医療法人社団 誠馨会 新東京病院様
導入製品:TM-C3400
業種:病院
輸血業務でのカラーラベルプリンターの導入。
TM-C3400が安全性向上と効率化に貢献。
医療法人社団 誠馨会 新東京病院様
導入製品:TM-C3400
業種:病院
輸血業務でのカラーラベルプリンターの導入。
TM-C3400が安全性向上と効率化に貢献。
TM-C3400 販売終了
CW-C4020M(現行品) 製品の詳細はこちら
循環器・心臓外科領域で日本有数の病院に
病院外観
1968年4月に開設された東京外科内科病院を前身に、1991年4月、松戸駅東口に新築移転した新東京病院様。「患者様の痛みを自分の痛みと感じて行動すること」を全職員の合言葉に、高度な医療を提供されています。
16ある診療科の中でも、循環器・心臓外科の領域において日本有数の病院に数えられ、心臓カテーテル検査は年間約6500例、心臓血管手術は約500例という豊富な実績を誇ります。日本全国から、そして海外からもアジアを中心に患者様が訪れ、年間約30万人が外来を受診、年間約8500人の入院患者様を受け入れています。
2005年には、セコム医療システム株式会社様の提携病院となり、全国に18ある提携医療機関との医療連携や情報提供なども推進されています。
輸血用血液製剤ラベルにTM-C3400を活用
新東京病院様では、2010年1月1日に、院内全体で電子カルテシステムが稼動を開始しました。
次いで、2月15日には、臨床検査室において輸血管理システムが稼動すると同時に、エプソンの業務用カラーインクジェットラベルプリンターTM-C3400を導入。臨床検査室に設置し、これまで手書きで運用していた「輸血用血液製剤ラベル」1種類と、2種類の「自己血輸血用ラベル」の計3種類のラベル出力に活用されています。
新東京病院様では、電子カルテシステムや各部門システムの導入をはじめ、病院全体の電子化を積極的に推進されています。電子化により、診療や各部門の業務効率化、患者様の待ち時間短縮によるサービス向上、医療従事者間でのスピーディーな情報伝達・共有化による医療の質向上など、様々な効果が期待できます。
多くの医療機関が医療過誤防止に取り組む中、新東京病院様でも電子化推進の最大の目的として、医療の安全性向上を掲げています。入院患者様はバーコード入りのリストバンドを着用し、手術や輸血時などに、電子カルテシステムの患者様情報とオーダー情報との照合を行うなど、安全性向上のための様々な対策をとられています。
その一環として、紙ベースで運用していた輸血業務においても、電子化を実施。以前は、臨床検査室で紙の輸血依頼書にロット番号を手書きし、血液型ごとに色分けされたカラータグに患者様氏名をカタカナで記入、交差試験の「合格印」を押印して、輸血用血液製剤に一つひとつ輪ゴムで取り付けていました。そこで、今回の電子化にあたっては、輸血管理システムとあわせて、カラーラベルプリンターを導入。手書きによる書き間違いや読み間違いなどのミス防止と、輸血のオーダーへのより迅速な対応を目指し、株式会社オネスト様の輸血管理システム「RhoOBA(ルーバ)」とTM-C3400を連携させ、各種血液製剤ラベルのカラー出力に活用。輸血業務の安全性向上と効率化を実現されています。
テスト用ラベルを水やお湯に浸けて耐水性を検証 パソコン用デスクに収まる省スペース性も含めて採用を決定
新東京病院
臨床検査室/
睡眠センター 主任
佐藤 耐喜氏
今回、電子カルテシステムや輸血管理システムの導入にも参画した臨床検査室/睡眠センター主任の佐藤耐喜氏は、「輸血管理システムの導入に際しては、輸血業務に欠かせない機能を多数搭載し、運用に適していた『RhoOBA』を採用した」と語ります。
輸血業務において、輸血用血液製剤ラベルや自己血輸血用ラベルは、非常に重要な役割を果たします。臨床検査室での出庫処理の際のバーコード認証はもちろん、看護師が患者様への投与前に行う最終認証まで、輸血業務の安全性確保に活用されるものです。そのため、カラーラベルプリンターの導入にあたっては、水に濡れてもにじまず、バーコードの確実な読み取りも可能かを、詳細に確認する必要がありました。そのため、TM-C3400で出力したラベルの耐水性などを細かくチェックされたそうです。「マイナス20度以下で凍結しているFFP(新鮮凍結血漿)を袋に入れたまま、ぬるま湯に浸して融解したり、各種血液製剤や自己血を冷蔵庫で保管したりするため、エプソンからテスト用の印刷サンプルラベルを支給してもらい、耐水性の検証を行った結果、全く問題ないことが実証されました。また、臨床検査室には様々な検査機器が設置されているため、パソコン用のデスクにすっきりと収まるかどうか、省スペース性も重視し、採用を決定しています。TM-C3400は全面ラベル紙とオートカッターに対応しているので、長さの異なるラベルを自在に出力できるのも採用のポイントになりましたね」(佐藤氏)。
2010年1月下旬から約2週間のテスト運用を経て、輸血管理システムとTM-C3400は本稼動を開始。輸血管理システムとの連携を含めて、TM-C3400はスムーズに活用できていると、佐藤氏は言います。「ラベルの手書き作業がなくなり、輸血のオーダーが届いてから出庫するまでの時間が大幅に短縮されたため、患者様の元によりスピーディーに、確実に届けられるようになりました。看護師からも、『ラベルが読みやすくなった』、『認証作業がバーコードで簡単にできるようになり、安全・安心に輸血が行えるようになった』と好評です。TM-C3400は6名の臨床検査技師が主に活用していますが、ラベル用紙やインクカートリッジの交換が前面からでき、何より操作が簡単なのがいいですね。導入から約4ヶ月と短いながらも、輸血業務をより安全に遂行できるようになったこと、そして作業時間の短縮と効率化が実現できたことが最大の効果です。当院では、数年後に新病院が完成し、今後、輸血業務に特化した輸血部が、新たに発足する予定です。こうした時にも、TM-C3400を複数台活用することができれば、さらなる効果が期待できそうですね。他の用途での活用はもちろん、同じ機種で揃えておけば、消耗品の共有や、代替用を含めた保守面でのメリットなど有用性も高い。エプソンは導入前後に渡り、きめ細やかに対応してくれていますし、製品、サポートの両面で安心して使えているので、とても満足しています」(佐藤氏)。
輸血管理システム端末とTM-C3400をUSB接続し、各種血液製剤ラベルの出力に活用(写真左)。
TM-C3400で出力された輸血用血液製剤ラベル(写真右)。
(注1)株式会社オネスト http://www.honest.co.jp/
医療法人社団 誠馨会「新東京病院」様
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