<学校現場をもっと笑顔に>
学校現場とエプソンのパートナーシップ

  • 廃棄物削減
  • 省エネ・省電力
  • 生産性向上
  • 共創
<学校現場をもっと笑顔に>学校現場とエプソンのパートナーシップ

文部科学省は、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、子供たち一人一人に公正に個別最適化され、資質・能力を一層確実に育成できる教育ICT環境の実現を目指し、GIGAスクール構想(2019年発表)を推進しています。学校現場では、パソコンやタブレットなど1人1台端末が子供たちに配布され、校内ネットワークも整備されICTを活用した教育の実現が進んでいます。

一方、生徒に配られるプリントはコストの面からモノクロプリントが多く、そのため、理科・社会などの写真、図表が多い科目では、わかりにくさが生じていました。また教職員の長時間労働が社会問題となる中、小中学校の先生方がプリントに使う業務時間は月間約8.4時間(当社調べ)と、多くの時間が割かれていました。

エプソンのスマートチャージが提供する学校向けサービス「アカデミックプラン」は、こうした学校現場での印刷業務に関わるさまざまな課題を解決し、学校現場をもっと笑顔にするために、GIGAスクール構想が発表された同じ2019年に開始しました。2023年度には、すでに全国すべての都道府県で導入をいただいており、その導入率は全国公立小中学校の20%を越えるまでになり、ご好評をいただいています。

アカデミックプランができるまで

エプソンは、2017年に高速ラインインクジェット複合機を発売以来、オフィス、文教、医療、流通小売等、幅広いお客様のさまざまなニーズにあわせ商品・サービスを提供してきました。その中で、特に学校を中心とする文教のお客様の印刷に関わるさまざまな課題に接することが多く、かつエプソンのサービスにより解決できることがわかってきました。

教育委員会の方や学校現場の先生、事務職員の方、さらには生徒の学習の質向上に向けた悩み事を理解し、どのようにその悩み事を解決できるかについて向き合ってきました。その中でエプソンのアイデアにさまざまなご意見をいただき、キャッチボールをさせてもらいながら生まれたのが「アカデミックプラン」でした。

アカデミックプランが提供する価値

アカデミックプランは、学校現場の印刷環境の見直しで『働き方改革』や『学びの質の向上』などに貢献し、学校関係者の皆様を笑顔にする価値を提供し続けています。

価値1:生徒を笑顔に

価値1:生徒を笑顔に

カラーでの教材により、授業の内容がより理解しやすくなり、取り組み意欲が向上します。

従来、モノクロの教材でわかりにくかったものや生徒自身の取り組みに限界があったものが解消されました。

カラーの印刷物で、よりわかりやすい教材に
カラーの印刷物で、よりわかりやすい教材に(写真はSDGs学習活動)

価値2:先生を笑顔に

生徒が使う教材を気兼ねなくカラープリントでき、子供たちによりわかりやすい授業を提供できます。また、職員室に設置し、ネットワーク接続することで印刷指示ができるので、職員室ですべて印刷でき、印刷渋滞もなくなり、両面印刷も自動で可能です。それにより、子供たちと向き合う時間を増やせます。また、保護者向け資料の「学校だより」をカラーで印刷し、より高い満足度でコミュニケーションが円滑になります。

従来、日々の印刷に膨大な時間と手間がかかり、かつ印刷する時間帯が休み時間や放課後に集中して、印刷渋滞が発生していたのを解消。また、アカデミックプランは、規定枚数までカラーもモノクロも同額なのでこれまでカラーで印刷したいが、コストが高いので諦めていた課題を解消しています。高速印刷で印刷時間が大幅に短縮。100枚/分(注1)のスピードで、さまざまな教材も端末から1クリックで高速印刷できます。

