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セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、将来にわたって追求する"ありたい姿"として設定した「持続可能でこころ豊かな社会の実現」に向け、長期ビジョンを見直し、『Epson 25 Renewed』を策定しました。
また、エプソンとして重視している環境問題への対応では、『環境ビジョン2050』を改定、2050年に「カーボンマイナス」と「地下資源*1消費ゼロ」の達成を目指します。
*1:原油、金属などの枯渇性資源
「持続可能でこころ豊かな社会を実現する」
現在、気候変動や新型コロナウイルスをはじめ、人類はさまざまな社会課題に直面しています。また、物質的、経済的な豊かさだけでなく、もっと精神的な豊かさ、文化的な豊かさ、そういったさまざまな豊かさを含めた「こころの豊かさ」こそが望まれる時代となったと考えています。そのためには、持続可能な社会であることが大前提になります。このような背景のもと、私たちエプソンは、常に社会課題を起点として、その解決に向けて私たちに何ができるか、私たちの技術を使ってどう課題解決し、社会に貢献できるか、という発想でビジネスを展開していきます。
エプソンを取り巻く外部環境として、以下の点を認識しています。
「省・小・精の技術」と
デジタル技術で
人・モノ・情報がつながる、
持続可能でこころ豊かな社会を共創する
前述した外部環境認識を踏まえ、人・モノ・情報をスマートにつなげるソリューションを、個人の生活や、産業や製造の現場にまで広く社会へ提供し、ありたい姿の実現のために取り組みます。そこで重要となるのは、「環境」、「DX」、「共創」の3つの取り組みです。
「脱炭素」と「資源循環」に取り組むとともに、環境負荷低減を実現する商品・サービスの提供、環境技術の開発を推進する
強固なデジタルプラットフォームを構築し、人・モノ・情報をつなげ、お客様のニーズに寄り添い続けるソリューションを共創し、カスタマーサクセスに貢献する
技術、製品群をベースとし、共創の場・人材交流、コアデバイスの提供、協業・出資を通して、さまざまなパートナーと社会課題の解決につなげる
不透明な社会環境の継続が予想される中、取り組みにメリハリをつけることにより、収益性を確保しながら将来成長を目指します。そして、全ての領域に必要な環境、DX、共創への取り組みも継続的に強化していきます。
オフィスプリンティング、商業・産業プリンティング、プリントヘッド外販、生産システム
ホームプリンティング、プロジェクション、ウオッチ、マイクロデバイス
センシング、環境ビジネス
目指す姿の実現に向けた戦略を実行するために、イノベーション領域を5領域に再編しました。
従来は、テクノロジーを軸にイノベーションの実現を目指していましたが、お客様価値や社会課題の軸でイノベーション領域を設定しています。
インクジェット技術・紙再生技術とオープンなソリューションにより、
環境負荷低減・生産性向上を実現し、分散化に対応した印刷の進化を主導する
提供価値:
生産性向上、環境負荷低減、印刷の分散化、在宅学習の支援、印刷コストの低減、高画質印刷
インクジェット技術と多様なソリューションにより、
印刷のデジタル化を主導し、環境負荷低減・生産性向上を実現する
提供価値:
デジタルならではの表現力、小ロット・短納期生産、分散生産・近消費地生産、廃棄物削減、職場環境の改善、流通の変化への対応
環境負荷に配慮した「生産性・柔軟性が高い生産システム」を共創し、ものづくりを革新する
提供価値:
小ロット多品種対応、労働力不足解消、分散生産・近消費地生産、環境負荷低減・資源循環、省スペース、システム構築の負荷低減
感動の映像体験と快適なビジュアルコミュニケーションで
人・モノ・情報・サービスをつなぎ、「学び・働き・暮らし」を支援する
提供価値:
公平で質の高い教育環境、生産性と創造性の向上、多様な働き方・ライフスタイル支援、生活に彩りを提供
匠の技能、センシング技術を活用したソリューションを共創し、お客様の多様なライフスタイルを彩る
提供価値:
お客様個々の感性に訴える、自己発電機能による徹底した環境性能向上、パーソナライズされた情報、ライフスタイルに合わせた支援、働き方改革
また、これら5つのイノベーションを支えるマイクロデバイス事業においては、「省・小・精の技術」を極めた水晶・半導体ソリューションにより、スマート化する社会の実現に貢献していきます。
そして、持続可能な社会実現に向けて、環境への貢献を重要課題に据え、材料技術の融合により、環境ソリューションビジネスを創出し、脱炭素と資源循環に貢献します。
デジタルを活用した顧客支援型営業
地域別、領域別の重点的な組織強化
COVID-19拡大を契機に従来戦略を加速
イノベーションを支える基盤技術、コア技術、製品技術を進化
強化領域への人材重点配置
人材育成強化
組織活性化
収益性重視の経営へとシフトし、過度な売上成長を追わず、取り組みにメリハリをつけ、収益性の確保と将来成長を目指します。この方針に則り、ROIC,ROE,ROSを財務目標として設定します。
*ROIC=税引後事業利益/(親会社の所有者に帰属する持分+有利子負債)
創出したキャッシュは、成長・新領域や環境関連を中心とした投資へ重点配分しつつ、継続的・安定的に株主還元を実施し、資金需要などを総合的に勘案しながら有利子負債の返済などの財務体質強化を実現します。
経営意思決定の透明性確保・迅速化を図ります。
持続可能な社会の前提である、環境への取り組みに関するビジョンである「環境ビジョン2050」を改定し、2050年に達成する目標と、その実現に向けた取り組みを定めました。
2050年に「カーボンマイナス」と
「地下資源*1消費ゼロ」を達成し、
持続可能でこころ豊かな社会を実現する
*1:原油、金属などの枯渇性資源
*2:SBTイニシアチブ(Science Based Targets initiative)のクライテリアに基づく科学的な知見と整合した温室効果ガスの削減目標
エプソンは、これらの取り組みを通じて、より良い社会の実現に貢献していきます。今後もエプソンの歩みにご期待いただくとともに、より一層のご支援をお願い申し上げます。
「Epson 25 Renewed」、「環境ビジョン2050」の詳細は、2021年3月18日に公表した、以下の資料をご参照ください。
◆Epson 25 Renewed 説明会資料
www.epson.jp/IR/library/presentations.htm
◆環境ビジョン2050プレスリリース
www.epson.jp/osirase/2021/210318_2.htm
以上
記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。