エプソンと伝説的レーサー中嶋悟氏の
40年続くパートナーシップ

エプソンが、日本人初のF1フル参戦ドライバーとして知られる中嶋悟氏の支援をスタートさせたのは1983年のことです。当時から今も続く、中嶋悟氏とのパートナーシップは、2023年に創業40周年を迎えたエプソン販売の歴史そのものとも重なります。1980年代、パソコン用プリンター事業を世界で本格化させたいエプソンと、全日本F2選手権を3連覇しF1という世界の舞台を目指した中嶋悟氏の両者は、お互いにパートナーシップを追い風にし、エプソンは世界市場でエプソンブランドの認知を加速、中嶋悟氏はモータースポーツ業界で唯一無二の存在感を築いていきました。

二人三脚の共創で創り出す新たな価値

中嶋悟氏の現役引退後も緊密なパートナーシップは続きます。エプソンは、2004年から2018年までの15年間にわたりナカジマレーシングのSUPER GTメインスポンサーを担当。コピーやスキャン機能が付いた家庭用プリンター複合機の本格普及を背景に、ナカジマレーシングとの共創で、レーシングカーのペーパークラフトを制作。展開図のデータをホームページで無料公開し、幅広いモータースポーツファンにお楽しみいただける企画をスタートさせました。毎年のように新デザインを制作し、レーシングカーやピットアイテム等、これまでに公開したペーパークラフトは実に150種以上にも上り、多くのファンのみなさまに長くお楽しみいただいています。

そのペーパークラフトの展開図を拡大応用して、2008年には原寸大NSXペーパークラフトを作る企画が実現。設計に2週間、組み立てに10日間もの時間をかけリアルな段ボール製のレーシングカー「NSX」を形にしました。同2008年からは、実際にレースで疾走するレーシングカーのカラーリングデザインを一般公募。中嶋悟氏自らが選んだデザインをもとに、エプソンの商業・産業向け大判プリンターSureColorシリーズで印刷したラッピングシートを用い、レーシングカーのカーラッピングを実施したり、監督やドライバー、チームメカニックが着用するチームTシャツを、エプソンの昇華転写プリンターでプリントして制作するなど、レース以外の場でも共創の輪を広げていきます。

また、2016年には、エプソンと中嶋悟氏の挑戦の歴史を振り返る写真展「FASTEST LAP」を、日本レース写真家協会（JRPA）全面協力のもとエプサイトギャラリーで開催。JRPA会員が長年にわたり撮りためてきたモータースポーツシーンの中から、エプソンに関する思い出や記憶に残っている名シーンを、エプソンの写真高画質プリンターで作品に仕上げて展示し、多くのモータースポーツファンにお楽しみいただくと同時に、モータースポーツの最前線で撮られた貴重な記録を堪能できるイベントとなりました。

カーボンニュートラル時代へ、両者の共創は続いていく

国内最高峰で最速のスーパーフォーミュラシリーズを主催する日本レースプロモーションの会長を長らく務めた中嶋悟氏は、会長として最後の年となった2022年シーズンには車体、タイヤ、燃料、それぞれについて7回ものテストを実施するなど、スーパーフォーミュラシリーズの環境対応にも尽力。その想いは2023年シーズンにも引き継がれ、車体に麻由来の天然素材を、タイヤには33%のリサイクル素材と再生可能原料を採用するなど、既存の常識にとらわれない新たな環境施策が取り入れられています。環境負荷の低減を重要課題として掲げるエプソンの指針とも重なる部分が多く、カーボンニュートラル時代にむけた社会的責任を果たしながら、新しい価値の創出をめざしています。

エプソンと中嶋悟氏は、長年の信頼関係を礎に、お互いの夢やビジョンの実現に向けて、良きパートナーシップを創り上げてきました。今後も両者の夢やビジョンの実現に向けて、共創と挑戦を続け、新しい価値創造に向けてパートナーシップを進化させ、お客様を笑顔にしていきたいと考えています。