惣菜製造ラインの自動化を支援!
盛り付け工程で活躍するエプソンロボット
- 生産性向上
- 共創
食品製造業は、自動化が遅れている分野のひとつです。特に惣菜・お弁当などの中食の盛り付け工程には、多くの人手がかかっており、「人手不足」「労働生産性向上」「工場での三密(密閉・密集・密接)」といった社会課題があります。その解決のためにも、盛り付け工程を自動化することにより、無人化・省人化を目指すことが必要となります。エプソンは食品製造業(惣菜盛り付け工程など)での自動化を支援し、人手不足への対応、労働生産性向上を実現することで、社会課題解決を目指しています。
惣菜工場へのロボットシステム導入を推進
エプソンは、経済産業省が推進する2022年度「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」、および農林水産省が推進する「スマート食品産業実証事業」に採択された一般社団法人日本惣菜協会とともに、31社からなる企業チームの一員として事業に参画し、惣菜製造に最適化した惣菜盛付ロボットの実用化に成功しました。そこで実用化されたのが、コネクテッドロボティクス社の盛付ロボット(Delibot™)です。
惣菜製造ラインで活躍する
エプソンのロボット 紹介動画
自動化を可能にした
コネクテッドロボティクス社 盛付ロボット(Delibot™)
形状や固さ、粘度が異なるさまざまな種類の食材を、一定の分量で効率よく、見栄えよく盛りつける作業は、自動化が難しく、手作業に頼らざるを得ないのが現状です。この盛り付け工程の自動化を可能にしたのが、食品仕様に改良したエプソンの水平多関節(スカラ)ロボット「T3-B」(省スペースコストパフォーマンスモデル)と専用のハンドを活用した盛付ロボット(Delibot™)です。不定形の食材を一定量測ってトレイに盛り付ける作業が可能で、人と協働できる省スペース設計のため、段取り替えが多い惣菜の盛り付け工程の省人化や自動化を行うことができます。
コネクテッドロボティクス社の盛付ロボット(Delibot™)
<コネクテッドロボティクス社 開発担当 塚本様より>
エプソンのスカラロボットを選んだ理由は、まず大手で安心だったこと、そして開発するための環境が大変使いやすかったことです。我々の食品アプリケーションに特化した形で、カスタマイズしていただいています。また、技術的な相談、急なトラブル対応、納品など、さまざまなサポートをしていただいており、エプソンの食品分野にかける思い、我々に対する期待を感じています。食品製造業での自動化をさらに広げていくために、今後もともに取り組んでいきたいと思っています。
さまざまな食材の盛り付けや、食材の段取り替えを実演
最新の惣菜製造・スイーツ製造設備などが集まる専門展示会「惣菜・デリカJAPAN(SDJ)2023」のコネクテッドロボティクス社ブースにて、盛付ロボット(Delibot™)2セット(エプソンロボットを4台装備)を展示しました。1台のロボットでポテトサラダ・ひじき・きんぴら・筑前煮など、さまざまな食材の盛り付け作業ができる様子や、食材の段取り替えの方法を実演し、実際の食品工場と同じ惣菜製造ラインを再現しました。
人手不足を補い、労働生産性の高い社会へ
エプソンの産業用ロボットは、世界中の製造現場で活躍しており、時計・プリンター・プロジェクターなど自社製品の製造にもロボットを活用しています。これらの製造現場で培った自動化ノウハウやナレッジを基に、独自のセンシング・デバイスによるロボット制御技術を発展させ、お客様の生産現場に合わせた省スペース・コンパクトなロボットの導入を支援します。また、本活動を通して、食品製造業(惣菜盛り付け工程など)での自動化を支援し、人手不足への対応、労働生産性向上を実現することで、社会課題解決に取り組んでいきます。
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