ニュースリリース
2020年2月28日
セイコーエプソン株式会社

第29回「地球環境大賞」の経済産業大臣賞を受賞

- 「最小限の環境負荷を実現する『インクジェットイノベーション』を推進する取り組み」が評価 -

セイコーエプソン株式会社(本社:長野県諏訪市 社長:碓井稔、以下エプソン)は、「最小限の環境負荷を実現する『インクジェットイノベーション』を推進」する取り組みが評価され、第29回「地球環境大賞」(主催:フジサンケイグループ、後援:経済産業省、環境省、文部科学省、国土交通省、農林水産省、一般社団法人日本経済団体連合会)において、「経済産業大臣賞」を受賞しました。授賞式は東京・元赤坂の明治記念館で2020年4月8日に行われる予定です。

■受賞内容の概要

エプソンは、インクジェット方式の中でも、独自のマイクロピエゾ技術を確立し、熱を使わないインク吐出技術を家庭・オフィス向けをはじめ、エプソンのあらゆるインクジェットプリンターに共通の技術基盤としました。本技術を基盤に、最小限の環境負荷で社会に必要な機能を提供するインクジェットイノベーションを推進し、産業構造革新や循環型経済牽引により持続可能な社会の実現を目指します。2018年度には、インクジェットの基幹要素であるプリントチップの生産能力を3倍に高める新工場の稼働や、商業・産業印刷向けの低環境負荷製品の試作・量産工場と開発施設に着工し、多種多様な産業構造を革新する基盤を構築しました。

【インクジェットイノベーションによる社会課題の解決】

情報の伝達・記録やものづくりの手法など社会が求める機能を、不便さを感じさせず、不都合も生じさせずに最小限の環境負荷で実現することが社会的課題であると考え、インクジェットイノベーションに取り組んできました。インクジェットは「必要な時、必要なところへ、必要なだけ」物質を付着させる技術であり、物質消費が最小限となる、無駄が生じない技術です。さらに、物体は物質の積み重ねで作られていることを考えると、微小な物質をねらい通りに付着させるインクジェット技術はプリンティングのみならず、ものづくりへの応用へと無限とも言える可能性を秘めています。従来は、大量の材料を用い、それらの内のわずかな必要分だけを残し、大部分は廃棄するというプロセスだったものが、インクジェットイノベーションによって根本的に低環境負荷なプロセスへと変わっていきます。

エプソンは2008年に、地球温暖化や資源枯渇への懸念を受け、人為的な環境影響を地球の許容範囲内にすることを意図した商品・サービスのライフサイクルにわたるCO2排出を削減することを主な柱とした「環境ビジョン2050」を掲げました。その後、持続可能な社会の実現に向けた動きが加速し、企業として一層のCSR活動が求められることを受け、持続可能な社会の実現に不可欠な、気候変動・資源枯渇など地球規模の環境問題を解決し、循環型経済をけん引する意思を明確に示すため、2018年度に環境ビジョンを改定しました。このビジョンの下、エプソンのテクノロジーや商品・サービスを基盤にさまざまなパートナーとシナジーを創り出し、持続可能な社会の実現に向け貢献してまいります。

■インクジェットイノベーションによる社会課題の解決

www.epson.jp/SR/environment/vision/innovation.htm

■エプソンの環境活動

www.epson.jp/SR/environment/

■地球環境大賞

http://www.fbi-award.jp/eco/

地球環境大賞は平成4年、「産業の発展と地球環境との共生」をめざし、産業界を対象とする顕彰制度として、公益財団法人世界自然保護基金(WWF)ジャパンの特別協力を得て創設されました。本制度は地球温暖化防止や循環型社会の実現に寄与する新技術・新製品の開発、環境保全活動・事業の促進や、21世紀の社会システムの探求、地球環境に対する保全意識の一段の向上を目的としています。

以上

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