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繊維・アパレル業界では、衣類を縫製する工程で大量の繊維端材や繊維くずが発生しており、その端材の利用が課題となっていました。
エプソンではコットン衣類の縫製過程で発生する端材を原料としてアップサイクルした新たな包装材を開発、エプソンが販売する一部のウオッチ商品の包装材として活用されています。
使用済みの紙を細かいセルロース繊維に分解し、酵素分解等を施すことで、ミドリムシの培養に必要な糖を作り出します。
この糖を、質、量ともに安定して生成できるよう開発に取り組んでいます。
ミドリムシが持つ糖の結晶を抽出することでバイオマスプラスチックが生成できることから、石油由来プラスチックの削減に貢献します。
エプソンでは、社内で回収された使用済みの紙を使って、プリンターのインク吸収材を生産しています。
使用済みの紙を、ドライファイバーテクノロジー搭載装置へ投入し、繊維化、結合素材の添加、加圧裁断して吸収材をつくります。
この方法によるインク吸収材の生産は、既にエプソンの海外製造工場にも展開されています。
(注)本サービスは、YouTubeのサービスを使って提供いたします。
(注)YouTubeは、Google Inc.の商標です。
ドライファイバーテクノロジーによって使用済みの紙から製造される素材は、多孔質で音を吸音する効果が確認されています。
その特性を活かし、機器の内壁に使用され機械音の軽減に役立っています。
また、素材の硬さや厚さを調節することにより衝撃を吸収する効果もありますので、エプソン製品の緩衝材としても活用が始まりました。
エプソンでは、新型コロナウイルス感染症への対応としてマスクの製造に取り組みました。ドライファイバーテクノロジーを応用し、機能繊維から中間層のフィルター部を成形することで早期生産を可能にしました。
* マスクは販売していません。
ドライファイバーテクノロジーを搭載したPaperLab A-8000は、使用済みの紙から新たな紙をつくる機器です。
水を使わずに※1繊維化を行い再生紙をつくりますので、大がかりな給排水設備を準備する必要がなく、オフィス内のスペースに設置ができ、使い終わったその場で新しい紙をつくることができます。
そのため、紙の購入や使用済みの紙を処理するための輸送が減りCO2排出量の削減、機密処理にも大いに貢献しています。
※1 機器内の湿度を保つために少量の水を使用します。
ドライファイバーテクノロジーは水を使わない※2衝撃力で繊維化を行うため、今まで不可能だった処理や加工を行えます。
現在「繊維化が困難な素材を、再生利用できないか」「水などの液体に溶けてしまう機能性材料を、繊維に漉き込む(混ぜる)事ができないか」などの相談を多数受け、お客様のニーズに合わせた開発も行っています。
※2 適度な湿度が必要です。