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「ロボット設計者による出前授業」
- 共創
国立沖縄工業高等専門学校では、プログラミングの授業でエプソンの6軸ロボット「C4」と力覚センサーを使用し、習字、ドミノ倒し、けん玉など、さまざまな形に応用することでロボットの可能性を学んでいます。
今回エプソンは、社会と連動した課題解決型学習活動の場の提供を目的に、沖縄工業高等専門学校の機械システム工学科3・4年生に向けて、2023年6月に産業用ロボット業界研究授業として出前授業を実施しました。
企画設計や販売視点での「仕事内容」や「やりがい」を
出前授業の第1部では、セイコーエプソンの企画設計担当者から、「産業用ロボットを作る仕事(製品企画から発売まで)」と題し、製品開発者たちの組織を横断した取り組みなどについて解説。最新の産業用ロボット活用事例として「惣菜盛り付け工程の自動化」、「PCR検査の自動化」など、動画を交えてわかりやすく紹介することで、ロボットがどのように役立つかを伝えました。
第2部では、入社2年目のエプソン販売の技術担当者がお客様により近い立場での「販売の業務内容(生産工程のお困りごとを解決!)」について説明。実際の仕事内容ややりがいをお伝えし、働くことを具体的にイメージしていただきました。
進路や今後の活躍の場の参考に
参加した学生の皆さまに真剣に耳を傾けていただき、授業後の質疑応答やアンケートでは「企業内でのさまざまな職種を知ることができた」、「今の学びが将来にどう生かせるのか具体的にイメージができた」といった感想を多くいただきました。また、先生からは「現場で働くエンジニアの方から直接お話を聞く機会はあまりないので、貴重な経験となりました。」とコメントをいただきました。
コロナの影響もあり、将来の展望が描けない学生も出てきている中、具体的なイメージを持つことにより、未来に希望を持っていただけました。
課題解決型学習活動の場から、次世代技術者の育成を
2023年11月29日~12月2日に東京ビッグサイトで開催された「2023年国際ロボット展」で、社会体験の場として、沖縄工業高等専門学校の学生4名が、「自動ネジ締め装置」のアテンドと、「授業における産業用ロボットの学び」をテーマにステージで発表を行いました。
「自動ネジ締め装置」のアテンドでは、初めてお客様に説明する緊張の中、ロボットと力覚センサーを使ったネジ締めの仕組みについて説明しました。学生の皆さんからは「お客様に直接説明する機会は今までなかったので緊張しましたが、とても貴重な機会になりました」と感想をいただきました。
「授業における産業用ロボットの学び」の発表では、授業の中でエプソンの6軸ロボットを使い実施した「書道」「ドミノ倒し」「けん玉」の内容を紹介しました。また学んだこととして、「実際の産業用ロボットを操作し、プログラムする経験を得ることができた」「理論的な知識を実践的なスキルに変化することができた」「ロボットだけでなく、これまで学んだ知識を使って治具の作成についても学ぶことができた」と締めくくりました。
実際のお客様との対話の場も創出することで、"課題解決型の一連の学習活動"の場を経験いただきました。エプソンは今後も次世代技術者の育成を支援していきます。