FPGA・CPLD・汎用ロジックICの不足・入手難、生産中止に対する代替対策

ASICへの置き換えソリューション

FPGA・CPLD・汎用ロジックICの不足・入手難、生産中止(EOL)で発生する2つの困りごと


FPGA・CPLD・汎用ロジックICの入手難や生産中止によって下記のような2つの困りごとが発生します。


部材確保のために値上げへの対応

例えば、「サプライヤの値上げを許容することで供給を継続、改めて長期供給契約を結ぶ」、「顧客製品供給の継続は可能だが、部材の値上げにより製品価格を見直す」といった対応が必要になります。

代替部品の検討、置換えのための設計変更

例えば、「対象部材に代わる代替部品の検討」「代替部品と周辺部材を前提とした再開発と製品化」「顧客製品は別製品として供給する」といった検討・対応が必要になります。


不足・入手難、生産中止(EOL)対策としてのASIC化とは?

不足・入手難、生産中止(EOL)対策として、まず考えられることは、入手可能なPLD製品への置換え、汎用的に使えるMCU、拡張IO製品への置換えが考えられます。しかし、置換えた製品の供給性への不安は、置き換え後も継続的に続くことになるかもしれません。これに対し、ASICはお客様専用の特定用途向けICですので、FPGA、CPLDをASIC化することで供給性の不安を軽減する手段となります。


ASIC化できた実際の具体例

低コストFPGAやCPLDの置換えはこれまで多くの事例がありますが、2021年9月以降の低コストFPGAの事例を列挙します。


低コストFPGA ASIC種別 置き換え後の弊社ASIC製品 マクロ
Spartan6 ゲートアレイ S1L60000 -
Spartan6 ゲートアレイ S1L50000 -
Spartan6 エンベデッドアレイ S1X50000 メモリ
Cyclone4 ゲートアレイ S1L60000 -
Cyclone ゲートアレイ S1L50000 -
Cyclone エンベデッドアレイ S1X50000 PLL
MAX10 ゲートアレイ S1L50000 -

PLLやメモリなどのハードマクロを内蔵したエンベデッドアレイをゲートアレイとしてご使用いただける製品を用意しています。


汎用ロジックICをASIC化できた実際の具体例

汎用ロジックIC 74LVC245 二つと74LV273 1つを、一つのASICで置換えた事例です。

ASIC化できた具体例


開発費の事例

置換え対象製品 ASIC種別 型番 開発費
MAX5 0.35umゲートアレイ S1L50282 200万円
Spartan6 0.25umゲートアレイ S1L60284 500万円
Cyclone4 0.25umゲートアレイ S1L61584 700万円
Spartan6 0.35umエンベデッドアレイ S1X50000 1,000万円
EOL ASIC 0.15umエンベデッドアレイ S1X80000 1,700万円

エプソンに相談するメリット

現在も主流である0.35umのゲートアレイを1998年より自社工場による製造でサポートしています。ロジックを変更する予定が無く、長期安定供給を希望されるお客様にはASIC化をお勧めします。ロジックを変更する予定がありそのロジック毎の量産所要が小さい場合は、ASIC化に向かない可能性があります。

ASIC化ができそうか検討用の資料請求

PLDのASIC化で検討しなければならない6項目


PLDのASIC化で検討しなければならない6項目
PLDをASICに置き換えするときには、6つの項目(①お客様でのASIC開発可否、②PLD型番、③ロジックの周波数、④ロジックのゲート規模、⑤外形仕様、外形寸法、⑥機能マクロ)を検討しなければなりません。この資料では、この6つの項目の詳細と、PLDが内蔵する機能マクロについて解説しています。

エプソンASICが置換えできる
PLDの概要と置換え実績

エプソンASICが置換えできるPLDの概要と置換え実績

御社が採用しているPLDからエプソンASICに置換えできるか?を確認・検討するための資料です。エプソンASICへ置き換えできるPLDの対応領域とその具体例、置換えした実際の実績を詳しくまとめています。実際に置換えできそうかどうかを確認する資料としてご活用ください。