  • (注1)印刷スピード算出方法についての詳細はエプソンのホームページをご覧ください。
価値3:事務員の方を笑顔に

価値3:事務員の方を笑顔に

インクの交換時期を自動で検知するため消耗品の自動配送が可能(注2)となり消耗品の管理が不要になりました。

従来、さまざまな出力機器があって、煩雑で置き場に困った消耗品の管理を解消しています。

また、定額制(注3)なので、年間の学校配当予算の管理が楽になります。

  • (注2)エプソンのリモートサービスが必要です。
  • (注3)規定枚数を超過した場合は、年次一括でお支払いいただきます。
価値4:教育委員会の方を笑顔に

価値4:教育委員会の方を笑顔に

教育委員会が管轄する学校現場の教職員の働き方改革にも印刷環境の最適化により貢献します。

事前に印刷環境調査を実施し、状況に適したプランをご提案しています。

こうした価値を実感いただき、学校現場から多くの声をいただいております。

中学校 教諭アカデミックプランは、カラー、モノクロとも同一コスト【中学校 教諭】

気兼ねないカラー印刷で、児童生徒へのプリントや保護者向け資料もカラー化で分かりやすく今までは、学校予算の関係から必要以上にカラー印刷を控え、カラー印刷するのは掲示写真のみ、教材プリントやテスト、保護者へのお便りなどの多くはモノクロ印刷でした。導入後は写真やイラストが入った資料をカラー印刷することはもちろん、例えば一部重要なポイントを赤字で記したい時なども躊躇なくプリントしています。写真を見て答えることが多い理科や社会などは、正解率が上がるなどカラー化の効果を感じています。

中学校 教諭100枚/分(注1)の高速ラインインクジェット複合機「LX-10050MFシリーズ」で働き方改革に貢献【中学校 教諭】

今までの孔版印刷機では、片面しか印刷できないことや印刷物を最終的に丁合する作業に負担がかかっていました。導入後は複数ページのデータを必要部数、高速で印刷できるため授業準備などの時間短縮に繋がっています。また、学校規模に応じ複数台数配置しているので、先生同士、印刷を同時にでき、印刷渋滞が起こらないことも好評です。1枚目のプリントが速いので、必要な書類をすぐに印刷することができストレスが減りました。(今まで学年便り作成の作業に30分かかっていましたが、このプリンターを使用してから10分に削減でき、他の業務の時間を増やすことができました。)

  • (注1)印刷スピード算出方法についての詳細はエプソンのホームページをご覧ください。

教育委員会 教育総務課担当消耗品予算管理、発注業務も大幅に効率化【教育委員会 教育総務課担当】

教育委員会や学校事務の立場からも消耗品の発注やそれに伴う予算管理が不要になったことで、事務負担が大幅に軽減されました。各学校で契約時期がずれていた印刷機器のリース契約も今回アカデミックプランを全校一斉に導入することで、契約や支払いの事務作業の平準化も進みました。

環境負荷低減の価値

さらに、エプソンの熱を使わないHeat-Free Technologyを採用したインクジェット技術により、環境負荷低減の価値も提供しています。従来学校で利用されているレーザープリンターがインクジェットプリンターに置き換わることで、環境負荷低減につながります。例えば、「ゼロカーボンシティ長崎」を宣言(2021年3月17日)した長崎市の事例では、長崎市教育委員会様に、2022年9月より104台を長崎市立小中学校96校および給食センターで導入いただきましたが、前述の4つの価値の加え、低消費電力の高速ラインインクジェット複合機導入により、「ゼロカーボンシティ長崎の実現」にも貢献しました。

教育現場でのエプソンプロジェクター

インクジェット複合機に加え、全国の公・私立小中高には約13万台(注4)のエプソンプロジェクターが導入されており、その利活用は幅広く進んでいます。電子黒板を活用した授業では先生の板書する時間を短縮でき、動画を見せることで生徒の理解向上につながっているほか、2画面を黒板に投写しながら、一方では教材を表示し、一方は板書に利用するなどの授業の実現にもつながっています。さらに、遠隔・オンライン学習でのプロジェクター利用では、プロジェクターによるVR空間「海外体験ルーム」を作り、普通教室では味わえない没入感・臨場感の中での授業により、生徒の英語学習に活かすなどのユニークな活用事例も生まれています。

  • (注4)2019年4月~2023年12月、公・私立小中高への導入実績(エプソン調べ)
「海外体験ルーム」での授業のようす
「海外体験ルーム」での授業のようす

「海外体験ルーム」での授業のようす

令和に求められる日本型学校教育は、全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現が必要と言われています。その実現に向け、エプソンは今後も教育現場の悩み事に向き合い、悩み事をどのように解決するかの提案とそれに対するご意見を、教育委員会の皆様や学校現場の先生、事務職員の方をはじめとする学校関係者からいただき、そのパートナーシップで生みだしたアカデミックプランをこれからも進化させ、学校現場にさらに笑顔をお届けしていきます。

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