ニュースリリース
2022年6月16日
セイコーエプソン株式会社

エプソンの加速度センサー『M-A352』を搭載した計測震度計が気象庁検定に合格

- 高精度センシング技術で、より安全で安心な社会の実現に貢献 -

製品ページ

セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、当社製の高性能な3軸加速度センサー『M-A352』を搭載した株式会社ナレッジフォーサイト(本社:東京都目黒区、社長:鈴木 健、以下 ナレッジフォーサイト)製の計測震度計「ゆれMON HYPER」が、6月上旬に気象庁の計測震度計検定に合格したことをお知らせします。なお、同製品を搭載したクローバテック株式会社(本社:東京都府中市、社長:松田 滋夫、以下 クローバテック)製の計測震度計「LA-352」についても、2022年1月に同検定に合格しており、今回で2例目となります。

M-A352

エプソンは、2014年に加速度センサーを発売して以来、さまざまなアプリケーションに採用され、多くの実績と高い品質により、市場から高い評価を得ています。近年では、頻発する地震や津波などに対する観測監視体制の強化や精度の向上が求められており、その課題の解決手段として、高精度加速度センサーを用いた計測震度計の需要が高まっています。

気象庁では、気象業務法に基づき届出を行う必要のある気象観測施設で利用する気象測器※1については、検定に合格したものを使用することとしています。今回の計測震度計は気象測器には該当しませんが、測器利用者が精度を確保する上で検定を必要とする場合は、気象測器と同様に気象庁による検定が行われます。検定においては、測器の種類に応じて材料、部品およびその組み合わせなどが適切であるかを調べる「構造検査」と、個別の精度を調べる「器差検査(性能検査)」の2種類の検査が行われ、高い合格基準を超える必要があります。

クローバテックとナレッジフォーサイトは、計測震度計に必要な1μG/√Hz以下のノイズ性能(サーボ加速度計※2クラス)と耐久性・生産性に優れた当社製加速度センサー『M-A352』を搭載し、計測震度計を開発、使い勝手の良さや高精度、耐久性を高い次元で両立させ、このたび気象庁の計測震度計検定に合格しました。

エプソンは、「省・小・精の技術」を極めた高精度センシング技術により、地震・環境振動計測をはじめ、大型構造物のヘルスモニタリングや橋梁モニタリングなど幅広い用途での高精度計測を実現、安全・安心な社会の実現に貢献していきます。

【関連リンク】

■エプソンのセンシングシステム

エプソンのセンシングソリューション技術は、自社製の高品質な人工水晶材料にエプソン独自の微細加工技術を用いた高性能水晶センサー素子をベースとしています。この高性能水晶センサー素子を搭載したエプソンの加速度センサーには、低ノイズ・高分解能・ワイドダイナミックレンジ・高安定という優れた特性があります。詳細は下記ホームページをご参照ください。

各社製品の詳細情報は下記ホームページをご参照ください。

■クローバテック製「LA-352」

URL:http://www.clovertech.co.jp/products-la352.html

■ナレッジフォーサイト製「ゆれMON HYPER」

URL:https://knowledgeforesight.com/?page_id=2606

【お客様のお問い合わせ窓口】

セイコーエプソン株式会社 MD営業部(センシングシステム担当)

URL:www.epson.jp/prod/sensing_system/contact/

※1:気象測器:温度計・気圧計・湿度計・風速計・日射計・雨量計・雪量計

※2:サーボ加速度計:地震観測や土木構造物の微動計測に広く使用されている高精度な加速度センサー原理方式

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。