子供たちが夏休みに行った環境負荷低減につながる活動を表彰するイベントも実施。保護者からは「自分で考え企画から応募用紙の作成まで取り組んでいました。机に向かって頑張る姿が新鮮でした。引き続き環境問題に興味を持ってくれたらいいなと思います」と、子供たちの自発的な行動のきっかけともなったようです。子供たちが好きな「フットサル」を掛け合わせて環境教育を行うことで、自然とモチベーションがあがり、大人では思いつかない発想、行動へとつなぐことができました。
今後はアワードの対象をクラブのスクール生だけでなく、地域の小学生などにも範囲を拡大し、「環境教育」を通して地域貢献活動の一助となれるよう、クラブと共に活動していきます。
- 子供たちから寄せられたペスカグリーンアワードへの応募作品「フットサルのルールを使った節電チャレンジ」など
エプソンは、今後も持続可能な社会の実現に向け活動していくとともに、将来世代人材の育成に向け、コンテンツの可能性を最大限生かした取り組みを行っていきます。