本田 光 | Hikaru Honda

『うきま』

  • 会期:2022年4月28日(木)~5月11日(水)
  • 時間:11:00~17:00
  • 休館:日曜日
    • (注)会期中の祝日、4月29日(金)5月3日(火)~5日(木)は開館しています。
    • (注)状況により会期・開催時間が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

第2回 epSITE Gallery Award 受賞作品
この度、エプサイトギャラリーは本田光写真展『うきま』を開催いたします。本作は、エプサイトギャラリー2021年度第2期公募展応募作品の中から、最も優れた作品として第2回「epSITE Gallery Award」に選出されました。

本作は、妻との暮らしを、二人が暮らす団地を背景に約10年間に渡って撮り続けてきた私小説的な作品です。時間をフリーズし、そこにあった事をありのまま記録する写真というメディアの特質を生かし、写真に残しておかなければ忘れてしまうような、何気ない日常の瞬間を、丁寧に捉えていることが高く評価されました。

変わっていないと思っていても変わってしまったもの、一見変わったように見えても、本質は変わっていないもの。人も建物も街も静かに変化を続ける中で、変わらない大切なものとは何かを確かめるように撮り続けられた本作は、鑑賞する私たちの心にもさまざまな想いをもたらします。

本田氏にとって、初の個展となる今回のエプサイトギャラリーでの写真展に、どうぞご注目ください。

▶ 作品紹介
『うきま』


この作品は、私の妻とその暮らしを10年以上撮り続けてきたものです。
40歳を過ぎて遅い結婚をするまで、故郷を離れて孤独に暮らした時間が長かった私は、家族を持つことの意味やコミュニティーに属することについて、考える時間が多くありました。
そのせいか、結婚生活をはじめた場所は、子どもの頃自分が育った場所に似た団地でした。
そこには、暮らし向きが表に向かって開かれている場所があり、共有する花畑がありました。
しかし、そんな暮らしの風景も、建て替えが進んで変化していきました。人々の暮らしのやり方も変わってしまったみたいに。
写真に写った失ったものの手触りで、変わらぬ本質は何なのか、何を大事にしたかったのか考えてみたかったのです。

本田 光

本田 光

本田 光 | ほんだ ひかる

広告・印刷会社で8年営業職で勤務した後、日本映画学校へ
フリーシナリオライターを経て、現在会社勤務しながら、舞台撮影、写真作品・手製本による写真集制作を継続。

<写真歴>
2013年 渡部さとる氏主催Workshop2Bに参加
2014年 六甲山国際写真祭ポートフォリオレビュー参加
2015年から毎年、Tokyo8×10 EXHIBITION グループ展に参加して作品展示