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2023年5月25日
エプソン販売株式会社
- 受賞作による写真展をエプサイトギャラリーで6月23日より開催 -
エプソン販売株式会社の運営するエプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー(東京都千代田区)は、2023年度公募展(第27回公募)の応募作品の中から、最も優れた作品として松本真理(まつもとまり)さんの『フォーエバー・ヤング』を『第4回 epSITE Gallery Award』として選出しました。
本受賞作による写真展を、2023年6月23日から7月5日までエプサイトギャラリーで開催します。
松本真理『フォーエバー・ヤング』
「epSITE Gallery Award」は、エプサイトギャラリー公募展応募作品の中から最も優れた作品に贈られる賞です。選考委員は、写真家の鈴木理策氏、およびインディペンデント・キュレーターの本尾久子氏が務められ、受賞者の松本真理さんには、賞金30万円が贈呈されます。
受賞作品は、作者が思春期という心身ともに成長の変化が著しい時期を魅力に感じ、10年ほど前から撮り始めていた10代前半の人物のポートレートを中心とした作品です。撮影者と被写体との間に生じた緊張感を絶妙なバランスで孕みつつも、被写体が放つみずみずしさが捉えられており、タイトルに込めた思いをしっかりと定着させた作品となっています。SNSの時代に日々消費されていく写真とは明らかに違っているところが、高評価につながりました。
この度は『第4回 epSITE Gallery Award』に選出していただき、ありがとうございます。
元々は親戚の子供から撮り始めたものですが、徐々に紹介者を介して初めて会う若い世代の方を撮影させてもらうようになりました。未成年の子を撮影させてもらうということが年々難しくなっていく世の中の風潮がある中で、縁をもたらしてくれた方、撮らせてくれた方の寛容さに感謝したいです。
基本的に人を撮るのが楽しくて始めた写真活動ですが、年々他人を撮る行為自体のハードルが上がってきていることが残念でもあります。SNSの普及で写真が簡単に暴力に変わることを目の当たりにする世の中にもなりましたが、自分の写真技術を磨くことで文化を愛する方々とのコミュニュケーションの糧にしていきたいです。
テーマなどが限定されていないこともあって、タイプの異なるさまざまな作品の応募があり、一番を選ぶのは難しかった。そうした中で本作は、作者が撮ることを楽しんでいるのが伝わってきて、かつ撮る側と撮られる側の絶妙なバランスの上に成り立っているという面白さが目を引いた。人物を中心としているが、人物以外の写真も丁寧に撮られており、作品全体の魅力を増している。今後はプリントの技術を向上させるなど、技術面を磨きつつ、本作の続編も含め、作者の持ち味を生かした作品づくりに取り組んでほしい。
コロナ禍の影響なのか、自己の内面への探究を形にしていった作品が少なくなく、しっかり考察されていたり、コンセプトをどのように伝えていくかよく練られていたり、写真と作者(「私」)との関係性が、多種多様な表れかたをしていて、興味深かった。そうなってくると、テクニック面がより気になってくる。面白い写真が、必ずしも、技術を伴っているとは限らないのが難しいところだ。本作は、「なぜ?」「どうやって?」など考えさせられ想像するという「見るよろこび」を与えてくれる。展示では、元がネガなので、プリントスキャンに取り組んでみるなど試行錯誤があると思うが、その過程で、どんなことを最も伝えたくて、そのためにはプリントの方向性をどうすればよいのか、など、いろいろ考えることができるので、さらに深く作品を自分のものにすることができると思う。
『第4回 epSITE Gallery Award』の詳細、松本真理さんのインタビューコメントは、ホームページでご確認ください。
神奈川県生まれ
B-semi Learning of System修了。
注:状況により会期・開催時間を変更する場合があります。会期についての最新情報は展覧会のホームページをご確認ください。
展覧会の詳細は、以下ホームページでご確認ください。
「エプサイトギャラリー公募展」の募集に関する詳細は、エプサイトのホームページでご確認ください。
以上
記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。