地方独立行政法人 山形県・酒田市病院機構 日本海総合病院様
導入製品:TM-C3500
業種:病院
医療ラベルのカラー化で視認性向上に成功、
業務効率が格段にアップ!
地方独立行政法人 山形県・酒田市病院機構 日本海総合病院様
導入製品:TM-C3500
業種:病院
医療ラベルのカラー化で視認性向上に成功、
業務効率が格段にアップ!
TM-C3500 後継機種はCW-C4020シリーズです
庄内地方の中核病院として高度医療を担う
日本海総合病院は、山形県立の5番目の病院として平成5年に旧山形県立日本海病院として開設。平成20年に市立酒田病院と統合・再編され「日本海総合病院」と名称を変更しました。「山形県災害拠点病院」「がん診療連携拠点病院」「地域医療支援病院」などに指定され、庄内地方の中核病院として高度医療を担っています。また、「臨床研修指定病院」に指定されており、国内外から研修医を受け入れ、医療の人材育成にも貢献しています。
医療ラベルの視認性を高めるカラー化が求められた
医療現場で使用している各種(注射・検体・輸血)のラベルには、薬剤の種別や投与の方法など重要な情報が記されています。同病院では、これらの情報を記載するために、以前よりラベルプリンターを導入していましたが、モノクロ印刷だったため、視認性に乏しく、判別に時間がかかることがあり、万が一の見落としや見誤りを考慮して、より視認性の高いプリンターの導入を検討していました。重要事項をわかりやすく強調できるラベルのカラー化の要望が高まっていたのです。
また、紙詰まりや故障が多いことやロール紙の交換に手間がかかることが問題点としてありました。加えて、注射ラベルの印刷業務においては、毎日大量のラベルを準備しなければならないため、ラベル印刷の高速化も課題となっていました。
医療の安全性向上を目指し、医療ラベルの視認性を高めるため、ラベルのカラー化を決めました。カラープリンターの採択において重視したのは、基本操作、紙詰まりや故障の少なさ、消耗品の交換などメンテナンス作業が容易で、できるだけ現場で自立して使用できること、ラベルの耐久性に問題がないこと、カラー化してもこれまでと同等のランニングコストに収まることなどでした。その条件に合致したのがエプソンの業務用カラープリンターTM-C3500/TM-C3400でした。
数々の条件をクリアし、十分に製品の検証を行った結果、薬剤部門(注射ラベル)・検査部門(検体・輸血ラベル)などに合計84台導入しています。特に、TM-C3500は、注射ラベル印字において求められる高速印刷(1秒間に最大103mmの高速印刷)が可能であることが高く評価されています。同病院では、他業務において、エプソンのページプリンターLP-S3200とLP-S9000も合計149台導入されています。
「TM-C3500/TM-C3400があれば、今後は患者様を識別するリストバンドのカラー化や、血液型や性別のカラー標記なども可能となります。また、検体ラベルについても、採血管の色をラベルにカラー標記できるよう検討中です」(経営企画室情報システム係長 斎藤邦義氏)。
日本海総合病院
経営企画室情報
システム係長
斎藤 邦義氏
経営企画室情報システム係長の斎藤邦義氏は、TM-C3500/TM-C3400を導入した決め手を次のように語りました。「導入条件として、視認性を高めるためにまずはフルカラー印刷ができるプリンターであること、それに加えて操作が簡単であることも重要視しました。これまで使用していたプリンターは、ロール紙の交換に手間がかかることや、紙詰まりや故障がたびたび発生していたことで、その都度情報システム部に連絡が入り、メンテナンス作業に時間をとられていました。それらの問題を解消し、現場で誰もが容易に操作できるカラープリンターを求めていました。TM-C3500/TM-C3400は、ラベルの給紙の際に交換しやすいスロットインタイプ。インクも前面から楽に交換できます」。
また、ランニングコストも導入の決め手になったと言います。「従来は、個人情報漏えい防止策として、サーマル方式のプリンターを使用して、非純正品のサーマル紙を使うなどしてコストダウンの工夫をしていました。TM-C3500/TM-C3400を導入してからは、モノクロからカラーへとグレードアップしたにもかかわらず、ランニングコストは気になりません。」
色の違いで重要な指示が、ひと目で読み取れる。情報の見落とし防止に、大きな効果を実感
日本海総合病院
薬局長 本間 俊一氏
薬剤部が担当する注射ラベルは、翌日使用分を前日午後に準備します。大量のラベルを一度に印刷する必要があるため、印刷スピードができるだけ速いプリンターが求められていました。TM-C3500は高速印刷が可能なことから、注射ラベル印刷の用途に最適なプリンターとして採択されました。「注射ラベルでは、ルート指示とコメント指示をカラー化し、実施者への注意喚起を促しています。重要な箇所をカラーで強調表示できるようになり、視認性が格段に上がったと感じています。また、注射ラベルは薬品の施用について記載する指示情報がたいへん多く、それを途切れることなく短時間で印刷することが重要です。TM-C3500はその期待に十分に応えてくれ、業務の効率化に貢献してくれています」(薬局長 本間俊一氏)。
日本海総合病院
副院長(兼)看護部長
佐藤 三紀氏
副院長(兼)看護部長の佐藤三紀氏も、ラベルのカラー化が医療の安全性に効果を発揮していると言います。「カラー印刷になり、とても見やすくなりました。色の違いによってひと目で確認できるので、急いでいる時でも、注射指示や検査指示の大切な情報を見落としてしまうミスは、より起こりにくくなったと思います。インクや用紙の交換も簡単で、必要な時に、気がついた人がさっと取り替えることができるので、ロスタイムが少なくなりストレスを感じることなく作業を継続できるようになりました。用紙が変わったので心配でしたが、ラベルに水やアルコールが垂れても、滲んだりよれたりせず、問題なく使えています」。
メンテナンスが容易であることは情報システム部にも恩恵を与えている。「機器のトラブルも少なく、消耗品の交換も簡単なので現場で問題なく使用できているようです。故障や紙詰まりで呼び出されることも少なくなり、情報システム部は本来の仕事に集中することができるようになり、助かっています。今後は、要望の多いリストバンドのカラー化にも取り組んでいきたいと思っています」(斎藤氏)。
地方独立行政法人 山形県・酒田市病院機構「日本海総合病院」様
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