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エプサイトギャラリー
エプサイトギャラリーとは、エプソンが運営するエプソンスクエア丸の内(東京)に併設されているギャラリーです。1998年のオープンからこれまで出展作家とともに数多くの写真展を行ってきました。この度、2021年7月30日(金)~9月4日(土)まで「Photographer's Masterpiece 絶対鑑賞写真展2」を開催いたします。今回、選出させていただいた「次世代」といえる新進気鋭の作家の方々をご紹介します。
展覧会のために、私たちがプリントで作品を鑑賞したい、またみなさまにもぜひプリントで作品をご覧いただきたい写真家として、さまざまなスタンスで写真活動を行っている6人の写真家を選出しています。
ぜひ、より多くの方に本展の出展作家を知っていただき、作品と共にプリントでの鑑賞にも興味をもっていただければ幸いです。
日常の生活の中で見える、大切な一瞬を繊細かつ瑞々しく捉えており、普遍的なものを抒情豊かに作品化されているのが魅力的です。また岩倉さんは光の表現と青色が美しい作品をこれまで数多く制作されています。一言で青い色調と言っても、実にさまざまな青色が存在し、岩倉さんの豊かな感性が感じられます。その多彩な青色を、プリントで表現していきます。
Iwakura Shiori
世界各地を旅し、スケールの大きい自然風景を撮影されています。“地球全体”の息吹を清々しく捉えようとしているかのように感じられます。美しいだけでなく、見る人を元気にしてくれるような作品です。そうした作品の持つ生命力、また緻密な美しさが魅力のひとつではないでしょうか。その魅力を感じていただけるようなプリントに仕上げていきます。
KYON.J
画面全体を見ると都市としての特徴や現在が映され、「生きている都市が持つ力」が感じられます。また、近寄って見ると都市を形成する人々や生活、物語が読み取れるなど、人や生活が丁寧に写し込まれています。小林さんが表現したい世界は、現代の機材だからこそ可能となる作品です。超大判のプリントでは、都市の生命力と人々の営みが一つのプリントで見ることができます。
Kobayashi Atsushi
作風の幅が広く、被写体である人物の魅力や雰囲気を存分に引き出す着眼点が魅力の一つです。テーマによって、画面の中に光を美しく取り込むことで、その良さが引き立てられています。人物の肌の質感や、雰囲気、また、作品の持つ世界感を、アート紙を使用することで、より引き立てるプリントに仕上げます。
Shimozono Keisuke
都市から険しい山岳地帯まで、世界中を旅して出会ったシーンを、独特でありながらも客観的な視点で捉えている作品に惹かれました。その地域が持つ空気や歴史、人々の生き方といったものが感じられます。力強く、物語性が感じられる作品は、谷口さんならではの雰囲気で統一されています。そうした空気感や雰囲気をしっかりと定着させるように仕立てていきます。
Taniguchi Kei
動物の表情や動きなど、一瞬の美しさを捉えた作品に引き付けられました。動物の背景に日本ならではの四季の色を上手く取り込んでいる点も眞鍋さんの大きな特徴です。そこに確かに存在する自然と、また生き物の生命が画面の中に美しく表現されています。
プリントでは、用紙を工夫するなどして色彩を階調豊かに表現し、動物と背景、両方の美しさを引き出せるように注力します。
Manabe Hisanori
近年では、写真をSNSなどのWEB上で発表することが当たり前になっています。WEBには不特定多数の人に瞬時に作品を見てもらう力がある一方で、作品として細部までじっくり見てもらう力は、プリントのほうが優れており、実際にそれを体験してほしいという考えから2020年7月に「Photographer's Masterpiece 絶対鑑賞写真展」を開催しました。
第二弾となる本展は、作品を発表する手段の選択肢が増えて行く中で、あらためてプリントならではの価値を提示することに主眼を置く展覧会です。
プリントは写真家の見せたいトーンやサイズ、紙を吟味して物質化することで、オリジナルとして“絶対化”できるという魅力があります。プリントの持つ潜在的な力を、それぞれの写真家のテーマやメッセージを、プリントならではの表現で展示します。ぜひ、ご鑑賞ください。
今回の写真展に参加した出展作家から、作品や展示に関するご紹介などをインタビュー形式でお話を伺いました。ぜひご覧ください。
KYON.J インタビュー
小林 淳インタビュー
下園 啓祐 インタビュー
谷口 京 インタビュー
(注)本サービスは、Vimeoのサービスを使って提供いたします。