新しい空間演出で、環境負荷を低減する
サステナブルデコレーション
- 省資源・資源循環
- 廃棄物削減
- 共創
サステナブルデコレーションは、エプソンの印刷・映像技術を活用した持続可能で魅力的な売場づくりの考え方です。印刷する素材などを工夫することで、期間限定の展示・イベント終了後に排出・破棄される店舗装飾の壁面素材を削減すると同時に売場のワクワク感まで演出。環境に配慮しながら、人を惹きつける、新しい装飾手法の確立を目指して、お客様とともに実証実験などを繰り返しています。
お客様とともに課題解決する、新しい“装飾”の考え方
エプソンは「お客様のもとでの環境負荷低減」につながる環境活動を推進しています。サステナブルデコレーションが生まれるきっかけとなったのが百貨店のお客様の課題。1〜2週間ごとに実施される展示販売で使われた店舗装飾が、その都度廃棄されている現状をなんとか変えたいという想いを百貨店担当者様から伺いました。この課題を解決するために、エプソンがもつ印刷技術と映像技術を組み合わせることで、環境への配慮と店舗やスペースの魅力的な装飾の両立を目指しました。
繰り返し利用できるリサイクル素材を採用
阪急うめだ本店様で行われた実証実験では、従来はスチレンボードや塩化ビニールで出力し、イベント終了後は産業廃棄物として処理していた装飾用の壁面素材を、リサイクル可能な段ボールボードのパネルと合成紙の出力紙の組み合わせへと変更。次回以降のイベントでもパネルを継続して活用できるようになり、最終的には固体燃料として使用する無駄のない資源循環の流れが実現しました。
実証実験では、約14%の廃棄物を削減(注1)
店舗演出には、液晶プロジェクターを導入し、リアルな臨場感を演出すると同時に、プロジェクターを自然に隠す専用の設置台も製作。FSC(森林管理協議会)認証を取得した段ボールベースに再剥離可能な出力紙をあわせることで、繰り返しの利用が可能となりました。計4回にわたって行った実証実験では約20kgの廃棄物を削減、従来と比べて約14%の重量を削減することができました。今後は、この結果をさらに発展させ、お客様との共創から省資源・資源循環価値を実現するサステナブルデコレーションの取り組みをすすめてまいります。
- (注1)壁面装飾とプロジェクター什器をイベントの店舗装飾で活用した新しい装飾手法によるイベントの計4回の廃棄物量の合計と、類似した以下の条件下で開催された過去計4回の従来手法によるイベントの廃棄物量の合計を比較検証した結果。
- 比較対象イベントの統一条件
- 壁面全面に出力物が貼られていること
- 展示スペースには造作什器が使用されていること
- 同一の場所であること
関連リンク
- 持続可能な社会の実現に向けてエプソンが推進する「サステナブルデコレーション」とは | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
- サステナブルとワクワク感を両立、百貨店が挑戦する環境配慮型の売場づくり | 環境ビジネスオンライン(kankyobusiness.jp)
- 阪急うめだ本店様×エプソン販売 店舗装飾の廃棄物量削減に向けた実証実験を共同で実施(2022年3月1日) | ニュースリリース | エプソン(epson.jp)
- 持続可能な社会を実現するエプソンが取り組むサステナブルな共創 | 販促会議(2.73MB/PDF形式)
- 「脱炭素社会実現」のヒントがエプソンの施設に | 東洋経済オンライン