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Instrument Clusterは通常ハンドルの奥に配置されるゲージやダイヤルなどの集合体です。
自動車の状態に関する様々な情報、例えばスピードや回転数、ギアの状態、燃料残量などを運転者に提供します。
以前は機械式のものが主流でしたが、近年は機械式ダイヤルと一部液晶に表示されるものが主流となっており、全ての情報を液晶に表示するタイプも増えてきています。
一般的にTFT Instrument Clusterはこの全ての情報をTFT液晶に表示するタイプのものを指します。
自動車の高機能化に伴い、運転者に知らせる必要のある情報は増え続けています。上述の情報に加え、例えばEVの電力/回生レベル、ヘッドライトの状態、ADAS警告などです。
一方、Instrument Clusterの場所は限られた面積しかなく、効率的に情報を表示するためには自由自在に表示を切り替えられ、コスト競争力のあるTFT液晶が適しています。
このような背景から従来の機械式、機械式+一部液晶のInstrument Clusterに代わり、全面TFT液晶のTFT Instrument Clusterを搭載する車が増えています。
TFT Instrument Clusterでは、従来はTFT液晶の外側でLED点灯させていた警告灯もTFT液晶上に表示させます。
警告灯はブレーキやエンジン、電動パワーステアリングなどの走行に関わるシステムの状態を示すものや、シートベルトや半ドア、燃料・電池などの状態を示すものなど多岐にわたります。これらはドライバや乗員、また他の自動車の乗員や歩行者の安全にとって非常に重要な情報であるため、常に正しく表示されることが求められます。
また、近年機能安全という考え方のもと、様々な安全機能により乗員や周囲の安全を確保することが求められるようになっています。
エプソンのS2D13V02は充実した安全機能を内蔵し、TFT Instrument Cluster正しく表示されているかどうかをモニターし、万が一表示不具合を検知した場合にはただちに必要な措置を行います。例えば、OSD(On Screen Display)機能を使って警告灯や速度など最低限必要な表示を行ったり、警告文を表示させたりします。これらの機能により乗員や周囲への安全性向上に貢献します。