今さら聞けない染料インク顔料インクの違い
インクの違いでプリントも変わる
インクの違いでプリントも変わる
今さら聞けない
染料インク
顔料インクの違い
インクジェットプリンターを選ぶとき、真っ先に考えるべきは「染料(インクを搭載した)プリンター」にするか「顔料(インクを搭載した)プリンター」にするか、という点です。
どちらもインクをノズルから吐き出して用紙に付着させ像を描くという仕組みは同じですが、染料プリンターは染料インクを用紙の表面に染み込ませるのに対し、顔料プリンターは顔料インクを用紙の表面に付着させます。インク特性の違いによって、出来上がるプリントには次のような特徴が生まれます。
染料インク
顔料インク
染料インクは紙に染み込むので、印刷表面が滑らかで、用紙のもつ光沢感をいかせます。光沢系の用紙を使うことが多い、光沢感を重視する方に適しています。
染料インクはプリント直後と乾いた後では色の見え方が異なります。色調整を行った場合は、確認に時間をおきましょう。色再現の精度よりもプリント速度を優先する、という方に適しています。光沢系の用紙を使うことが多い、光沢感を重視する方に適しています。
染料プリンターは日常的な使い勝手や多用性を重要視したものになっており、スキャナーやコピー機能を搭載したものや、パソコンいらずのダイレクトプリントができるものなどがあります。
エプソンの顔料インクは、用紙表面にインクがしっかり定着するので、幅広い用紙に美しくプリントできます。
マット系用紙や画材紙、ファインアート紙など、いろいろな紙にプリントしたいという方に適しています。
顔料インクはプリントしてから安定するまでが染料インクよりも早く、その間の色の差も少ないという特性があります。すぐに色の確認ができるので、レタッチ&テストプリントという作業が多い方に適しています。
顔料インクの短期色安定性をグラフで確認する
〈測定環境〉温湿度 24℃ 60%
〈測定条件〉測色機:SPM50(グレタグマクベス)
記録モード:1440×720dpi
用紙:写真用紙〈光沢〉
機種:セイコーエプソンの試作機評価に基づく
顔料プリントはどんな光源下でもある程度一定した色で見えるようになっています。ギャラリーや美術館に展示するレベルのプリント品質が得られます。また、エプソンでは保存性の高いインクを採用しており、アーカイバル品質の用紙を使うことで長期間保存可能な美術収蔵品としても扱われています。
染料インク
顔料インク
〈測定環境〉温湿度 24℃ 60%
〈測定条件〉測色機:SPM50(グレタグマクベス)
記録モード:1440×720dpi
用紙:写真用紙〈光沢〉
機種:セイコーエプソンの試作機評価に基づく