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『SC-R5050』
『SC-V7000』
エプソンは、サインディスプレイ業界向けSureColorシリーズの新商品として、シリーズ初のレジンインクを搭載した『SC-R5050/R5050L』と、同じくシリーズ初となるUVインクを搭載した『SC-V7000』を2020年12月中旬より発売開始します。『SC-V7000』は受注生産品となり、本日より受注を開始いたします。
エプソンの大判インクジェットプリンターは、2012年5月にエコソルベントインク搭載大判インクジェットプリンターでサインディスプレイ市場へ本格参入して以来、屋内外装飾、壁紙、ウィンドウディスプレイ、屋外バナー、カーラッピングなど、さまざまな商業用途で使用されご好評をいただいています。今回新たに、サインディスプレイ市場向けにSureColorシリーズとして初となる、レジンインクとUVインクを搭載した新商品2機種3モデルを投入し、ラインアップを強化します。
『SC-R5050/R5050L』は、新開発のレジンインク「UltraChrome RSインク」を6色搭載。溶剤インクでは、印刷後に十分な乾燥時間が必要となり、インクの乾燥時間が短納期業務での課題でした。これに対してレジンインクでは、印刷後の乾燥時間が不要で、印刷後すぐに後加工が可能になるなど業務の大幅な納期短縮に貢献します。また、レジンインクはVOC(揮発性有機化合物)の含有量が少なく環境に配慮した水性ベースのインクです。溶剤インクが得意とする塩ビやターポリン、フィルムへの印刷だけでなく、普通紙や壁紙、テキスタイルなど幅広いメディアにも印刷でき、プリンター1台で幅広いプリント業務にお使いいただけます。
インクは、大容量(1,500ml)インクパック方式を採用。カートリッジモデルよりもインク交換の回数が少なくなると同時に、使用済みのカートリッジ保管スペースも約90%※1削減できます。
※1:SC-S80650/SC-S60650/SC-S40650対応のSC10系インクカートリッジ(700ml)とSC-R5050/R5050L対応のSC22系インクパック(1,500ml)を同じインク容量として比較した場合。
『SC-R5050L』は、印刷中でもインク交換が可能なホットスワップに対応。インク交換によるダウンタイムを削減し、生産性の向上に貢献します。
両機種ともに、エプソンの「ユーザーセルフリペア保守※2」にご加入いただくと、お客様自身でプリントヘッドの交換ができます。万一ヘッドが故障しても、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
※2:別途保守契約にご加入いただき、ユーザーセルフリペアに関する導入教育を受けていただく必要があります。ユーザーセルフリペアを行うには『Epson Cloud Solution PORT』へのご加入が必要です。詳しくはエプソンのホームページでご確認ください。
www.epson.jp/products/largeprinter/port/
エプソンの大判インクジェットプリンターは、長年のインクジェット技術で培ってきた独自の「マイクロウィーブ」「ハーフトーンモジュール」「LUT※3」の3つの技術「Epson Precision Dot Technology(エプソン プレシジョン ドット テクノロジー)」により、粒状感やバンディングが少ない高画質プリントを実現します。
新商品は、新たに画像を複数のレイヤーに分解、重ねてプリントする「マルチレイヤーハーフトーン」を採用。吐出インク滴の着弾ズレによる画質の低下を防ぎ、バンディングや色むらの発生を軽減します。
マルチレイヤーハーフトーン(イメージ)
また、高寿命・高精度のPrecisionCoreマイクロTFPプリントヘッドを搭載。ヒーター部を4分割して温度制御する新しいヒーター機構との組み合わせにより、長時間の印刷や壁紙などを貼り合わせるタイリングを行う場合でも面内色差が少ない色安定性を実現します。さらに、より高品質な印刷を可能にする高画質モードでは、ヘッドを2分割し、オプティマイザーとカラーを分けて印刷することにより、粒状感や色むら、インクにじみを軽減することができます。
※3:LUT(Look Up Table)とは、データの色を忠実に再現するために、どの色のインクをどれだけの量で表現するかを決めるテーブル。
独自のオプティマイザー印刷で高画質を実現
