城南信用金庫様
公共的な使命を果たすために
「PaperLab」とともに実現する豊かな社会
取材ご対応者様:
専務理事 事務集中部長 坂本 豊 様
Paperlab事例紹介 城南信用金庫様
導入製品
PaperLab A-8000
東京都品川区に本店を置く城南信用金庫様。2018年に日本の金融機関として初めて、自然エネルギーの電力を100%利用することを推進する国際イニシアティブ「RE100」に加盟、わずか 1 年あまりで日本の企業で初めて「RE100」を達成する(注)など、環境保全をはじめとするSDGs活動に力を入れている。
SDGsへの取り組みの一環で「PaperLab」導入を決断された経緯、その後の変化について、導入プロジェクトを推進された専務理事 事務集中部長 坂本氏にお話を伺った。
詳しくは、自然エネルギー財団ホームページ 参照。
協同組織の精神を持った地域金融機関として
SDGsをより具体的に実現するために
東京・城南地区より発足し、東京都全域と神奈川県の16市郡を営業地域とする城南信用金庫。金融機関におけるSDGs推進の先駆けとも言える活動を数多く実施し、その過程で「PaperLab」の導入を決断された。
―どのような経緯でPaperLabの導入を決められたのでしょうか。
信用金庫は公共的使命を持つ協同組織の地域金融機関です。当金庫は信用金庫の原点である、「人を大切にする、思いやりを大切にする」という協同組織の精神による金融業務に力を注いでおります。
当金庫では、東日本大震災をきっかけに、再生可能エネルギーの重要性を認識し、SDGsの具体的な実践の一つとして太陽光発電による自家発電を推進してきました。その過程で再生可能エネルギーを利用することによる環境保全への効果を学び、環境に配慮した企業活動を展開するために、ペーパーレス化に取り組むこととしました。
使用する紙を減らしながら、使用済みの紙を環境に配慮して再利用することができないか。そこで出会ったのが、使用済みの紙から再生紙を作るエプソンの「PaperLab」でした。まさに私たちが求める方向に合致する革新的な方法だと思い、導入を決定しました。
―「オフィス内で使用済みの紙から再生紙を作る」と聞いて、正直どう思われましたか。
「紙を作れる」とだけ聞いた際には、正直に言って大手の製紙工場しかイメージできませんでした。それが、省スペースを実現したこんな小さな機械の中で、しかもオフィス内で紙を再生できるという事実に大変驚きを感じました。
ただ実際にどんな紙ができるのかについては中々イメージがつきませんでしたが、本当に私どもが普段使っている紙とほとんど遜色がないものが出来上がったので、実物を見た時には感動しました。
「PaperLab」で出来た再生紙に対し、
より愛着を持てる仕掛けづくりを
再生した紙をただ利用するだけでなく、再生紙に愛称をつけ、紙が生まれ変わるまでの工程も積極的に広めるなど、使う側にとってもより印象に残りやすい活用を行なわれているという。
―「PaperLab」で再生した紙は、実際どのように活用されていますか。
当金庫の「PaperLab」で再生された紙は、愛着を込めて『Johnan Paper(ジョーナン・ペーパー)』と命名しました。
業務で不要となった書類を再生し、自由帳や名刺などに活用しています。
特に自由帳は、地域の幼稚園や保育園で夏休みに開催されるラジオ体操に参加する子どもたち、こども食堂などでプレゼントとして配布しています。自由帳の裏表紙には、Johnan Paperができるまでの工程をデザインし、併せて動画再生ができるQRコードも貼付しました。
―再生された紙に『Johnan Paper』という愛称をつけられているというのは、大変ユニークな取り組みですね。
実は、最初に自由帳のデザインを担当いただいたお取引先のデザイナーさんからの助言を参考にしたんです。
「せっかく作った再生紙に愛着を持つためにも、名前を付けたほうがいいのでは?」と提案してくださいまして。
「城南で作られたのだから『Johnan Paper』は?」と発案いただき、ピッタリの名前だということで、晴れて『Johnan Paper』と命名しました。
Johnan Paperで、子どもたちが豊かな発想でお絵かきを楽しんでくれたり、資源の大切さを知ってもらえたりするのであれば、こんなに嬉しいことはないなと思います。
シンプルな操作性 障がい者雇用の取り組み推進にも
