自治医科大学附属さいたま医療センター様
導入製品:TM-C3400
業種:病院
患者照合システムとカラーリストバンドの連携で
業務スピードを大幅にアップし、かつ安全性を向上
自治医科大学附属さいたま医療センター様
導入製品:TM-C3400
業種:病院
患者照合システムとカラーリストバンドの連携で
業務スピードを大幅にアップし、かつ安全性を向上
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高度な総合医療の研究および提供と、総合医の育成に貢献
病院外観
自治医科大学附属さいたま医療センター様は、地域医療ならびにへき地医療への貢献を目的に、1989年に開設され、優秀な医師と看護師、最新の設備を揃え、高度医療の提供に努めています。2008年からは、病床数も増え、産科を設置し周産期医療にも対応するなど、医療活動の幅をさらに拡大しました。大学附属病院の使命である医学教育および研究にも積極的に取り組み、自治医科大学の学生の実習を始め、総合医の育成研修プログラムを実施しています。また、同センターには循環器病臨床医学研究所が設置されており、循環器病およびそれに関する臨床医学の研究に力を入れています。
医療の安全性を高めるため患者照合システムを強化
自治医科大学附属さいたま医療センター様では、2005年7月より日本アイ・ビー・エム株式会社様の「統合医療情報システムCIS」の電子カルテシステムを導入し、患者情報を総合的に管理していました。そのシステムと連動し、患者照合の安全性をより高めるため、2011年10月にモバイルPDAを利用した患者照合の3点チェックシステムを導入。それを契機に、かねてより検討していたエプソンの業務用プリンターTM-C3400を、患者さんの認証用リストバンドを出力するためのプリンターとして同時に採択し、各病棟・手術室・透析センターなど合計22台導入しました。
同センターでは、以前から、安全に患者照合を行うことを目的に、患者用のリストバンドを活用していました。輸血の必要な患者さんのみ輸血部にて、血液型ごとに色分けされたバンドにプリンターで患者さんの情報を印字し、その他の患者さんにはリストバンドに各病棟の看護スタッフたちが手書きで患者さんのIDとお名前を記載して使用していました。そのため、手術時には、血液型が印字されたリストバンドを輸血部に請求し、それを待って患者様のリストバンドをつけかえていました。輸血部に請求する手間やそれが届くまで待つ時間、リストバンドをつけかえる手間など2度手間になるだけでなく、余分な手作業が生じることで人為的なミスが起こらないよう配慮する必要がありました。
そんな中、エプソン販売より紹介のあった業務用プリンターTM-C3400は、リストバンドにカラー印字のできるプリンターとして、特に医療において優れた実績を持っており、以前から実際にサンプルを借りて検証するなど強い関心を持っていました。2011年10月に、患者照合の安全性をより高めるために、電子カルテシステムと連動した患者照合システムを導入することが決定。これを契機に、血液型も含めた患者情報をバーコード付きでリストバンドに印字したいと考えたのです。その際、看護スタッフの目視確認が容易になる視認性の高いカラー印字が絶対条件であったため、迷うことなくTM-C3400を選定しました。
自治医科大学附属
さいたま医療センター
医療情報部管理事務室
磯部 俊雄氏
自治医科大学附属
さいたま医療センター
医療情報部管理事務室
室長補佐 齋藤 和己氏
医療情報部管理事務室の室長補佐である齋藤和己氏は、「リストバンドを印字するプリンター導入については、血液型の色分け印字など、看護スタッフの目視確認が容易になるカラー印字が絶対条件でしたから、迷うことなくカラー印字ができ、視認性の高いリストバンドを出力できるTM-C3400を選定しました」と言います。そして、医療情報部管理事務室の磯部俊雄氏は、「設計当初は、一次元のバーコードだけの印字を予定していましたが、より小スペースでの読み取りを目指し二次元コードであるQRコードも検討しました。これが現場には予想以上に好評でした。しかし、腕の細い人はバーコードが腕に巻き重ねた位置に隠れてしまうなど、印字位置については何度か調整をする必要がありました。それ以外はスムーズに進みました」と語ります。
必要なときにすぐに使えるように、各病棟に1台ずつ設置、予備の5台を含めて22台導入しました。使い勝手の点でも、エラー等のトラブルがなく、メンテナンスも簡単だと言います。インクカートリッジの交換も容易で、リストバンドの交換もロール紙状のバンドを入れて蓋を閉めるだけで良いので、どの病棟からもシステム担当者への問合せが一切ないということも高く評価されています。
あらゆる角度から瞬時に読み取れるQRコードと肌に優しく装着感の良いリストバンドが高評価
自治医科大学附属
さいたま医療センター
看護部 副部長
石川 治美氏
導入後の状況については、看護部の副部長である石川治美氏に話をうかがった。「血液型のついたリストバンドを各病棟に設置したプリンターでいつでも印字できるようになり、輸血時に輸血部にリストバンドを請求することなく、すぐに処置ができるようになりました」(石川氏)。このような作業の効率化に加え、リストバンドに印字されたQRコードもその読み取りやすさが現場の看護スタッフの間で高く評価されているそうです。
「真正面からだけではなく、車イスに座った状態や、足に巻いている場合、就寝中の患者さんなど、さまざまな状況でリストバンドを読み取る必要がありますが、QRコードの場合、あらゆる角度から読み取れるので、看護スタッフの間では非常に便利という意見が多いです」(石川氏)。二次元のQRコードは縦横に情報を持っているため、格納できる情報量が多くサイズを小さく収めることができ、高速読み取りができるように開発されています。従って、ストレスなくリストバンドの情報を瞬時に読み取ることができるのです。素材についても、次のように評価されています。「以前使用していたリストバンドは、素材が少し硬かったので、肌の弱い患者さんが皮膚を傷つけてしまうことがありました。TM-C3400で出力したリストバンドは、素材が軽く柔らかいので、皮膚を傷つけることがなく装着感も良くなりました」(石川氏)。このようにTM-C3400の導入は、業務効率をアップさせるだけではなく、現場の満足度と安全性向上にも貢献する結果となっています。
実際に自治医科大学附属さいたま医療センター様で使用している患者認証用のリストバンド。
患者さんのIDとお名前に加え、血液型、認証用のバーコード、QRコードが印字されています。
「自治医科大学附属さいたま医療センター」様
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