エプソンは、東京ビッグサイト（東京都江東区）東展示棟 1,2,3,5,6 ホールで11月24日（木）から28日（月）まで開催された「IGAS 2022 国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展」に出展しました。

本展示会は「Venture to the innovation! -新たなイノベーションへの挑戦-」をテーマに、一般社団法人日本印刷産業機械工業会とプリプレス&デジタルプリンティング機材協議会が主催。プリプレス、プリメディア、印刷、製本、紙工、ラベル、パッケージング、クロスメディア関連の最新機材・技術・サービスを一堂に会した日本最大の印刷機材展で、177社が出展。会期5日間で33,078名が来場しました。

今回エプソンブースが掲げたコンセプトは、「色にこだわり、色で支える」です。
広域な色表現を司るプリントビジネスにおいては"色づくり/色合わせ"にこそ、プリントビジネス活性化の基盤が培われます。本レポートでは、色にこだわるエプソンがさらに磨きをかけたテクノロジー"印刷分野での色合わせソリューション"を中心に、出展内容のハイライトをお届けします。

TOPICS

1．色にこだわる

1）デジタルラベル印刷機 SurePress開発者が語る！
「"安定した色再現" への追求。エプソンの独創技術とその裏側」

2010年にデジタルラベル印刷機の第一号モデルSurePress L-4033Aを発売以後13年にわたって進化を遂げてきたSurePressシリーズ。2022年2月にはUVインク搭載モデル「SurePress L-6534VW」、6月には水性インク搭載モデル「SurePress L-4733A/AW」を発売し、ラベル印刷市場のデジタル化を牽引しています。

SurePressシリーズは発売以後、従来のアナログ印刷において課題とされていた廃インクや大量の損紙削減といった環境面に対する市場要求に応えてきました。そしてお客様の声に真摯に耳を傾け、製品開発につなげています。お客様からいただいたご指摘・ご要望から、開発メンバーがトコトンこだわり抜いた取り組みが、「安定した色再現」の実現です。

<<<デジタルラベル印刷機 SurePressの開発コンセプト>>>
「どのような環境下でも、1枚目から商品として使える色を再現する」

安定した色を再現することができれば、環境面だけでなくお客様の生産現場における色合わせ等の業界主要課題にも貢献でき、結果としてお客様に喜んでいただけると考えました。事実、たくさんのお客様にお選びいただいております。

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デジタルラベル印刷機で「安定した色再現」を実現するためには、高精度なインクジェットテクノロジーが求められます。
「常に同じ場所に、常に同じ量のインク摘を、常に安定して」吐出することができるよう、プリントヘッドの組付けにミクロン単位（1ミクロンは1ミリメートルの1000分の1）の調整を行いました。この精緻な領域への挑戦は、エプソンのDNAである「省・小・精の技術」における英知が結集されたといっても過言ではありません。さらにこのプリントヘッドから吐出させるインクの噴射量は、1秒間に最大5万発ともいわれています。髪の毛よりも細いノズルから、霧のように細かなインク滴を紙に正確に着弾させる本インク制御技術は、開発メンバーの誇りでもあります。

この高精度なインクジェットテクノロジーを生み出すまでの開発者の苦労や裏話について、普段あまりお伝えできておりませんでした。今回特別にイベント会場にて、本インク制御技術の開発者より特別にお話させていただきました。
イベント会場でご覧いただけなかった方も、下記リンク（YouTube）よりご覧いただけます。
普段聞けない技術者裏話、是非お楽しみください。

デジタルラベル印刷機 SurePress L-4733A/AW

インライン測色器 AS-4000製品ページ

Epson Edge Print Label

2．色で支える

1）ラベル印刷｜インライン測色器で色合わせまで自動化！SurePress L-4733A/AW

ラベル印刷業界では、特色指定の仕事が7割以上を占めるといわれています。調色にかかる時間は1色あたり20分といわれ、特色3色の新版では1時間を要することになります。調色には、熟練オペレーターによる長年の豊富な経験や技術、いわゆる「職人技」が必要な分野となります。ところが、昨今の少子高齢化により、熟練オペレーターの減少や若手オペレーターの採用・育成が思うように進んでおらず、「技術継承」につきましても印刷現場での主要なお困りごととなっております。

