医療法人 恵佑会札幌病院様
導入製品:TM-L90
業種:病院
14台のTM-L90を薬剤ラベルの出力に活用。
現場の業務効率化、大幅なコスト削減を実現。
医療法人 恵佑会札幌病院様
導入製品:TM-L90
業種:病院
14台のTM-L90を薬剤ラベルの出力に活用。
現場の業務効率化、大幅なコスト削減を実現。
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安全で質の高い医療を提供、“がん医療”をリードする
病院外観
1981年の開設以来、「自分の身内も含め、患者様全員が安心して受診できる」医療環境を目指し、多様化したがん治療に対応できる体制作りを推進されている恵佑会札幌病院様。「悪性腫瘍の診断・治療・再発・終末期を一貫として行う」ことを理念に掲げ、患者様を第一に考えた、安全で質の高い医療を提供しています。
また地域医療にも注力し、「地域医療連携システム」を運用しています。提携先医療機関から紹介を受けた患者様について、PETやCTなどの検査を実施し、撮影画像や報告書をサーバー上にアップ。読影診断後即時に、これらのデータを紹介元の医療機関から、インターネット経由で参照できる仕組みを提供しています。
統合型電子カルテシステムとTM-L90を連携
恵佑会札幌病院様では、2004年3月に統合型電子カルテシステムを導入し、電子カルテの三原則に準拠したシステムを構築するとともに、電子カルテシステムを参照するパソコンとインターネットやメールサーバーのネットワークとを分けるなど、情報セキュリティールールの徹底も図っています。そして、電子カルテシステムと連携する薬剤ラベル出力用プリンターの入れ替えに伴い、エプソンのサーマルプリンターTM-L90を採用。2009年6月から14台が稼動を開始し、薬局と各病棟の看護管理室(ナースステーション)で活用されています。
消化器がんを中心に、数多くのがん治療に携わってきた恵佑会札幌病院様。中でも、食道がんについては、手術・内視鏡治療・化学放射線療法を含めた治療件数で、全国でもトップクラスの実績を誇ります。医療過誤防止がすべての医療機関に求められる中、恵佑会札幌病院様でも、医療の安全性向上のための様々な取り組みを行っています。その一つとして、2007年には「手のひら静脈認証」を活用した患者認証システムを、日本国内の医療機関として初めて導入し、手術時の入院患者様の照合に活用されています。
手のひら静脈認証は読み取り精度が高く、生体情報の登録・認証が非接触でできるため衛生的、というメリットもあります。恵佑会札幌病院様では、入院患者様の手のひら静脈情報をあらかじめ電子カルテシステムに登録し、手術時には、患者様の手のひら静脈情報を認証して、「手術のオーダー」と「手術を受ける患者様本人」との照合を行っています。また、患者様への薬剤の投与にも細心の注意を払い、電子カルテシステムからの注射や点滴などのオーダーを受けて、TM-L90で薬剤ラベルを出力した後、複数の看護師や薬剤師が再度チェックして、薬剤に貼付しています。
恵佑会札幌病院様では、薬剤ラベル出力用プリンターの入れ替えにあたり、電子カルテシステムとTM-L90を連携させた他の医療機関での導入実績や信頼性を含めて総合的に評価できると判断し、TM-L90を採用。医療の安全性向上に役立てられています。
恵佑会札幌病院
システム課 主任
秋津 哲久氏
TM-L90の導入以前、恵佑会札幌病院様では、薬剤ラベルの出力に他社製のプリンターを使用していました。しかし、運用開始直後からトラブルが相次ぎ、「用紙のセットが難しい」「力を入れても蓋がしっかり閉まらない」など、現場からの使い勝手に関する不満の声も挙がっていました。そこで、運用面での様々な課題を解決するため、2008年に薬剤ラベル出力用プリンターの入れ替えを決定。エプソンを含む2社の製品からTM-L90を採用されています。
恵佑会札幌病院様のシステム全般の選定から導入、管理・運用、サポートまで担当されているシステム課主任の秋津哲久氏は、「選定条件をすべてクリアしていたのがTM-L90だった」と言います。
「省コスト性や個人情報保護の観点から、インクリボンを使用しないサーマルプリンターを以前から採用していますが、現場で出力する看護師や薬剤師の目線に立って考えると、プリンターはストレスなく“普通に使えること”が重要です。機種選定にあたり、実機での検証を行いましたが、
TM-L90は何より用紙交換が簡単で、ロール紙をセットして蓋を閉めるだけでいい。しかも印刷スピードや印字精度、耐アルコール性に至るまで、高い性能も確保していました。省コスト性やメンテナンス性、省スペース性はもちろん、メーカーのサポート体制も含めて検討し、TM-L90の採用を決定しました」(秋津氏)。
TM-L90の導入後、トラブルが起きる心配がなくなった。しかも「ラベル代72%削減」という予想以上のコスト削減効果も得られた。(注)
現在、TM-L90は薬局に5台、各病棟の看護管理室に9台が設置され、薬剤ラベルの出力に活用されています。「TM-L90の運用開始にあたり、ラベル交換などの手順書をプリンターの横に配置しただけですが、現場からの問い合わせやトラブルの報告は一切なく、“普通に使えている”ようです。以前のように、トラブルのたびに駆けつけたり、休日に現場からの問い合わせに対応したり、ということもなくなりました」(秋津氏)。
通常は薬局で薬剤ラベルを出力し、点滴や注射用の薬剤、注射箋とあわせて看護管理室に届く。緊急の注射指示があった場合には、看護管理室で薬剤ラベルを出力している。
導入後、現場の業務は効率化され、予想以上のコスト削減効果も得られていると、秋津氏は言います。「わずか半年で、ラベル代が72%も削減され、初期投資が回収できてしまったのには、正直驚いています。3年、4年と使用することを考えると、もっと早く導入を検討していればよかった。設置スペースも、以前の機種の半分以下の面積で収まるので、空いたスペースにTM-L90をもう一台設置して、検体ラベルや、入院患者様のベッド用ネームプレートなど、他の用途で活用することも視野に入れています。導入後も、システムの運用や現場のニーズにあわせて、様々な用途に活用できるのは、システム課として非常にありがたい。今後もこうしたツールを活用し、医療の安全性向上を推進していきたいですね」(秋津氏)。
(注) | 削減効果については恵佑会札幌病院様での数値であり、保証するものではありません。 |
医療法人「恵佑会札幌病院」様
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エプソンインフォメーションセンター
050-3155-7020
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