EP-10VA × 東京カメラ部 東京カメラ部10選 EP-10VAレポート

東京カメラ部10選のSho Shibataさんにエプソンの新高画質プリンター「EP-10VA」を体験してもらった。普段、プリントをあまりしないというShoさんが、「EP-10VA」では何度もモノクロプリントを繰り返し、イメージに近づけるために追い込んでいったという。その魅力はどこにあるのだろうか。

Sho Shibataさん

「階調豊かなモノクロが美しく、何度もプリントして追い込みたくなります。光沢紙との相性も染料ならではですね」

「EP-10VA」を使ってみて、最初の印象はいかがでしたか?

Shoディテールもしっかり出ていて、かなりいいなと思いました。以前、顔料プリンターである「PX-5002」でも作品をプリントしたことがあるのですが、それとあまり遜色がないように感じました。染料なので光沢紙との相性がいいんですよね。光のある写真を撮ることが多いので光沢紙はよく使うんです。自分が思っている以上にいい色で出てきて、感動しました。自宅プリントでこのクオリティは嬉しい限りです。

EP-10VAのタッチパネルを操作するSho Shibata

PCを使わずにプリンターだけでプリントできるのも強み。タッチパネル式で操作もしやすい。『オートフォトファイン!EX』や『高彩モード』を使えば、プリンターが色調補正を自動で行ってくれるので、手軽に作品作りに取り組める。

光沢紙とマット紙、どちらもお使いになっていますが、紙に対するこだわりはありますか?

Sho僕の場合、カラー写真は日によって現像の結果が違ったり、写真によって選択する紙もバラバラなんです。風景写真でもスナップ的に撮るというのは大切にしていて、遭遇したものの雰囲気や自分が撮っているときの感情を大切にしたいから、ばらつきが出る。このようなスタンスで撮影とプリントに取り組んでいるので、光沢紙を中心にたくさんの種類の紙を選択できるということは、とても僕のスタイルにマッチしていると思います。選択肢がとても広がりますね。

色補正一覧印刷機能をして吟味をするSho Shibataさん

「写真を始めたばかりの人にとっては、『作品印刷機能』『一覧印刷機能』が便利だと思います。出してみて失敗を何度も繰り返していたら紙がもったいないし、モニターとの色の違いに苦しむこともないですよね」プリントで直接色味を確認できる「色補正一覧印刷」も好評だった。

今回、新しい6色インクシステムを採用しており、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに加え、グレーのインクを追加した「Epson ClearChrome K2インク」となりました。それによりモノクロ表現に強くなりましたが、使ってみていかがでしたか?

Shoカラー写真は一発でOKと思うことが多かったですが、モノクロはものすごく楽しくて熱中しましたね。同じ絵でも、5?6回試してみました。染料インクのモノクロプリントって、純粋に白黒っぽくなかったり、暗部が弱いイメージがあったのですが、「EP-10VA」は黒の締まりがいい。布やビニールそのものの質感やディテールもしっかり出ていますし、モヤがかかった空のグラデーションの階調も、こんなに美しく出るとは想像していませんでした。「モノクロ作品印刷機能」を使うことで、より高品質なモノクロになったと思います。

モノクロA3で一覧印刷を体験

モノクロ印刷では、明るさ・コントラスト/色調をプリントを見ながら微調整できる。Shoさんに一覧印刷を体験してもらった。「A3で一覧を出せば細かいところまでわかるので、これを参考にして近いイメージまで持っていくことができますね」

モノクロプリントは今後も続けていきたいですか?

Shoプリントは展示に合わせてプロラボにお願いすることもあるのですが、モノクロでも色校正はできて1回。時間がなくてそれ以上できなかったんです。でも「EP-10VA」が家にあると、プロラボでは1回で終わっていた作品を何度も追い込むことができる。作品の質も変わってきますね。カラー情報がないぶん、ちょっとのコントラストの違いがすごく気になるし、こだわりたくなるんです。自分でもモノクロプリントをここまで追求するとは思っていなくて驚きました。「EP-10VA」が家にあると、「今日帰ったらプリントしようかな」と自然と思えます。仕事が繁忙期になると撮影に出る時間を取るのが難しくなってくるので、その期間はプリントに打ち込んで、こだわって仕上げていきたいですね。

『Velvet Fire Art Paper』に作品を印刷

モノクロ印刷では特に紙の違いが大きく作品に影響を与えた。「僕はマット紙の質感も好き。今回体験した『Velvet Fine Art Paper』は質感や立体感が素晴らしいですね。黒が締まっていて、紙自体が厚いのも特別感があります」とShoさん。

「写真はモノとして形にすることが最終形。『EP-10VA』なら気軽に、高いクオリティでそれを叶えてくれます」

様々な設定で印刷を体験するSho Shibataさん

ShoさんがWebでの発表だけではなく、写真展を開催する理由を教えてください。

Sho写真を直にモノとして見ていただきたいという思いが一番です。Web上だと、その人がどんな状態で自分の写真を見ているかわからないじゃないですか。やっぱり、わざわざ足を使って実際に会場にきてくれて、間近で作品を見てもらったり、リアルなコメントをいただけるのは嬉しいですよね。

展示以外でもプリントはしていますか?

Sho知人の歯医者さんや親友の家に飾ってもらっています。家に飾ったりするにはA3ってジャストサイズなんですよね。あと、作品を飾るためにお買い求めいただくこともあって、プリントのクオリティにはいっそうこだわらないといけないと思っています。「EP-10VA」ならクオリティも十分ですし、気軽に一枚だけプリントすることもできる。僕は、写真はモノとして形にすることが最終形だと思っているので、「EP-10VA」はぴったりですね。

EP-10VA製品画像

EP-10VA

新6色染料インク搭載のA3対応多機能複合機。日常使いから写真作品まで、幅広い用途に対応。レッド・グレーを加えた新6色インクで、広い色彩の鮮やかなカラー表現、階調豊かなモノクロ表現を実現可能にする。

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笑顔のSho Shibataさん

Sho Shibata

2010年に友人の影響でカメラを購入したのがきっかけで写真撮影を始める。 風景撮影がメインであるが、レタッチを多用した写真にも挑戦中。