ポニースタジオ様
導入製品:Surelab SL-D3000
ドライプリントへの抵抗感も覆した圧倒的な高品質が、
スタジオ部門のデジタル化にも一役買う結果に
ポニースタジオ様
導入製品:Surelab SL-D3000
ドライプリントへの抵抗感も覆した圧倒的な高品質が、
スタジオ部門のデジタル化にも一役買う結果に
田中重和 社長
「ポニースタジオ」を経営する田中重和社長は、某式場の撮影部門で修行後、29歳で独立。自身が生まれ育った川崎区小田というこの地でスタジオをオープンさせてから、30年以上が経過した。ミニラボによるカラー自家処理が全盛を迎えると、事業拡大の一環として、通りを一本挟んだ商店街沿いに「フォトショップPONY」というDPショップもオープン。以来本年3月まで、撮影スタジオとDPショップという2本柱で写真ビジネスを営んできた。
しかし「昨年ぐらいから、一般のDP受注量は激減。企業向けの集配業務も、デジタル化に伴い年々目減りしている状況で、DPショップ単体での運営が困難になってしまった。かつては、売上的に一番小さかった学校写真などが、いまは売上のメインになってしまっている(苦笑)」という。こうした経営環境の流れの中で、田中社長は「DPショップは撤退、撮影スタジオに機能を集約させる」決断を下すことになったのだが、その際新たに導入したのが「SureLab・SL-D3000」であった。長年導入していた機器メーカー製の銀塩デジタルミニラボからの切り替えである。
川崎の住宅街、川崎区小田の一角に立地
店舗機能を集約させると同時に導入した
SureLab SL-D3000
受付カウンターの横に設置された受付端末
これまでは「一般DPと学校写真が、年間の仕事の山谷を埋め合ってバランスが良かったのだが、一般DPがここまで減ってしまうと、学校写真のピーク時以外では、母液交換をしなければならないような事態が起こり始めた」という。多くの銀塩ミニラボ店がそうであるように、品質重視を謡う店舗にとって、薬品管理は重要な問題である。「今後も安定したプリント品質を維持していくためにはどうしたらいいか?と考えていたところ、薬品管理の心配がない“ドライミニラボ”という選択肢が思い浮かんだ」というのが、同店がドライミニラボを導入する切っ掛けであった。
ただ、長年愛用してきた機器メーカーからも、ドライミニラボは発売されている。それが何故、今回は「エプソン」だったのか?この点について、田中社長は「ドライミニラボを導入しようと決断した当初、半分は機器メーカーのものに傾いていた」と振り返る。「実はドライ化自体は、昨年の秋口ぐらいから考えていて、DPショップを閉店する以前から、機器メーカーとエプソンの両社に見積もりを出してもらっていた」のだそうだ。しかも金額的には、機器メーカーの方が安かったという。それでも、敢えてSureLabを選んだ理由を尋ねてみると、開口一番「品質ですね」という言葉が返ってきた。
「導入にあたり、両社のサンプルプリントを出してもらったのだが、これを比べてみると、機器メーカーのそれは、白のディテールがほとんど表現されていない状態で、全体的な再現力があまいと感じた。サービスサイズのデジカメプリントとしては問題ないレベルではあったが、当店は、スタジオ分の大伸しプリントも自家処理しているので、この再現力の差は、どうしても引っ掛かった。4色インクと6色インク(SureLabは6色インクを採用している)の差が出ているのかも知れない。現在、スタジオ撮影分は1440DPiで出力しているが、本当にきれいに再現できる」と、同じドライミニラボではあっても、その実力の違いを肌で感じているようだ。
もちろん、田中社長も例外ではなく「銀塩プリントへのこだわり」と「ドライプリントに対する抵抗感」は「それは、とてつもなくあった」と笑う。「確かに、機器の切り替えに関しては、薬品管理の問題なども大きかった。ただそれよりも、これはどんな流通、商売でも同じだと思うが、時代の流れに反したやり方では、商売を営んでいくことはできないと思う。その時代々々で最適な機材を使い分けていかないといけないのではないか。初めてミニラボを導入した当初は、年間1万2000~3000本のフィルムを処理していたが、いまはそんな時代ではない。プリントの営業構成比は減り、その分撮影ビジネス関連の比率が増えているのが現状である。そうした中で“いま最適な機材”となるのは、これまでの銀塩ミニラボではなく、SureLabのようなドライミニラボなのではないか?と感じている」ということである。
店舗奥にある撮影スタジオ
幼稚園を中心にした学校写真のネット展示・販売や、スタジオポートレートなどの撮影業務に注力する同店では、前述のように、スタジオ分も自家処理している。とくにSureLabでの作業については「銀塩時代とは異なり、色が転ばないので非常に扱いやすく、素直にプリントまでいける。これは大変素晴らしい点だと思う。これまでは、フィルムとデジタルの両方で撮影しても、自分自身の慣れの問題もあって、結局フィルムからの写真がメインになってしまっていたが、いまはデジタル一眼で撮影後、モニターとペーパーとのマッチングさえしておけば、モニターで見た通りの色がバシッと出てくれるようになった」と大満足の様子である。
ただ同店の場合「細かな画像のトリミングや、写真の文字入れの方法、ネット展示販売の際のアップロードなどに関しては、現行のソフトウェアでは対応していない機能があるため、現在は他のソフトで代用している。この点はぜひ改良して欲しい」とも語っているが、この6月に開催される「PHOTONEXT」においては、学校写真ワークフローに関するソフトウェア機能強化が図られる予定なので、今後SureLabは同店のような学校写真に注力するお店にとって、さらに重要な武器となるだろう。
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