導入事例 東北労災病院様

独立行政法人 労働者健康福祉機構 東北労災病院様

独立行政法人 労働者健康福祉機構 東北労災病院様
導入製品:TM-C3400
業種:病院

安心と安全の医療現場をめざし、
検体ラベルをひと目手わかるカラー化へ

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導入製品

TM-C3400

医療現場の識別ラベルやリストバンド作成に。
コンパクトなカラーラベルプリンター。

TM-C3400 製品の詳細はこちら

導入施設様のご紹介

地域医療及び勤労者医療の中核として貢献

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東北労災病院様は、「地域医療支援病院」「地域がん診療連携拠点病院」「災害拠点病院」として宮城県から指定されており仙台医療圏の中で、地域医療の中核的役割を担っています。また、政策医療として、アスベスト疾患への対応、職業性接触性皮膚炎、業務の過重負荷による脳・心臓疾患等の研究、疾病予防のために「人間ドック」「特定健康診断」「特定保険指導」を行うとともに、勤労者予防医療センターでは生活習慣病・メタボリックシンドロームの予防、心の健康づくり(メンタルヘルス不調の予防)、働く女性の健康管理を行っています。

医療の安全性向上をめざし、カラープリンターを導入

同病院では、以前よりラベルプリンターを導入しており、検体容器に貼付するラベルを発行していました。しかし、モノクロ印刷だったため、ラベルを貼る際に参照する区分が直感的にわかりづらく、確認に時間がかかり、また、貼り間違いの恐れもあったと言います。

そこで、医療の安全性をさらに向上させるため、採血管のキャップの色と同じ色をラベルにカラー出力することで視認性を高めようと考え、カラープリンターの導入を検討。2012年に臨床検査システムの更新に伴い、エプソンの業務用カラーインクジェットラベルプリンターTM-C3400を検体ラベル用のプリンターとして、検査室、細菌検査室、各病棟、外来など計30台導入しました。

導入理由・評価

今回のラベルのカラー化は、かねてからの課題であった採血管ラベルの確認や貼付作業の軽減、検体取り違えミスの予防を目的として導入されました。

緊急性があるときには、例え細心の注意をはらっていても人為的なミスが発生しやすくなります。カラープリンターの導入は、作業効率を高め、採血時の試験管の取り間違いを防止するなど、より安全性を高めるとともに、採血管の誤りによる再採血などの無駄な作業を省くことが目的でした。

また、以前は検体ラベルに熱転写プリンターを使用していたため、転写後のリボンに印字情報が残り、個人情報保護の観点からインクリボンの廃棄方法に特別な注意が必要になったり、インクリボンの交換に手数がかかるなど、運用に関しての問題もありました。そのため、インクジェットプリンターを希望していたことも、TM-C3400を採択した大きな理由のひとつです。

「TM-C3400採用の一番のポイントは、採血管色の特長をラベルにカラーで印刷することで視認性が高まり、医療の安全性が向上し安心感がもてることでした。このプリンター(TM-C3400)の印字は耐水性や耐アルコール性にも優れているので、水やアルコールなどを取り扱う場所でも問題なく使用することができます。」(中央検査部 部長 村上健一氏)。

導入の経緯

東北労災病院 中央検査部 部長 村上 健一氏

東北労災病院
中央検査部 部長
村上 健一氏

細菌検査室 主任臨床検査技師 黒川いく氏は「病棟などで採取した検体は、それぞれ担当の検査室へ持参してもらいますが、検体ラベルをカラー化してからは、提出先がわかりやすくなりました。たとえば細菌検査には細菌検査用に青色で印字されているので、看護師でなくメッセンジャーのような方でも間違いなく細菌検査室に持って行くことができるようになったのです。

また、検査の緊急性についても、赤い星印で判別できるようになっており、数多くの検体の中から、至急検査しなければならない検体をすぐに見分けることができます」と語ります。検査内容や緊急性を色分けしてあることで、次の行動が一目瞭然になり、業務上、非常に効率が上がったと言います。

東北労災病院 細菌検査室 主任臨床検査技師 黒川 いく氏

東北労災病院 細菌検査室
主任臨床検査技師
黒川 いく氏

また、TM-C3400で印字した検体ラベルは、冷所保管や、アルコールや薬品、血液、尿などの付着もある現場でも、印字が滲まず、ラベルが剥がれない耐久性の高さがあります。「作業中、水に濡れたりアルコールがついたりしても印字が滲むようなことはありませんし、遠心機にかけても剥がれることはなく、安心して利用できます」(黒川氏)。技師と看護師からは、カラー化によってわかりやすくなり安心感が高まったと高い評価が得られていると言います。

「インクなどの消耗品の交換が簡単であることも好評です。インクも非常に長持ちするので、ランニングコストの削減にもつながりました。」と中央検査部 部長の村上健一氏は語る。

「TM-C3400は、カラーリストバンドの印字も可能なので、導入に向けて検討していきたいと考えています」(村上氏)

導入後の状況・ご感想

検体ラベルのカラー化は、採血や検査の効率化だけでなく看護師の新人教育においても非常に効果的

東北労災病院 看護部 部長 菊地 馨氏

東北労災病院
看護部 部長
菊地 馨氏

看護部 部長 菊地馨氏は「病棟でラベルを発行しなければならない時、採血管をマニュアルと見比べて確認する作業は、かなり手間と時間のかかるものでした。それが今は色と色を合わせればOKなので非常に楽になり、看護師たちが効率よく仕事ができるようになりました。例えば万が一、採血管を間違えるようなことがあると、採血のしなおしになるなど患者様にご迷惑をかけることになります。その心配がなくなったということが最も良いことだと思います」と語る。

「消耗品の交換も、ラベルもインクもコンパクトで出し入れが容易なのでストレスがなく、そういう意味でも効率が上がりました」(菊地氏)とTM-C3400の導入を高く評価しています。そのわかりやすさの効果は、新人教育の場面でも発揮していると言います。

検体ラベル出力見本

検体ラベル出力見本

2013年の看護師採用は50名。大勢の新人を教育するオリエンテーションでは、以前は採血管とオーダーとの整合性を、理解をさせるのが困難でした。「検体ラベルをカラー化してからは、新人オリエンテーションでも検査の説明が楽になり、スタッフも安心して新人に採血の指示をできるようになりました」(菊地氏)。

今後も、「リストバンドのカラー化で患者様の安静度をひと目でわかるようにできれば」と、さらなるカラー印字効果への期待を膨らませています。

独立行政法人 労働者健康福祉機構「東北労災病院」様

独立行政法人 労働者健康福祉機構「東北労災病院」様
所在地 〒981-8563
宮城県仙台市青葉区台原4丁目3番21号
TEL:022-275-1111(代表)
開設 昭和29年1月25日
病院長 佐藤 克巳
診療科目 外科、整形外科、呼吸器内科、小児科、消化器内科、循環器内科など32科
病床数 548床
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