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データ部門入賞作品

白鳥の湖第二幕

加藤順子

審査員講評コムロミホ

羽を広げた白鳥の姿が美しく、とても幻想的な一枚です。手前の植物も一緒にフレーミングすることで、奥行き感が生まれ、白鳥を覗き込むような感覚になります。
奥には光が当たっていないので、静けさがあり、奥地でひっそりと白鳥が暮らしているような神秘的な雰囲気があります。そして、手前の植物には光が当たっているため、紅葉の赤が強調され、とても情熱的です。奥の静けさと、前の鮮やかな赤のコントラストがより白鳥の姿を幻想的に見せてくれています。

ひまわり畑

野一色有加

審査員講評コムロミホ

たくさんのひまわり、ピンクの軽トラック、そして、その荷台でポーズを取る男の子。夏の暑さに負けない元気な男の子の姿がとても印象的な一枚です。男の子の表情やポーズだけでなく、空の青、車のピンク、ひまわりの黄色、山の緑と色とりどりに写真全体を構成しているため、見る手を楽しい気持ちにしてくれます。柔らかなトーンで仕上がることで、どことなく、懐かしく、ノスタルジックな雰囲気になっているところも素敵です。

初夏の風、ふわり。

岩本一顕

審査員講評コムロミホ

全体的にシアンがかったブルーにすることで、タイトル通り、初夏の風の爽やかさが伝わってくる一枚です。ふんわりと揺れるワンピースと、リズムよく階段を下る女の子の後ろ姿がかわいらしく、女の子が見つめる先の街並みに希望を感じさせてくれます。何気ないワンシーンですが、女の子と街並みをバランスよく配置し、真っ赤なワンピース姿の女の子だけでなく、空の広がりや街並みの奥行きも強調できています。