ニュースリリース
2020年9月18日
セイコーエプソン株式会社

新規開発の第四世代スマートグラス光学エンジンの外販ビジネスを開始

- オープンイノベーションによりお客様価値の創造と市場拡大を加速 -

VM-40

セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、このほど次世代MOVERIOシリーズ向けにエプソン最先端の光学技術を搭載した第四世代スマートグラス向け光学エンジン『VM‐40』を開発しました。また、エプソンは今後大きな成長が期待される幅広い民生・産業領域のスマートグラス市場に向けて、光学エンジンモジュールの外販を開始します。

新開発の光学エンジンは、エプソン独自のシリコンOLED(Organic Light Emitting Diode:有機EL)ディスプレイと光学技術により、当社従来製品比較で、精細度1.5倍、コントラスト5倍、画角1.5倍を実現しました。スマートグラスの開発、製造を検討される開発者、事業者の方は、この進化した光学エンジンを活用することで、高画質なシースルー映像を実現するスマートグラスの開発、製造が可能となります。

エプソンは、従来より、独自開発のシリコンOLEDを採用した、小型・軽量・高画質なスマートグラスMOVERIOシリーズを、実際の利用者視点に立ち、民生・産業領域に向けて展開、新しい利用シーンの創出をしてきました。こうした活動の中で、特定の利用シーンに対する多くのカスタマイズ要望をお客様からいただいてきております。

また、昨今の新型コロナウイルス感染の世界的な拡大による外出や出張規制を受け、業務用途では、製造業などの遠隔作業支援におけるスマートグラスのニーズが高まっています。個人利用においても、在宅で映画やSNS動画を視聴するといった巣ごもり需要などもあり、今後もスマートグラス市場は拡大傾向にあります。このような状況を踏まえ、スマートグラスによる新しいお客様価値の創造を加速すべく、このたび光学エンジンモジュールの外販を開始することとしました。

エプソンは、MOVERIO完成品事業の成長とともに、コアとなる光学エンジン外販をもう一つのビジネスの核として、スマートグラスに求められるさまざまなコア技術を有する企業とのパートナーシップによるハードウェアプラットフォームを構築することで、ビジュアルコミュニケーションの世界を広げ、身に着けるディスプレイによるイノベーションをさらに加速させてまいります。そして、拡大する多様な用途や、新たなニーズが生まれているAIやIoTの世界に対しても、協業パートナーとのオープンイノベーションを通じ、新たな市場創出を図っていきます。

エプソンは、第2期中期経営計画における基本方針のひとつとして「資産の最大活用と協業・オープンイノベーションによる成長加速」を掲げています。他社との協業、提携などを通じて、社内資源とのシナジーを追求し、応用範囲を広げる事業開拓や市場開発を行うことで、持続可能な社会の実現に向け貢献してまいります。

【関連リンク】

製品情報は下記ウェブページをご参照ください。(英文サイト)

https://global.epson.com/products_and_drivers/vsm/

【お客様お問い合わせ窓口】

セイコーエプソン株式会社 VSMプロジェクト

Visual Sensing Module Developer Site(英文サイト): https://developer.cp.epson.com/vsm/

※お問い合わせに際しては、お客様のお名前、メールアドレスなどの登録が必要となります。

【新規開発光学エンジン概仕様】

項目 仕様
表示性能 Si-OLEDディスプレイサイズ 0.453インチ
解像度/リフレッシュレート 1920×1080/60Hz
視認輝度 1000cd/m²
コントラスト 500,000:1
画角 34°(対角)

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。