メディアの浮きによるヘッド擦れは、ノズル抜けやプリントヘッドの故障の原因になります。新商品は、超音波センサーによりヘッド擦れを自動検知する「ヘッド擦れ検出機能」を搭載、ヘッド擦れのままプリントを行うことで発生するプリントミス量を軽減します。また、プリントヘッドのドット抜けを印刷ジョブごとに自動で検知し印字品質を調整する機能も搭載。高画質プリントを維持するだけでなくプリントミスによる大量印刷時のムダを抑えます。さらに、プリンター背面のメディアクリーナーがドット抜けの要因となるゴミ・埃のプリンター内部への侵入を防ぎ、プリントミスの発生を未然に防ぎます。プリンター内に入り込んだゴミ・埃も、吸引ファンが排出を促すなど防塵設計が施されており、故障率の低減に貢献します。
超音波センサーでヘッド擦れを自動検知
UVインクは、紫外線を照射させることにより、すぐに硬化・定着するインクで、インクの受理層が無いさまざまなものに印刷できる特長があります。『SC-V7000』は、新開発の「UltraChrome UVインク」を搭載。10色のインクセットによりさまざまなメディアに繊細で鮮やかな高画質出力が可能です。
透過性の高いメディアや色付きメディアに印刷する際、ホワイトインクを下地に敷くことで、下地の色に影響されず、カラーの発色が良くなり、鮮やかで際立った出力が可能になります。また、レッドインクが色域を広げ、サイン市場で要望の高い看板広告で必要とされる"鮮やかな赤"を実現します。ライトシアン、ライトマゼンタ、グレーインクの淡色インクにより、印刷物の低粒状性を実現。近接サイン、グッズ、ファインアートなどの用途でも高画質に出力することができます。また、バーニッシュ(透明インク)を全面に印刷することで光沢感を出したり、印刷表面を部分的に艶出しの風合いに仕上げるスポット印刷や、インクを厚く盛って印刷しインパクトを出す厚盛印刷などオリジナルで意匠性の高い出力も可能となります。
『SC-V7000』は、8個のプリントヘッドの最適配置により、高速印刷を実現しています。UVインク用に最適化されたプリントヘッドが、精細な画像と滑らかなグラデーションを再現し、サイン用途で必要な高画質を実現します。
メディアの厚さを自動で測定する機能を搭載、厚みが違うメディアでもヘッドの高さを自動で調整します。ヘッド擦れによるヘッド破損のリスクを減らし、お客様のダウンタイムを低減します。
また、メディア表面の静電気を除去し、印刷中の吐出安定性を向上するイオナイザーを搭載、安定したプリントを可能にします。さらに、ホワイトインクの詰まりを抑制するインク循環システムを搭載。定期的なインク循環時間が短くなるとともにノズル詰まりも予防。クリーニングの頻度を減らし、ランニングコストの低減に貢献します。
メディア表面の静電気を除去するイオナイザー搭載
インク循環システムでホワイトインクの詰まりを抑制(画像はイメージ)
新商品は、フラットベッド上に設置したメディアを下から空気で吸着させ姿勢を安定させます。今回、メディアの吸着エリアを4分割で管理。使用しないエリアの吸着力を他エリアへ分配させることで、エリアごとの吸着力を変えることができます。これにより、メディアのサイズに合わせてムダのない吸着ができ、多種多様なメディアに印刷できます。また、メディア厚80mmまで対応しているため、薄いメディアから厚いボードまで幅広いメディアへ印刷可能です。
メディアの吸着エリアを4分割で管理
新商品3モデルは、生産現場の課題を解決し、業務効率化を支援する「Epson Cloud Solution PORT」に対応しています。「Epson Cloud Solution PORT」は、エプソンの大判インクジェットプリンターを活用するためのクラウドサービスのプラットフォームです。お客様のスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を含めたマルチデバイスに対応し、さまざまなシーンでご利用いただけます。日々の生産状況を分析し、機種別の偏り改善やプリンターの待機時間の削減、生産の効率化にお役立ていただけます。
商品名 | 販売目標台数 |
---|---|
SC-R5050/R5050L | 80台 |
SC-V7000 | 5台 |
商品名 | 標準価格(税別) | 発売時期 |
---|---|---|
SC-R5050 | 240万円 | 2020年12月中旬発売予定 |
SC-R5050L | 290万円 | 2020年12月中旬発売予定 |
SC-V7000 | 930万円 | 2020年12月中旬発売予定 |
以上
記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。