エプソン社員3名による画像処理技術が、日本画像学会「技術賞」を受賞

セイコーエプソン株式会社（以下、エプソン）の社員3名による、インクジェットプリンターの『位置ずれに対するロバスト性^※向上ハーフトーン技術の開発』が、このたび一般社団法人日本画像学会の「令和元年度 技術賞」を受賞したことをお知らせします。

日本画像学会は1958年（昭和33年）発足の、画像技術の進歩と発展への寄与を目的とする学会で、独創性に富み、優れた実用性が実証された画像処理技術および、その周辺技術に対し「技術賞」を贈り顕彰しています。

受賞理由は、インクジェットプリンター印刷時、さまざまな要因で引き起こされるインクドット着弾位置の微妙なずれによる印刷品質の低下を、本画像処理技術を用いることで複雑な調整をせずにソフトウエアのみで抑制することを可能にしたことが評価されました。なお、日本画像学会の印刷品質に関わる技術を主体とした表彰では、2000年以降で初となります。

今回顕彰を受けた本技術は、2006年以降発売のエプソン製インクジェットプリンターに順次採用し、お客様へ安定した印刷品質を提供し続けています。プリントヘッドのノズルの高密度化への対応力も高く、エプソンのコアデバイスであるPrecisionCoreヘッドの実用化にも貢献し、ヘッド外販やオープンイノベーションによる市場開拓、新市場創出の可能性も広げました。

※ロバスト性：ドットの着弾位置ずれ発生時のざらつきや、むらの発生が非常に少ないこと。

【受賞者】

角谷 繁明（かくたに としあき）	セイコーエプソン株式会社 ソフトウエア技術開発部
山﨑 郷志（やまざき さとし）	セイコーエプソン株式会社 ソフトウエア技術開発部
宇都宮 光平（うつのみや こうへい）	セイコーエプソン株式会社 ソフトウエア技術開発部

以上