小型デバイスの電源管理に必要な機能を1chipに集約し、省スペース化に貢献

エプソンの小型デバイス向け電源制御IC(PMIC)は、補聴器やスマートリングなどの、小型デバイスに求められる電源管理機能(バッテリー充放電管理、保護機能、電源供給)を1chipに集約し、デバイスの省スペース化に大きく貢献します。また、エプソン独自のワイヤレス給電技術により、安定した無接点給電を可能にします。製品は、無接点充電と接点充電の両方に対応したモデルと、接点充電に特化したモデルをラインアップしており、それぞれ異なる用途やニーズに応じた選択が可能です。

製品特長

• 安定したワイヤレス給電を実現
  
  • エプソン独自のワイヤレス給電技術により、デバイスへの安定した無接点給電をサポートします。
• 低ノイズで高効率なシステム用降圧チャージポンプ回路を搭載
  
  • 変換効率90%以上(>2mA)を誇る高効率なシステム用降圧チャージポンプ回路を搭載。システム用の電源ICの設置が不要です。
• 充実な保護機能
  
  • 過充放電、過電流、過電圧などに対しての保護回路を搭載し、内蔵バッテリーを確実に保護します。
• 充電パラメータを柔軟に設定可能
  
  • 内蔵Flash ROMにより、デバイスの充電パラメータを設定可能。バッテリーに合わせた充電方法を設定することで、バッテリーの高寿命化が可能です。

PMICラインアップ

無接点給電・接点給電両対応モデル

接点充電特化モデル

機能比較

受電側

送電側

次世代PMIC S1A00210B

現在開発中のS1A00210Bは、充電電源範囲を従来の4.75V～5.25Vから2.3V～5.25Vに拡大し、幅広いデバイスへ対応しました。また、充電電流を従来の30mA(max)から300mA(max)へ大幅に向上させ、急速充電を可能にしています。さらに、内蔵のFlashメモリにより、充電プロファイルを最大2つ保存可能です。このプロファイルでは、CC-CV充電のパラメータやバッテリー劣化防止機能の設定が調整でき、最終製品の信頼性と品質向上に貢献します。エンジニアリングサンプル予約受付は2025年4月下旬で、出荷は同年8月出荷、量産受注は同年11月を予定しています。詳細はブリーフシートをご確認ください。