<自分たちができることを考えるきっかけに>
有識者監修、生物多様性から
地球のミライを考える「エプソンの環境教室」授業
- 省資源・資源循環
- 共創
エプソンでは、小学生から高校生を対象に、「生物多様性と地球のミライを考える」というテーマの環境授業をエプソンスクエア丸の内で実施しています。
人間社会による地球環境の問題は、自然界の多くの生物に影響を与え、現在100万種が絶滅の危機に瀕しています。(注1)このペースは、過去1千万年の平均と比較して数十倍以上にもなると言われています。
- (注1)出典:WWFジャパン(https://www.wwf.or.jp/)
エプソンでは、2050年をゴールとした「環境ビジョン2050」を策定し、継続的に環境活動に取り組んでいます。環境活動に注力する企業として、社会貢献の取り組みの一環で「エプソンの環境教室」の実施を開始。絶滅危惧動物の現状や生物多様性の重要性をこれからの未来を担う若者に啓発しています。
「エプソンの環境教室」では、絶滅危惧種の動物たちが生息する環境をプロジェクションマッピングで再現します。15台のエプソンのプロジェクターを用いて、シロクマやジュゴン、ジャイアントパンダ、イリオモテヤマネコなどの動物を等身大で映し出すことで、まるで実際にその場にいるかのような体験を通じて学ぶことができます。授業は100カ国以上で活動している環境保全団体「WWFジャパン(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)」や、どうぶつ科学コミュニケーター 大渕 希郷氏の監修のもと、エプソンのコーディネーターが対話形式で進め、動物たちが直面している現状を伝えながら、生物多様性の保全と豊かな地球の維持のために必要な行動を参加者の皆さんと一緒に考えます。
- 【大渕 希郷氏】
上野動物園の展示飼育員等を歴任し、「絶滅危惧種 救出裁判ファイル(実業之日本社)をはじめとする著書の執筆や、動物に関する多くの書籍、番組を監修。
等身大の動物たちが暮らす環境を体感
このたび、千代田区立九段中学校の生徒の皆さんに校外学習として「エプソンの環境教室」にご参加いただきました。授業では、エプソンのコーディネーターが、生物多様性の保全の重要性やそれに関連する課題、絶滅の危機に瀕する動物たちの現状、個体数が減少している原因、社会が講じている対策などを教えるとともに、生徒の皆さんに、動物たちの生息環境保護に向けて自分たちに何ができるのかを考えていただきました。生徒の皆さんは目を輝かせながら、普段接することがない絶滅危惧種の動物たちが暮らす環境を体感していました。
エプソンの環境への取り組みも体感
授業では、生徒の皆さんに、エプソンが環境への取り組みに注力している理由や、エプソンが行っている環境活動についてもご紹介しました。
エプソンは、ほとんど水を使わずに(注2)新しい紙を作り出す乾式オフィス製紙機「PaperLab」と、低消費電力かつ資源を節約するインクジェットプリンターを組み合わせ、自社オフィス内において"自然環境"に配慮した「紙のサイクル」を実践しています。「PaperLab」による紙の再生過程と、熱を使用せずに印刷を行うインクジェットプリンターの実演を通して、企業による「資源循環」と「脱炭素」の取り組みを生徒の皆さんに直に体感していただきました。
- (注2)機器内の湿度を維持するため、少量の水は使用します。
先生、生徒の皆さんからの感想
授業後に、先生、生徒の皆さんから感想をいただきました。
<先生からの感想>
会社の仕組みなど知る機会がなかなかないため、大変良い機会となりました。また、プリンターやプロジェクターが時計の技術をベースにして開発されていることや、環境問題に取り組んできたことなど初めて知ることばかりで、大変勉強になりました。子供たちも目の色を輝かせるくらい集中していました。
<生徒の皆さんからの感想>
- 動物がいなくなることは、人へも影響があるということがわかった。
- PaperLabが用紙を再生し、包装紙などへの再利用ができることがすごいと思った。
- エプソンは電子機器のイメージだったが、今回訪問してみて、環境へ配慮した商品を作っていたり、環境貢献のためにさまざまな活動をしていたりと、いい会社だと思った。
- エプソンが環境負荷を減らす取り組みをしていることを知った。印刷でエネルギー(熱)をあまり使わないことがすごいと思った。
- エプソンは自宅にあるプリンターのイメージしかなく、生物多様性とどんな関わりがあるのか不思議に思ってきたが、昔から環境に対して深く関わっていて、環境を大切にしていることがわかった。
<監修者様より>
・WWFジャパン様コメント
多くの野生生物が危機にあることは、今やとても身近な話題となってしまいました。とはいえ、どんな生きものがどのような環境にすみ、なぜ危機にあるかを知る機会は少ないものです。本プログラムを通して、最先端のプロジェクションマッピングで自然の美しさや動物の魅力を疑似体験し、それらが失われつつあることを学んでくださることを願っています。
・どうぶつ科学コミュニケーター 大渕 希郷氏コメント
野外での観察が難しい希少な野生動物たちが動く姿を、エプソンさんの映像技術によって、街中で疑似体験できるようになりました。多様な生き物たちが生み出す生態系によって地球の環境が維持されています。それによって人類も地球で生きてゆくことができます。人類にとっても唯一無二の地球環境の未来について、「エプソンの環境教室」がみんなで話し合える場になってくれればと願います。
今後も、「エプソンの環境教室」を通して自分たちには何ができるか、学びと発見につながる機会をお届けすることで、自然環境や生物多様性保全の一助となれるよう活動していきます。
「エプソンの環境教室」はホームページからお申込みいただけます。詳しくは関連リンクの「エプソンの環境教室」ページをご覧ください。