企業、自治体の魅力を五感で伝える!
飲食店で出会う、感じる、体験型の新たなメディア「ミセメディア」
エプソンとぐるなび、初の共同事業で実現
- 共創

全国には約50万を超える飲食店があり、多くのお客様に楽しい時間を提供しています。一方、原材料の高騰や人手不足等さまざまな課題にも直面しています。
さらに、昨今インターネット上では、フィルターバブル現象という現象が起きています。フィルターバブル現象とは、個人の興味や過去の検索履歴に基づいて情報がフィルタリングされるため、同じような情報や意見ばかりが個人に提供されるという現象です。このため新しい情報や多様な視点に触れる機会が減少しています。また、コロナ禍を経て、リアルな体験機会の減少が進んだこともあり、食品を提供する企業や、観光や特産品を持つ自治体では、街中での試食、リアルな体験機会の減少が進んでいます。こうしたことから、企業や自治体では、商品の魅力を紹介する機会の創出が課題になっています。
そこで、エプソン販売とぐるなびは、2023年の2回の実証実験を経て、企業、自治体、また飲食店の課題を解決するべく、初の共同事業として、飲食店を五感に響くメディアとして活用する新サービス「ミセメディア」を立ち上げ、サービスを開始しました。
2024年8月28日発表ニュースリリース:https://www.epson.jp/osirase/2024/240828.htm
ミセメディアは、飲食店に大型ディスプレイを設置し、大画面の映像によって視覚に訴え、メニューフェアなどを通じて来店客の五感に訴える体験型の新しいメディアです。これにより、さまざまな企業の商品や日本全国の自治体が持つ特産品等の魅力をお客様に伝え、リアルな体験を創出することが可能になります。メニューフェアでは、参画いただく企業や自治体の指定食材のメニューを飲食店が開発し、プロモーション実施期間中にそのメニューを提供します。一般の消費者の皆様は、来店時に期せずに企業や自治体の知られていない魅力に触れる機会となり新しい発見につながります。
企業や自治体は、本当は伝えたいのに届いていない魅力やストーリーを、新たなメディアを通じてお届けすることが可能になります。
●なぜ異業種のエプソンとぐるなびが共創したのか?
エプソンは、社会やお客様の課題を起点に、さまざまな活動に取り組んでいます。その中で、プロジェクターやプリンターなどのエプソン商品をご活用いただくことが多い飲食店が抱える課題への理解が深まり、エプソンとしても何か貢献できることはないか、と考える中で「飲食店のメディア化」のアイデアが生まれました。
一方、ぐるなびは、飲食店のDX化を推進していますが、デジタル技術を活用した販促や、飲食店経営に役立つアイデアとして「飲食店のメディア化」を考案しました。7割が個人店という特殊な業界かつ多様性のある飲食店を守ることは、日本の食文化を守ることに繋がると考えており、飲食店の新たな活躍の場をつくりたいという想いがありました。
こうした両社の想いが出会い、議論を重ねる中で「ミセメディア」が具現化されていきました。

実は日々の生活の中でさまざまな場がメディアとして活用され始めています。タクシー、コンビニ、トイレ、美容室、ドラッグストア、エレベーター等あらゆる場所で見ることができます。一方、飲食店は7割が個人店という特殊な業界のため、今まではネットワーク化が難しく、飲食店という場を活用したメディアはまだない、という気づきがありました。そこに活路を見出せないかと議論を重ねました。
●実証実験での気づき
2023年に実施した実証実験では、飲食店のメディア化の開発に向けたさまざまな気づきがありました。

<五感に訴える特長>
店内の大型スクリーンを通じてスポンサーの商品の魅力やストーリーを知り(視覚)、その商品を使って開発されたメニューを注文し味わうことができ(味覚)、においも手触りも楽しんでいただく(嗅覚・触覚)、加えてテーブル内での会話や店員からの接客(聴覚)等、五感を使って体験していただける、飲食店の価値を生かしたメディアとしての可能性が実証されました。
<大型スクリーンによるインパクト>
来店客のアンケート回答によって、プロジェクター等を用いた大型スクリーンを通じ、平均視聴率が約68%、5分以上の視聴が約65%、さらには映像視聴により注文する、会話になる等、行動の変化も約70%と、映像訴求も高い効果をもたらしていることもわかりました。


●ミセメディアの提供価値
こうして実現に至ったミセメディアはさまざまな関係者に価値提供をしています。
■参画する企業や自治体
フィルターバブル現象がある中、ミセメディア実施飲食店の来店客は偶発的に新しい情報・食材やメニューに出会うきっかけとなるため、参画企業や自治体は新しいタイプのメディアを通して新規顧客獲得につながります。また、自治体や地方の小さい企業にとっては、特産品や商品・サービスをアピールする機会の提供につながります。
■来店客
来店されるお客様は、思わぬ情報や食材・メニューに出会うことができ、より一層五感を使って飲食店での時間を楽しむことができます。
■飲食店
人件費や食材価格の高騰などさまざまな課題のある飲食店経営における「新たな収益元」づくりに寄与します。

●ミセメディアのサービス開始
ミセメディアのサービス開始初日の2025年1月15日には、ミセメディアサービス提供店舗の「博多ほたる」麻布十番店で、セレモニーを行いました。

サービス開始にあたっての参画団体・企業である石川県様、石川県企業のまつや様・NTG様からは、それぞれミセメディアに対する期待の言葉をいただきました。
●石川県のご担当者様
「『おいしかった』、『もう一度注文してみたい』と言ってもらえることが励みになる。石川県の食材を食べていただき、復興が進んだら、ぜひ石川県に来てほしい」
●株式会社まつや様
「石川県で鍋といえば『とり野菜みそ』と名前があがるほど、ご愛顧いただいている。ミセメディアは、鍋のおいしさとともに、それ以外の活用方法を知ってもらえる機会になる。商品に込めた思いやストーリーを、ミセメディアを通じて伝えることができ、同時に、食べて、体験してもらうことができる。直接意見をもらえる場でもあり、飲食店に『とり野菜みそ』のオリジナルメニューを開発してもらえる場にもなる」
●NTG様
「『のとジン』は、小さなブランドであり、お客様を増やすことに苦労している。そうした中、ミセメディアは、映像を通じて、『のとジン』を知り、体験してもらい、伝えたいことを的確に伝えられる。一度体験してもらえばわかってもらえる商品であれば、最高のパフォーマンスを発揮できるメディアである。優れていても、表舞台には出ることがない地方の商品にスポットライトを当ててもらえる」
エプソンとぐるなびは、双方の強みを活かした本共同事業を通じ、新たなサービスとしての「ミセメディア」が社会インフラとして定着し、食にまつわるすべてのお客様に対し継続的に価値提供ができるよう活動を展開してまいります。