- 製品情報
-
- 個人・家庭向けプリンター
<用途から選ぶ>
- <カテゴリーから選ぶ>
- 法人・業務向けプリンター・複合機
- 産業向けプリンター・デジタル印刷機
- 消耗品
- 産業向け製品
- <インクジェットソリューション>
- 個人・家庭向けプリンター
株式会社阪急阪神百貨店(本社:大阪市北区、社長:山口俊比古)とエプソン販売株式会社(本社:東京都新宿区、社長:鈴村文徳、以下エプソン)は、魅力的な売場を維持しながら店舗装飾の廃棄物量を削減する手法のひとつとして、映像機器などを活用する実証実験を共同で実施しました。阪急うめだ本店で、2021年11月から2022年1月に計4回実施したイベントで映像装飾を活用、従来の使い捨て装飾と比較し、約14%の廃棄物(重量)が削減できました。今後は実証実験で得たデータや知見をもとに、2022年6月に同店で実施する大規模なイベントにおいて、両社で協力して新たな店舗装飾に取り組む予定です。
実証実験を行った「SIXPAD」の売場風景
阪急うめだ本店は2012年の建て替えを機に、ストアコンセプトを「劇場型百貨店」と位置づけ、モノを販売するだけでなくコト(文化的価値情報)を提供する新たな顧客体験の創出に力を入れています。また近年は2019年からスタートした「Good For The Future」キャンペーンをはじめ、サステナビリティへの取り組みに注力しており、その一環として同店の魅力のひとつである各階イベントスペースで排出される店舗装飾の廃棄物量削減に関してもリサイクル素材への切替えや間伐材の活用などの取組みを強化してきました。
一方エプソンは、「お客様のもとでの環境負荷低減」につながる環境活動を推進しています。従来の商品販売だけではなく自社商品が生み出す印刷物や映像などの成果物で、お客様のもとでの環境負荷を低減しようと、エプソンの印刷技術と映像技術を組み合わせることで、環境への配慮と店舗の魅力的な装飾の両立をめざしたプロジェクト「Sustainable Decoration Project(サステナブルデコレーションプロジェクト)」を立ち上げ、提案活動を進めてきました。
そして今回、両社のめざす方向が一致したことから共同で実証実験を実施しました。
阪急うめだ本店8階プロモーションスペース81
1)2021年11月17日(水)~2021年11月30日(火):Smart Active & Rest
2)2021年12月 1日(水)~2021年12月14日(火):自分のグリーンを愛しむ
3)2021年12月15日(水)~2021年12月25日(土):Words/GIFT
4)2021年12月26日(日)~2022年 1月 4日(火):Wellness Tech Room
イベントスペースに設置される期間限定の店舗壁面を構成する材料に着目し、環境に配慮した素材に変更しました。これまで石油由来のスチレンボードのパネルと塩化ビニルの出力紙の組み合わせで構成していた壁面素材を、固形燃料としてリサイクル可能な段ボールボードのパネルと合成紙の出力紙の組み合わせへと変更。また、各イベント終了のたびに廃棄してきた運用から、出力紙をパネルに重ね貼りすることで、パネルを全イベントで継続的に活用。さらにイベント終了後は固形燃料として再利用する運用へと変更しました。
店舗演出に液晶プロジェクターを導入し、よりインパクト・魅力のある売場づくりを実現しました。なお、液晶プロジェクターの設置台は、FSC(森林管理協議会)認証を取得した段ボールベースで製作した什器を使用。再剥離可能な出力紙を用いることで、次回イベント開催時もデザイン変更した出力紙を張り替えることができ、設置台を繰り返し使用することが可能となりました。
設置台に段ボール素材の什器を採用。
壁面装飾とプロジェクター什器をイベントの店舗装飾で活用した新しい装飾手法によるイベントの計4回の廃棄物量の合計と、類似した条件※下で開催された過去計4回の従来手法によるイベントの廃棄物量の合計を比較検証しました。
結果、従来手法と比較して重量にして合計約20Kg、約14%の廃棄物量削減を確認しました。繰り返し使用できる店舗装飾物を利用することで、廃棄物量の削減に一定の効果があることが実証できました。また液晶プロジェクターを活用することで、足を止めて写真を撮るお客様もおられるなど、リアル感、臨場感あふれる売場づくりに貢献しました。
※比較対象イベントの統一条件
1)壁面全面に出力物が貼られていること
2)展示スペースには造作什器が使用されていること
3)同一の場所であること
以上
記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。