SDGs実現の重要なキーである、ダイバーシティ推進。障がい者がやり甲斐を持ち、負荷がなく働ける環境を生み出すために、城南信用金庫においても「PaperLab」の存在が一役を担っている。
―環境保全活動、地域の子供たちに対する取り組みのほかに、「PaperLab」導入のメリットを感じられた部分はありますか。
当金庫では、環境保護活動のほか、社会貢献活動ならびにダイバーシティーの一環として、障がい者雇用にも積極的に取り組んでいます。そのため、かねてから、障がい者の方にやりがいを持って働いてもらえる場を創造したいと考えていました。
そこで「PaperLab」による再生紙の作成を障がい者の方への業務として位置付けられないかと考え、当金庫の事務センター内に作業所を設置いたしました。
現在、Johnan Paperの作成や自由帳・名刺などの一部成果物は、そちらの作業所で作成しています。
「PaperLab」の操作は簡単で覚えやすく、使用済みの紙の選別など、障がいを持つ方に余分な負荷をかけない形で対応してもらえる作業が多いため、最適です。
―現在の自由帳のデザインは、「PaperLab」で再生紙の作成を担当されている作業員の方の絵を採用していると伺いました。
はい、今回の自由帳のデザインは、当金庫で「PaperLab」を使いJohnan Paperを作成いただいている方の絵を採用しています。
「PaperLab」は、環境問題やダイバーシティ推進などのSDGs実現に向けた取り組みを様々な方とジョイントできる、素晴らしい仕組みづくりの一部だと思っています。
社会がより豊かに発展していくために
「PaperLab」とともに実現する意識改革
「PaperLab」を活用することで、SDGs実現に向けての様々な取り組みを目に見える形で行うことができる。より良い社会を推進するキーアイテムとしての可能性を、導入における体験を踏まえて実感されている。
―導入後、御庫内・周囲の反応や変化はありましたか。
金融機関という業態は、環境問題についての取り組みを形として発信することがなかなか出来ませんでした。「PaperLab」の導入により、Johnan Paperで出来た自由帳や名刺などを通じて、当金庫の環境への取り組みが形となって発信できるようになりました。
職員のSDGsに関する意識改革にも大いにつながったと感じています。
例えば環境保全の観点だと、紙を再生するにあたり、使用済みの紙を色や大きさの違いごとに一枚一枚選別するなど、業務の中で紙の再生にダイレクトに関わる作業を組み入れただけでも、環境を守ることに対する心構えが確実に変わっていっていると思います。
職員、お取引先様、地域にお住まいの方など、当金庫に関わる皆さまにおいて、SDGs実現に向けて具体的な取り組みを今まさに行なっているんだ、という実感や意識を持ってもらえるということが、「PaperLab」導入において非常に良かった点だと私は思っています。
―最後に、今後のビジョンについてお聞かせください。
当金庫は今後も公共的使命を持った金融機関として、中小企業の健全な育成発展、豊かな国民生活の実現、地域社会繁栄への奉仕をビジョンにして、理想に向かって全役職員が一丸となって取り組んでいきます。
そのために、SDGs実現に向けて引き続き積極的に取り組み、環境問題・社会問題にも真摯に対応していきたいと思っています。
「PaperLab」は、公共的な使命を持つ組織であれば、組織内の意識改革という意味でも、導入するに値するソリューションだと思います。
城南信用金庫 事務集中部
会社概要
城南信用金庫
城南信用金庫 事務集中部
本店 | 東京都品川区西五反田7-2-3 |
---|---|
店舗数 | 86店舗 |
従業員数 | 2,117名 |
総資産 | 4兆4,852億円 |
ホームぺージ | https://www.jsbank.co.jp/ |
導入事例PDFダウンロード
導入事例は、PDFでもご覧いただけます。
(約392KB)
製品に関するお問い合わせ・資料請求
エプソン販売株式会社
PaperLabインフォメーションセンター
受付時間:月曜日~金曜日 9:00~17:30(祝日、弊社指定休日を除く)
050で始まる電話番号はKDDI株式会社の電話サービス「KDDI光ダイレクト」を利用しております。
商標について
本媒体上の他者商標の帰属先は、 商標についてをご確認ください。