導入事例 ふるさと明日香あすか夢販売所様

野菜の魅力を積極的にアピールし、20～30代の若年層にも支持される農産物直売所

あすか夢販売所様は農業生産者の皆さんが出資して立ち上げた農事組合法人で、新鮮な農産物や、地元の特産品を使用した加工食品を取りそろえています。積極的な情報発信により幅広い年代の客層を取り込み、売り上げ拡大に成功しています。全国でも先進的な農産物直売所として有名であり、2011年度の直売所甲子園では優秀賞を受賞。業界をリードする存在として注目されています。

知らない野菜だから売れ残る。だったらラベルで伝えればいい。

あすか夢販売所 店長 浦野浩一氏

農産物直売所様はスーパーマーケットではあまり目にすることのない珍しい野菜が数多く並んでいます。それらの野菜はとてもおいしいのですが、袋に入れて棚に並べておくだけではなかなか手にとってもらうことができませんでした。生産者の皆さんが一生懸命作った野菜も、おいしさや調理方法が伝わらないため、お客さまに価値を理解していただけなかったのです。

そこであすか夢販売所店長の浦野浩一氏は「簡単な情報をラベルのようなもので袋に貼り付けられないか？」と考え、エプソンの製品開発に協力しTMC3400LT1を導入。生産者の方に「袋に野菜の名前やコメントを書いたラベルを付けてみてはどうですか」とおすすめしました。すると、これまで2～3個は売れ残っていた野菜が、ラベルをつけた途端に完売し、生産者の方はびっくり。今では販売所に野菜を持ち込む生産者の方の40％ほどがTMC3400LT1を利用しています。

ラベルが野菜の購入意欲を掻き立てる

生産者の方は「ラベルを付けることによって『この野菜はこういう料理に使うんだな』とわかりますから、お客様は購買意欲が沸くようです。おかげで、売り上げも上がりました」とご満足の様子。販売所自体も、TMC3400LT1導入前と比べて30％以上売り上げが増加したとのことです。

浦野氏は「以前は私たちで野菜ごとのPOPを作るなど手間がかかっていましたが、今では生産者の方が伝えたい思いを自らがTMC3400LT1でプリントして、お客様へ直接訴求することが可能になりました。野菜の魅力を伝えることができたおかげで、リピーターも増えています」と導入効果を語っています。また浦野氏のこだわりは金属を使わない点にもあります。「従来は針金の付いたタグに商品名や値段を書いて袋に留めていましたが、食品にはなるべく金属などの異物は使いたくないという思いもありました。その点、ラベルなら誤飲などの心配が少なく、安心して店頭に並べられます」。

生産者の方に使いやすいタッチパネル式

TMC3400LT1の使い勝手について浦野氏は「ラベルのひな形(サンプル)がたくさん入っていて便利ですね。とくに手書き風のフォントは温かみを感じるのでよく使われていますよ」と素材の豊富さを強調。タッチパネルで直感的に操作できますので、予備知識のない生産者の方もスムーズに扱えるとのことです。1回作ったラベルはその後もずっと使える点もうれしい、といいます。

「ラベルを作ると発行履歴がどんどん増え、それが画面でわかりますので、生産者の方はもっと作ろうと意欲が沸くようです。たくさん作れば、生産者番号を押して、毎年その時期に使っているラベルを表示させて選ぶこともできますので、こんなにすばらしい機械はありません。農家目線で作られているんだなと感心します」と絶賛しています。

コストの面でも満足

浦野氏は最初印刷業者へラベルを発注することも考えていたそうですが、少量多品種を扱っているため1枚当たりのコストが大きくなり、デザインやメッセージをフレキシブルに変更できない、ということから断念しました。

「TMC3400LT1なら1枚当たり2～3円で済みますし、ラベルによって野菜に付加価値が付き、多少高くても購入していただけるようになりました」とのことで、ラベルを貼り付けた野菜が次々に完売するのを目にすると生産者の皆さんも『もっとおいしい野菜を作ろう』とやる気が出るそうです。「お客様、生産者、そして私たちの３者にメリットのある製品」と浦野氏はTMC3400LT1を高く評価しています。