導入事例 東京臨海病院様

日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院様

日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院様
導入製品:TM-L90
業種:病院

個人情報保護の観点からサーマルレシートプリンターを採用。
耐アルコール性の高いTM-L90で検体ラベルを出力

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導入製品

TM-L90

設置しやすいコンパクト設計と
簡単操作のラベルプリンター。

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導入施設様のご紹介

高度医療の提供を通じて地域に貢献、救急医療にも注力

病院外観

病院外観

2002年に江戸川区臨海町に開院した東京臨海病院様は、20の診療科目を持つ総合病院として、運営母体である日本私立学校振興・共済事業団の組合員や、地域住民を中心に高機能な医療サービスを提供しています。急性期入院治療を行う病院として誕生し、東京都災害拠点病院にも指定されている東京臨海病院様では、2008年5月には救急科を新設、救急医療にも注力しています。また、人間ドックや健康診断を行う健康医学センターを併設するなど、予防医学にも積極的に取り組んでいます。

導入された製品と用途

2009年1月1日に全システムの大規模更新を実施

東京臨海病院様では、開院当初から外来・病棟をあわせた院内全体で電子カルテシステムを導入し、健康診断や診療に関する全ての情報を一元管理しています。2009年1月1日には、電子カルテシステムを含む全ての業務システムの更新を実施し、サーバーやクライアントパソコン、プリンターなどの周辺機器に至るまで、全面的な入れ替えを行いました。そして東京臨海病院様では、この新たな病院総合情報システム「TRENDS(Tokyo Rinkaihospital Electronic Network Data System)-II」で使用する検体ラベル出力用プリンターとして、エプソンのサーマルプリンターTM-L90を採用。現在、33台が導入され、外来、病棟、健康医学センターの各所で、検体ラベルの出力に活用されています。

導入理由・評価

東京臨海病院様では、医師や看護師、コメディカルなど全ての職員間で情報共有を図り、より質の高い医療を提供するために、2002年の開院当初から、病院業務の電子化を推進してきました。開院当時は、「真正性」「見読性」「保存性」という電子カルテの三原則に則り、電子カルテシステム「TRENDS」を構築。その後、2005年4月の個人情報保護法の全面施行を受けて、2009年1月1日に大規模なシステム更新を実施した際には、「個人情報の保護」をキーワードに「TRENDS-II」を構築しました。この「TRENDS-II」では、100床~800床以上の病院や、大学病院などの大規模病院向け統合型電子カルテシステムを採用し、院内専用ネットワークを通じて、医事会計システムや健診システムとも情報共有できる仕組みとなっています。

電子カルテシステムのログインには、21の職種別に権限を振り分け、「処方のオーダー」「カルテの記録」など約800項目に、閲覧や更新の可否を設定できる仕組みを採用。電子カルテシステムへのログイン・操作の記録は、サーバー上にログとして残すなど、個人情報保護を念頭に置いたセキュリティー対策を実施しています。検体ラベル出力用プリンターにおいても当然、個人情報保護の観点から機種選定を行い、熱転写プリンターから、インクリボンを使用しないサーマルプリンターへのリプレイスを決定。コスト、耐アルコール性、印字精度の面でも優位性が高いTM-L90を採用されました。

導入の経緯

大規模病院向け統合型電子カルテシステムでの採用実績に加え、コスト、耐アルコール性、印字精度を評価し、TM-L90の導入を決定 東京臨海病院 事務部 事務管理課長 稲毛 敏之氏

個人情報の保護をキーワードに構築された「TRENDS-II」では、患者様情報の安全性をさらに強化するため、電子カルテシステムに接続している全てのパソコンのUSBポートや、USB機器をサーバー側で一括管理しています。特にUSBメモリーは、自動暗号化機能付きのものを使用し、製品番号単位でサーバーに登録、未登録のUSBメモリーは認識できないようにするなど、強固なセキュリティーを実現しています。

東京臨海病院様では、「TRENDS-II」への移行にあたり、今回採用した統合型電子カルテシステム等の仕様書を元に、検体ラベル出力用プリンターの選定を実施しました。そして、この統合型電子カルテシステムシリーズにおいて、すでに他の病院で導入されていたエプソンを含む2社の製品から、コスト、耐アルコール性、印字精度の面で比較検討し、TM-L90を採用されています。

東京臨海病院様のシステム全般の管理を担当されている事務部事務管理課長の稲毛敏之氏は、TM-L90の性能と、エプソンの信頼性を高く評価しています。

「以前は、検体ラベル出力用プリンターとして、熱転写プリンターを使用していましたが、今回のシステム更新では個人情報保護の観点から、インクリボンを使用しないサーマルプリンターの採用が必須条件となっていました。当初は、サーマルプリンターの耐アルコール性や、バーコードの印字精度に懸念があり、候補となった2社の製品を比較検討する際には実際にテストを行ったのですが、TM-L90は全く問題ありませんでしたね。しかも、エプソンは製品の印字精度や耐アルコール性に関する検証データも数多く提示してくれるなど、信頼性の面でも評価が高く、コストを含め総合的に判断した結果、TM-L90を採用することに決定しました。」

導入後の状況・ご感想

TM-L90は現在、外来処置室や検査受付、病棟のスタッフステーション、健康医学センターなど施設内の各所に設置され、検体ラベルの出力に活用されています。「『TRENDS-II』が稼動してから、TM-L90に関する現場からの問い合わせは一切なく、耐アルコール性や印字精度、ラベル交換などの使い勝手も含めて、非常にスムーズに活用できているようです。また、TM-L90はコンパクトな上、縦置き、横置きの2種類の設置方法が可能な点も便利ですね」(稲毛氏)。

2F 健康医学センター 2F 外来診察室

TM-L90の側面には、エプソンが作成したラベル交換のマニュアルを貼付(写真左)。
TM-L90で出力される検体ラベルには、電子カルテシステム上で管理されている情報の中から、患者様の氏名、ID、検査の種類、検体の種類といった情報に加え、検体を入れる容器の色なども印字される。

医療の現場では医師の専門化が進んでいるため、各科の医師同士が連携して診療を進め、医療の質を高める上でも、電子カルテシステムの活用による情報の共有化は、非常に重要と、稲毛氏は語ります。

「TM-L90は、病院業務の中核を担う電子カルテシステムなどで活用していますが、想定していたパフォーマンスは十分に得られていますし、導入支援から運用後のサポートまで、エプソンにはきめ細かく対応いただいていますので、非常に満足しています」(稲毛氏)。

東京臨海病院様 病院総合情報システム「TRENDS-II」

日本私立学校振興・共済事業団「東京臨海病院」様

日本私立学校振興・共済事業団「東京臨海病院」様
所在地 〒134-0086
東京都江戸川区臨海町1-4-2
TEL:03-5605-8811(代表) FAX:03-5605-8113
開設 2002年4月1日
管理者 病院長 山本保博
診療科目 循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、救急科など20科
許可病床数 400床(ICU・CCU 10床含む)
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