導入事例 柏市立柏病院様

柏市立柏病院様

柏市立柏病院様
導入製品:TM-L90
業種:病院

カルテ控えと検体ラベルにTM-L90を採用。
51台が稼働し、医療の安全向上に貢献。

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導入製品

TM-L90

設置しやすいコンパクト設計と
簡単操作のラベルプリンター。

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導入施設様のご紹介

最新の標準治療を確実に実施

病院外観

病院外観

千葉県柏市の北部に位置する柏市立柏病院様は、1939年に創設された柏陸軍病院を前身に、国から柏市へと委譲が行われた後、1993年7月に開院。財団法人柏市医療公社が指定管理者として運営する、公設民営の病院です。

「最新の標準治療――今、一番よいと認められる治療を、確実に行える病院」を基本方針とし、診療の現場において各職員は、患者様の身体面のみだけではなく、精神的な面も含め、丁寧に対応することを心掛けています。

また、2010年4月には小児科を開設するなど、地域の中核病院として住民の健康の維持・回復に貢献できるよう、さらなる体制整備に努めています。

オーダリングシステムと同時にTM-L90を導入

柏市立柏病院様では2010年3月に、陳腐化していた医事会計システムの更新とあわせて、新たにオーダリングシステムの導入を決定しました。

そして2010年3月1日から、株式会社シーエスアイ様のオーダリングシステム「MI・RA・Is/EX(ミライズ/イーエックス)」が稼動を開始すると同時に、カルテ控えと検体ラベル出力用プリンターとして、エプソンのサーマルプリンターTM-L90を46台導入。現在は、外来・病棟・検査室など、院内各所に設置され、合計51台が稼動しています。

導入理由・評価

柏市立柏病院様では、これまでも医事会計システムのほか、検査科・薬局などの部門システムの導入、PACSによるフィルムレスでの運用など、病院業務の電子化に取り組んできました。特に、情報システムの導入・管理などを担当する医療情報室が2007年度に設置されてからは、電子化が一気に加速。医療の安全性向上に欠かせない取り組みとして、積極的に推進されています。

診療の現場においても、2010年3月1日からオーダリングシステムが稼動し、処方・検査・画像のオーダー情報を、TM-L90でラベル出力してカルテに貼付、医師の所見のみを紙のカルテに手書きする方法で運用されています。また、検査のオーダーを受けて、バーコード入りの案内状を診察室で発行し、患者様への検査内容・場所の案内に加え、バーコードによる検査科での受付、患者様の認証に活用するなど、安全性向上に役立てられています。

すでに全国400以上の医療機関での導入実績を持つ電子カルテシステム「MI・RA・Isシリーズ」の導入に際して、柏市立柏病院様では「MI・RA・Is/EX」の拡張性の高さと、マルチベンダー対応であることを評価し、採用を決定しました。カルテ控えと検体ラベル出力用プリンターの選定にあたっては、現場での運用を第一に考え、個人情報が残るインクリボンを使用しないサーマルプリンターを採用。耐アルコール性や保存性、オートカッターの精度、操作性、省スペース性など、すべての要件を満たしていたTM-L90の導入を決定されました。

導入の経緯

電子カルテシステム「MI・RA・Is/EX」との連携や、耐アルコール性の高さを実証し、TM-L90の採用を決定

柏市立柏病院 検査科(兼)健診センター技師長 木村 浩則氏

柏市立柏病院
検査科(兼)健診
センター技師長
木村 浩則氏

今回、プリンターの選定を担当した検査科(兼)健診センター技師長の木村浩則氏は、「検査科にとって、検体ラベルの情報は何よりも大事」と、その重要性を語ります。「検体ラベルには、患者様のID・氏名、バーコード、検査項目などのコメントなどが印字されています。バーコードは、検査のオーダーと患者様の照合を行う唯一の手段であり、医療過誤防止のためにも欠かせないものです。また、『検査項目などのコメント』によって、機械による分析検査だけなのか、手作業の検査も必要なのか、検査内容を確認します。医療の現場は、時間との勝負です。検体ラベルに『至急』という印字があった場合には最優先で検査するなど、作業の順番もラベルの情報によって判断しています」(木村氏)。

機種選定開始当初、他社製のプリンターを提案されたものの、インクリボンの交換の手間と、個人情報保護の観点からTM-L90を検討することになったと、木村氏は言います。「省スペース性と用紙交換が簡単な点に加え、ラベルの印字位置がずれることのないよう、オートカッターの精度も大きなポイントでした。また、耐アルコール性についても、エプソンから支給されたサンプルラベルでテストを実施し、問題はないと判明。カルテ控えの用途でも使用するため、ラベルの保存性も含めて検討を重ねた結果、TM-L90の採用を決定しました。製品やサポートを含めて、エプソンは信頼性が高いですね」(木村氏)。

Vendor's Voice

株式会社シーエスアイ 東京支店 営業グループ 高田 智之氏

「MI・RA・Is/EX」でのTM-L90の採用は初めてでしたが、システムとの接続から各種インストール、設置作業までエプソンに対応いただき、全く問題なく導入に至りました。今回、カルテ控えをサーマルプリンターで対応できた点や、TM-L90導入後の順調な稼動状況を含め、総合的に高く評価しています。

導入後の状況・ご感想

柏市立柏病院 医療情報室 中村 康一氏

柏市立柏病院
医療情報室
中村 康一氏

病院内の情報システム部門を担う医療情報室の中村康一氏は、オーダリングシステムの運用開始は非常にスムーズだったと、当時を振り返ります。「導入前に医師や看護師を対象とした教育とリハーサルを数回行ったこともあり、稼動開始当日も全く問題なく運用できました。TM-L90についても、エプソンで用意いただいた用紙交換の手順書をプリンターの側面に貼付しただけですが、稼動開始後の現場からの呼び出しは一切ありません。これは、システム担当者として非常にありがたい。TM-L90は、コンパクトで狭いスペースにも難なく設置できますし、他の用途でも活用できそうですね」(中村氏)。

今回のシステム導入では、「現場の運用にシステムをあわせるようアプローチした」と語る事務次長の捧智宏氏は、稼動開始から約4ヶ月と短い期間ながらも、導入の効果を高く評価しています。「導入後は、今まで以上に正確に情報を伝達でき、確実にカルテを記録できるようになった。TM-L90は使い勝手もよく、職員の負担軽減に大きく貢献しています。今後も電子化を推進し、医療の現場のさらなる安全性向上を目指したいですね」(捧氏)。

柏市立柏病院様 システム構成図

「柏市立柏病院」様

「柏市立柏病院」様
所在地 〒277-0825
千葉県柏市布施1-3
TEL:04-7134-2000 FAX:04-7134-2001
開設 1993年7月
指定管理者 財団法人柏市医療公社
院長 野坂 俊壽
診療科目 内科、小児科、外科、整形外科、眼科など15科
病床数 一般病床200床
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