ニュースリリース
2019年11月14日
セイコーエプソン株式会社

「令和元年度関東地方発明表彰」で、プリンターのノズル自己診断システムの発明が日本弁理士会会長賞を受賞


授賞式の模様

セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、インクジェットプリンターのドット抜けを自動的に検知し、適切な回復処理の実施を可能とした「高速プリンターインク吐出異常検出装置」(特許第5853980号)の発明が、このほど公益社団法人発明協会が主催する「令和元年度関東地方発明表彰」において、日本弁理士会会長賞を受賞したことをお知らせいたします。

表彰式は、11月13日(水)に浅草ビューホテル(東京都台東区)で行われ、受賞者に表彰状が授与されました。

大正10年に開始した地方発明表彰は、全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分け、それぞれの地方から生まれた、優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰する制度です。

今回表彰の対象となった発明は、ノズル毎にドット抜けの原因を特定し、適切な回復処理の実施を可能にしたもので※1、スループット低下を抑制できます。高い生産性が求められるオフィスで、高画質プリントを維持するだけでなく、大量印刷時のドット抜けによるプリントミスなどの無駄を抑える効果が期待できます。

【受賞および受賞者】

<日本弁理士会会長賞>

新川 修 セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部
坂上 裕介 元セイコーエプソン株式会社 コア技術開発センター

<実施功績賞>

碓井 稔 セイコーエプソン株式会社 代表取締役社長

※1 インクジェットプリンターに使用しているピエゾ素子の残留振動の波形に基づき、ドット抜けの検知と原因を特定します。そして、特定された原因から適切な回復処理を実行します。
下記は残留振動の波形イメージ(図1)と本発明実施製品例(図2)

図1 ピエゾ素子の残留振動波形イメージ

図2 本発明実施製品例(LX-10000Fシリーズ)

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。