導入事例 大阪赤十字病院様

大阪赤十字病院様

大阪赤十字病院様
導入製品:TM-C3400
業種:病院

リストバンドのカラー化で視認性が格段にアップ、
医療の安全性向上を実感。

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導入製品

TM-C3400

医療現場の識別ラベルやリストバンド作成に。
コンパクトなカラーラベルプリンター。

TM-C3400 販売終了
CW-C4020M(現行品) 製品の詳細はこちら

導入施設様のご紹介

地域の中核病院として、心の通う高度医療をめざす

大阪赤十字病院様は日本赤十字社大阪支部病院として1909年に創立された100年以上の歴史を持つ病院です。標榜診療科目は33科、各診療部に第一線の専門家を有し、多種多様な疾患に対応する診療体制を築いています。日本赤十字社の国際医療拠点病院に指定され、人材育成と国内外の災害救護活動、医療支援を積極的に行い、救命救急センター、大阪府指定災害拠点医療センターなどに指定されています。地域がん診療連携拠点病院にも指定されており、肝がん、大腸がん、食道がん、胃がん、血液がんなどでは、全国でも屈指の症例数があります。

リストバンドの視認性向上のためTM-C3400を導入

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大阪赤十字病院様では、医療の安全性を目的に、以前から患者誤認防止用にリストバンドを活用していました。しかし、手書きタイプのため文字の認識性に課題があり、さらに装着される方の体質によっては肌のかぶれが心配され使用できないなど、いくつかの課題がありました。こうした課題を改善するために、目視確認が容易になる視認性の高いカラー印字と、長期入院の場合でも肌に優しく耐久性のあるリストバンドとして、2011年秋よりエプソンの業務用カラーインクジェットラベルプリンターTM-C3400の導入を検討。検証や運用方針の策定を経て、2013年1月に本格稼働を開始しました。

導入理由・評価

リストバンド見直しの目的は、より高い安全性を目指した視認性の向上であり、カラー印字は絶対条件でした。リストバンドに血液型をカラー印字して、より明確に識別できるようにすることで、安全性を高めたかったのです。

また、近年、外国人の入院患者様も増加し、カタカナ表記で氏名を記入する際、数十文字に及ぶことがあります。そのために、小さな文字でもはっきりと認識できる印字精度も必要でした。熱転写インクリボン式のプリンターも検討しましたが、個人情報保護の観点から、使用済みインクリボンに印字が残ってしまうため、運用管理に課題がありました。そこで、印字が鮮明で取り扱いやすいインクジェット式のプリンターである、エプソンの業務用カラーインクジェットラベルプリンターTM-C3400を検討することになったのです。

検討の際、インクジェットの印字面が擦れたり滲んだりしないか、その耐久性についての心配はありましたが、TM-C3400は印字精度や耐水性にも優れており、長期間の装着テストの結果でも、非常に高い耐久性が認められました。素材についても、エプソンが研究と改良の末に開発したリストバンドは、ポリエチレン素材で肌に触れる面には凹凸のついたシボ加工を施し、非常に軽く装着感が自然で、高い評価が得られました。こうした利点が評価され、各病棟と一部外来の診察科に合計25台を導入、リストバンドのカラー運用をスタートしました。

導入の経緯

大阪赤十字病院 業務部 医療情報課 医療情報係長 能津 桂氏

大阪赤十字病院
業務部 医療情報課
医療情報係長
能津 桂氏

業務部医療情報課 係長 能津桂氏は、リストバンドのカラー化は医療安全上有効であることには確信があり、懸念は耐久性でした。そこで、TM-C3400を検討する際、実際に評価用のリストバンドを自身の腕に装着して耐久性を検証したといいます。装着期間は2011年9月末から12月末までの、3ヶ月間にも及びます。「毎日の入浴でお湯に浸けたり、長袖の服で袖が擦れた場合の影響を試したり、時にはアルコールをかけてみたりもしましたが、印字された文字は滲みもかすれもほとんどなく鮮明でした」(能津氏)。さらに「長期間装着していてもよれたりねじれたりもせず、バーコードも問題なく読み取れました」と評価している。「肌がかぶれることもなく、リストバンドの端で皮膚を傷つけることもありません。3ヶ月間の試用でまったく問題がなかったので、自信を持って運用を開始できました」(能津氏)。また、リストバンドは、耐久性が求められる一方、強くひっぱられた際には、装着者が危険な状態にならないよう、適当な力がかかると切れなければなりません。エプソンのリストバンドは、10kg程度の過重がかかると切れるようになっており、「実際に強くひっぱってみたら程良く切れたので、その点も安心しました」(能津氏)と高く評価されています。

写真は実際に3ヶ月試用されたリストバンド。破損や印字のにじみもない。

写真は実際に3ヶ月試用されたリストバンド。破損や印字のにじみもない。

導入後の状況・ご感想

直感的に判断できるカラー表記とメンテナンスの容易さで、作業効率が向上したとスタッフにも好評

大阪赤十字病院 看護師長 長浦千賀氏

大阪赤十字病院
看護師長
長浦千賀氏

「以前はリストバンドに患者様の氏名を手書きで記入していました。緊急の場合でも誤字は許されません。画数の多い文字や文字数の多い氏名の場合には文字が潰れてしまうなど、いくつかの課題がありました。TM-C3400導入後は、こうした課題が改善され、さらに血液型も色分けして表記され、視認性は著しく向上しました。また、リストバンドの幅も小さくなったので、点滴などの処置の際に邪魔になりません」と看護師長 長浦千賀氏は語ります。

TM-C3400の導入を看護部のスタッフに紹介したのは、電子カルテ運用のリハーサル時でした。リストバンドの作成も簡単で、インクや用紙など消耗品の交換も容易になったため、新しい機材への抵抗感はなく、スムーズに受け入れられたといいます。「患者様の入院期間は約2週間位の方が多いのですが、以前は入院期間中に何度かリストバンドの交換が必要でしたが、現在は入院中、同じリストバンドを装着しています。そのため、作業効率が格段に上がり、よりケアにかける時間を作ることができます」(長浦氏)。

血液型のカラー印字の他、Rh型の+とーについても(+)と(ー)で表記されているため輸血時の運用も向上

血液型のカラー印字の他、Rh型の+とーについても
(+)と(ー)で表記されているため輸血時の運用も向上

大阪赤十字病院様 システム構成図

「大阪赤十字病院」様

「大阪赤十字病院」様
所在地 〒543-8555
大阪市天王寺区筆ヶ崎町5-30
TEL:06-6774-5111 FAX:06-6774-5131
開設 1909年5月
病院長 隠岐 尚吾
診療科目 内科・外科・産婦人科・精神神経科など標榜診療科33科
病床数 1,005床(一般945床(内、精神42床)、整肢60床)
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