エプソンでは、このようなお客様のお困りごとを解決する一つの手段として、カラーマネジメントソリューションを提案しております。エプソン純正RIP（Epson Edge Print Label）に新しいカラーマネジメントソリューションであるインライン測色器（AS-4000）を組み合わせることで、僅か3ステップで誰でも「簡単」、「短時間」、「高精度」に色合わせが出来るようになりました。

■Epson Edge Print Label

（注）クリックすると画像が拡大されます。

■インライン測色器

イベント会場では、本カラーマネジメントソリューションの特性やオペレーションポイントをダイジェスト版にてセミナーでご紹介しました。当日のセミナー動画は、下記リンク（YouTube）よりご覧いただけます。
会場に行けなかった方、もう一度ご覧になりたい方、是非ご視聴くださいませ。

デジタルラベル印刷機 SurePress L-4733A/AW

インライン測色器 AS-4000製品ページ

Epson Edge Print Label

デジタルラベル印刷機 SurePress L-4733A/AW

インライン測色器 AS-4000製品ページ

Epson Edge Print Label

2）大判プリンター｜エプソンの測色器とクラウドソリューションで色合わせ業務を効率化

サイン&ディスプレイ業様向け色合わせソリューションの目玉は、エプソンの測色器SD-10と組み合わせてご利用いただくカラーマネジメントソリューション「Epson Edge Color^（注1）」でした。エプソンのクラウドソリューション「Epson Cloud Solution PORT」おすすめメニューの一つである本機能は、測色器やエプソンプリンターがIoTにより繋がることで、高精度な色合わせを手軽に実現します。

安定した色品質・色再現が求められるサイン&ディスプレイ業界においては、企業やブランドオーナー様からの色指定に加えてリピートオーダーにおける色品質の担保も期待されます。現場では生産効率を高める点から、複数の同一機種プリンターで生産いただくことも少なくはありません。このような場面において、エプソンの測色器SD-10とカラーマネジメントソリューション「Epson Edge Color^（注1）」とを組み合わせた色確認&色補正は役立ちます。色合わせ対象の出力物が経時変化を受けていてもスピーディーに安定した色再現を行うことができますし、離れた場所から同じ色で出力することも可能です。遠隔/分散印刷などワークフロー全体の見直しにもお役立ていただけます。

今回ご紹介した本ソリューションはワークフローもさることながら、測色器SD-10のコンパクトさにも注目を集めました。手のひらサイズで本体重量はたったの190g。ケーブルレスで手軽に持ち運びいただけるため、「軽い！」「気楽に持ち出せて便利！」とのお声をいただきました。スマホやタブレットとBluetooth®で接続し、測色結果や色差をその場でご確認いただける点も魅力です。カラーパレット機能を標準装備。よく使う色をカラーパレットに登録しておくことで、お客様の色合わせ業務にまつわる利便性が飛躍的に向上します。エプソンの大判プリンターを既にお持ちでしたら、色合わせ"サポーター"としていかがでしょうか。

イベント会場では、測色器SD-10の実演デモを交えた色合わせセミナーを連日開催しました。プリントビジネスに携わる多くのお客様に興味を持っていただきました。

Epson Cloud Solution PORT サービス紹介ページ

分光測色方式 エプソンの測色器 SD-10製品ページ

（注1）有償版です。別途費用がかかります。

3）お客様のプリントビジネスを支える商品ラインアップ展示

エプソンのシールラベル、プルーフ、サイン、オリジナルグッズ、軽印刷と、印刷分野での幅広いプリンティングソリューションを実演展示しました。実演デモでは多くの方に興味を持っていただきました。

商品&サービス情報