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セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、2022年7月7日にフランスのパリで開催されたパリオートクチュールコレクションにおいて、ファッションデザイナー「YUIMA NAKAZATO」の制作サポーターとして参画し、2022年6月3日から6月28日の期間、衣装制作支援ならびに会場造作支援を行いましたのでお知らせします。
© Luca Tombolini、Shoji Fujii
YUIMA NAKAZATOでは、衣服の進化がより豊かな未来を創造するというビジョンのもと、未来に対する責任を果たしていくため、使用する素材やその調達先とも関わり、長く着用しそして循環させることを前提にした衣服づくりを一貫して続けています。
エプソンは、このたび、YUIMA NAKAZATOのビジョンに賛同し、デジタル捺染技術を用いて、同社がこだわる繊細な手描きの質感および色の再現性と、環境負荷を低減した衣装制作の両立をサポートしました。
衣装の一部に使われた約0.07mmと極めて薄いシルクオーガンジーの布に、ソリューションセンター富士見(富士見事業所)のインクジェットデジタル捺染機「Monna Lisa」で印刷し、YUIMA NAKAZATOの表現を忠実に再現しました。
また、デジタル捺染は刷版を必要としないため、必要な時に必要な量を生産することに適しており、特に今回使用した顔料インクは染料インクに対し工程が短く、YUIMA NAKAZATOがコレクション直前まで衣装デザインを作り込むことを可能にしました。さらに、環境面においても、従来の捺染工程と比較し、水の使用量を大きく削減します。
© Luca Tombolini、Shoji Fujii
印刷されたシルクオーガンジーの極薄生地
また、衣装制作に加えて、今回のコレクションのテーマ「BLUE」の世界観を演出するための「紙の彫刻」という重要な会場の造作もエプソンのデジタル印刷技術を活用することでサポートしました。
YUIMA NAKAZATOによる手描きの地球を拡大し、ソリューションセンターLFP(広丘事業所)のインクジェットプリンター「SC-P20050」で印刷した、のべ約832m²に及ぶプリント紙を会場一面に装飾しました。
さらに、会場内に立体オブジェをつくるためプリント紙の下には骨組みが使用されています。この骨組みは、エプソンの社内から出た古紙を利用し、ドライファイバーテクノロジー*によってつくられています。今回の造作物はコレクション終了後回収し、別の用途としての利用を今後YUIMA NAKAZATOと検討していく予定です。
© Luca Tombolini、Shoji Fujii
ドライファイバーテクノロジーによってつくられた骨組み
エプソンは今後も、パートナーとの共創により、お客さまの幅広いクリエーションを可能にし、環境負荷低減への取り組みを通じて、持続可能でこころ豊かな社会の実現を目指します。
*多様な素材を繊維化し高機能化するエプソン独自の技術。詳細はエプソンのホームページをご確認ください。
www.epson.jp/prod/smartcycle/dft.htm
以上
記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。