会員制難関受験専門塾エリオ 恵比寿校
宿題の回収率が向上し、オンライン授業を行う際も効率的になりました
導入サービス:StudyOne
エリオ副代表 斉藤隆之さん(写真・左)/エリオ恵比寿校室長 前川真慶さん(写真・右)
お2人共、エリオの算数担当の講師としても活躍。長年の経験を活かした合格指導により、高い難関校合格実績を誇る。
導入サービス
「StudyOne」とは、株式会社スタディラボが持つLMS(学習管理システム:Learning Management System)と、エプソンが持つ遠隔印刷・スキャン技術を組み合わせて、デジタルと紙を融合させた家庭学習をデザインできるサービスです。
導入課題
- 宿題の回収率を向上させたい
- オンライン授業を効率的に行いたい
- ご家庭での学習への関心度を向上させたい
導入効果
- 宿題の回収率が、ほぼ100%に向上
- 授業プリントの送付でオンライン授業が効率化
- 保護者様が宿題を目にする機会が増えて関心度が向上
導入背景
宿題の回収率やご家庭の勉強への関心度の向上を図りたいと考えました
エリオでは、中学校合格以降は難関大学合格に向けて、中学・高校生の個別指導も行っており、小学校のころから7年以上通塾されている方もいます。このように期間が長く、少人数制で密な関係性になることから、生徒本人はもちろん保護者様との信頼関係も重要。各ご家庭のフォローも合格指導として大切です。生徒にとっても、塾で習った知識を家庭学習で定着させることが重要であり、家庭の環境も合格の鍵になるのです。
家庭学習用にエリオでは、学習項目などのチェックシート付の宿題を出しています。従来、この宿題は授業後にプリント配布していたのですが、紛失したり、自宅に忘れたりする子もいて、宿題を回収できないことがありました。また、宿題を生徒に手渡しした場合、保護者様は宿題の存在や内容を把握できないといったケースも出てきます。本校では、そうした課題の解決方法がないか検討していました。
小学生のクラスは、最大6人で講師と生徒の距離も近く、各生徒へのフォローも密に行われる。
2020年以降のコロナ禍ではオンラインでの授業も増え、その対応の1つとしてStudyOneの導入を考えた。
宿題の表紙部分は、内容を記したチェックシートが用意され、宿題の内容自体や解答漏れがないかなどが確認できる。従来、こうした宿題は手渡しされていたが、StudyOneの導入により、プリントを授業終了後に送信する方式に変わった。写真は、StudyOne導入後のもの。プリントの右上にQRコードが印刷され、生徒ごとに提出状況の管理ができる。
導入理由
データではなく紙の状態で送れるのが、学習用途として魅力的に感じました
StudyOneの活用方法について語る斉藤さん。「紙に書くことで強固な記憶になるなど、紙に出力されることのメリットは大きいと感じています」
StudyOne導入により、生徒の自宅に宿題を直接届けられるので、プリントの紛失や忘れ物が無くなることを期待していました。
このほか生徒が体調不良で出席できず、オンライン会議アプリを用いて在宅での受講を希望した場合などに、StudyOneが有効だと考えていました。授業の前に必要なプリントなどを送っておき、授業中はタブレット端末で板書と講師の声を送れば、授業内容を理解できるわけです。同様にオンラインで個別指導を行う場合は、講師から問題や資料を送って説明し、生徒が回答したものを返信してもらう。逆に生徒が分からない問題を講師に送り、講師が指導するといった使い方もできます。
もちろん、タブレット端末で全てを画像データとして送るという方法もありますが、エリオとしては、紙を手に取って見ること、紙に書くことの大切さを重視しているので、直接プリントを送れるStudyOneは魅力的でした。
導入効果
多くの課題が良い方向に転じたほか、講師の作業負担なども軽減しました
StudyOneの導入により、一番の課題となっていた宿題の回収率は、ほぼ100%になり、大きな成果を上げています。
このほか副次的な効果として、課題が送られてきたら、できるだけ早く返信しようとする生徒たちが現れ、その人数も増えているということがあります。これまでは、次の授業までに解答して持ってきてもらっていたので、時間の差は見えなかったのですが、返信した時間がわかるようになったことで、競争意識のようなものが生まれたのだと思います。あまり間を置かずに復習したほうが学習効果も高くなるので、生徒にとってのメリットになり、講師も進捗を確認できるのです。
講師が宿題を送信すると、各家庭でプリンターが自動で稼働してプリントされます。そのときに稼働音がしますが、子ども部屋にプリンターがあったとしても、音により保護者様が宿題の存在に気付くようになりました。これにより、子どもに宿題をやったか聞くようになったり、どのような宿題が出ているのか、どのような授業が行われているのかといったことを確認するようになってきました。実際に「子どもの学習レベルがわかった」といった声が聞かれるようになりました。
StudyOneを用いれば、講師が宿題をLMS(Learning Management System)に取り込んで、生徒に一斉送信できます。そのため、講師の作業負担も軽減できました。
「オンラインでの授業や個別指導もスムーズに行えます。学習相談も、問題をスキャンして送ってもらうことで、的確に指導できます」という前川さん。
①講師が制作した宿題などのデータをLMS(Learning Management System)に取り込み、生徒宛に送信。
②各家庭に設置されたプリンターから、自動で宿題などがプリントされる。生徒が宿題を終えたら、プリントをスキャンして返信。
③返信された宿題を次の授業までに採点し、生徒に手渡す。
今後の展望
ICTの活用で、遠方のご家庭にもサービス提供できるのではと期待しています
今後、ICTを活用したツールを積極的に取り入れたいと考えています。ですが、既存のツールを使う場合、どうしても部分的なミスマッチが発生しがちです。そこで、こちら側から「こういったツールはないですか?」と発信できるようになればと思います。さらに、これまでの経験から、数多くのアイデアを提案できると思うので、目的に合うツールを専門の方々と共に開発し、実際に使うことができたら理想的です。
オンライン会議システムや、教材や資料を紙で渡すことができるStudyOneなどにより、塾と各ご家庭との物理的な距離が関係なくなってきています。もちろん、同じ場所で学ぶことも重要だと思いますが、将来的に、それをバーチャル空間に置き換えることも可能になるはずです。すると、オンラインでも通塾するのと品質的な差が少なくなり、遠方のご家庭にもエリオのサービスを提供できるのではないかと期待しています。
会社概要
会員制難関受験専門塾エリオ 恵比寿校
所在地 | 〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-12-12 ルネスE.B.I 8F |
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ホームページ | https://elio.studylab.co.jp/facilities/ebisu/ |
エリオは、「志を持って学ぶ」「受験をゴールとしない」「将来をデザインする」をコンセプトとした、会員制難関受験専門塾だ。主たる対象は、中学校受験を目指す小学1年~6年生であり、1クラス最大6名と少人数でのきめ細やかで親密な指導が行われている。
導入事例PDFダウンロード
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