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エプサイトギャラリー公募展・epSITE Gallery Award
単純に写真がいい。たくさんシャッターを押しているのではないだろうか。ポートフォリオの冒頭3組くらいがとてもいいが、左右の組み合わせで見せきれていないページがあることも否めない。しかし丁寧につくられていて表現する気概が感じられるし、作家に“伸びしろ”があると思う。ポートフォリオでは「見開き」にこだわっているので、展示という空間をつくることでどうするのか見てみたい。
「動物の写真」と「人物スナップ」、時間も場所も異なる写真なのに、2つ並べると共通項や関連が見えてきて面白い。鮫島亜希子が提示するのはそんな楽しさである。彼女にとって、目で見たものは他のどんな感覚よりも強く記憶に残るのだそうだ。動物にカメラを向けていたら、十年近く前に撮ったスナップの映像が突然思い浮かぶ、そんなことがよくあると言う。
「あ、このシーンあのときの映像に似てる!ってひらめくんです。だから実際に組み合わせた写真の中には古いものもあります。
もともとはリフレッシュのために動物園に行ったんですが、動物を眺めていたら自分の世界との共通点を見つけたくなったんです。“こっちが子どもで、あっちがお母さんでちょっと怒っているんだろうな”とか。人間に置き換えて見えるシーンが気になるようになっていきました。そうしたら、動物を撮った瞬間に以前撮った人物スナップと結びついてきたんです。
2つの写真の組み合わせは、視覚的に似ているだけじゃなくて、隠れたテーマもあるんです。左の動物のえさっぽいものが右の写真に写っているとか。
見た人がどれだけ気付いてくれるかな、って一人でニヤニヤしながらまとめました。伝わりやすく見せたいと思うし、“これとこれのつながり、なんだろう?”って楽しんで見てほしいです。
以前の展覧会では、淡い色調のプリントを白い壁の明るい会場に溶け込むように展示しました。でも今回は真逆をやりたい。空間全体を見せるよりも、写真そのものをじっくり見てほしいです。
だからシンプルな四角い空間で、壁がグレーで落ち着いた雰囲気のエプサイトに応募したんです。プリントのトーンもいつもよりコントラストを高めにして、写っているものをちゃんと強く見せようと思っています。例えば、小さな子どもとお母さんが一緒にやって来て、わいわい言いながら見て、思わぬ発見とかしてくれたらいいな」