トランスコスモス株式会社様
株式会社トランスコスモス・アシスト様
障がい者雇用やSDGsにおける取り組みの中でPaperLabは今やグループの企業活動に欠かせない存在
(注)写真左側から
トランスコスモス株式会社 コーポレート統括管理本部
ノーマライゼーション推進統括部 統括部長
横井山 隆介
株式会社トランスコスモス・アシスト 管理部 鈴木 英司
導入製品
PaperLab A-8000
企業のDX化を推進するパートナーとして、世界35の国と地域・182の拠点を持ち、BPO・デジタルマーケティング・EC業務など、各種ソリューション事業をグローバルに展開するトランスコスモス株式会社様では、障がい者雇用推進と環境活動への貢献の面から、グループの特例子会社である株式会社トランスコスモス・アシスト様に、2017年3月よりPaperLabを導入しており、今回2024年6月には、リース更新を機に新機種への入れ替えを行った。
これまでの運用・活用の状況を、担当のトランスコスモス株式会社の横井山様と株式会社トランスコスモス・アシストの鈴木様にお話を伺った。
導入効果
- 障がい者雇用 導入前比:+14名/人月
- 近隣学校に向けた職場体験や見学会実施による地域貢献
- トランスコスモスグループの広報活動
グループでは障がい者雇用とSDGsにおける
さまざまな活動を続けておりPaperLab導入もその一つ
株式会社トランスコスモス・アシスト様では、他企業に先駆けて2017年3月よりPaperLabを導入。2021年には親会社の本社機能再編に伴い渋谷から川崎へ移転、2024年6月には新機種への入れ替えも行ったが、その間、7年以上に亘りPaperLabを運用し、さまざまなアイデアと工夫で活用を続けている。
トランスコスモスグループの障がい者雇用やSDGsに関する取り組みや活動について教えてください。
(株)トランスコスモス・アシストに導入されているPaperLab
横井山氏:トランスコスモスグループでは、早くから障がい者雇用に積極的に取り組んでいます。2005年には特例子会社である株式会社トランスコスモス・アシストを設立。また、2008年には障がい者雇用の推進に向けて、障がい者の採用・研修・業務をワンストップで取り扱う「ノーマライゼーション推進統括部」を設立、現在、グループ内の障がい者手帳を持つ従業員約500名が所属しています。
また、SDGsについては、「サステナビリティ基本方針」に基づき「トランスコスモスSDGs委員会」を2020年に発足、カーボンニュートラルや森林保全など、サステナビリティに係る環境活動や施策の企画立案・審議・決議や、監督する取締役会での活動報告などを行っています。
鈴木氏:PaperLab導入もそれら活動の一環となります。2016年末に弊社代表取締役の古原がニュースでPaperLabを知り、私と横井山氏でビッグサイトであった展示会を視察し導入の検討を始めました。障がい者雇用の推進と地球環境保全やリサイクル推進のコンセプトがグループの思想とも一致しており、また親会社から依頼される事務作業および軽作業などの事務処理サービスの中で、既に機密書類のシュレッダー業務も手掛けていたので使用済書類が大量にあり、その削減効果も考えて、当時渋谷にあったトランスコスモス・アシスト内に2017年3月にPaperLabを導入しました。
トランスコスモスグループの取り組みについて語る
横井山さん
株式会社トランスコスモス・アシストのPaperLab業務について語る
鈴木さん
PaperLab導入におけるご苦労や現在の運用・活用状況などについて教えてください。
トランスコスモスグループでのPaperLab運用フロー
鈴木氏:導入時は、紙の仕分け・選別を行う面でやや苦労しました。
障がい者が運用するので、分類の判断が難しく、具体的に理解してもらうために、図解入りのマニュアルを作ったり、見本サンプルなども付けて細かく指導しました。
日々の運用では、トランスコスモス・アシストの社員が池袋本社・渋谷本店に週3日ずつ出向き、各フロアの鍵付の機密文書BOXから回収してメール室に保管、メール便で川崎のトランスコスモス・アシストへ搬送します。
回収した書類は、PaperLabに入れられるものと入れられないものに仕分け、仕分けした書類をPaperLabにセットして機器を稼働し、入れられない書類はシュレッダーにかけます。
PaperLabで生成した再生紙は、コピー用紙として本社や本店に配布したり、保管・管理し、印刷して社員の名刺や名刺箱、ノートやカレンダーなどのノベルティを製作するのに使用します。PaperLabは基本毎日稼働しており、一日に普通紙だと4,000~5,000枚、厚紙だと3,000枚程度生成しています。名刺やノベルティの製作作業も全て社内で行っており、1日約5~6時間の業務で、紙の仕分け作業1名、PaperLab操作1名、シュレッダー作業3名程度が専従で行い、ノベルティ製作は約13~14名が担当しています。
アップサイクル品の活用法に関して教えてください。
鈴木氏:名刺・名刺箱、ノート、自由帳、カレンダー、会社案内などの各種冊子、ワークショップ用の切り折り紙動物など、20種類以上に活用しています。最初は文房具店や雑貨店などを廻りながら紙製品の活用法の参考にして試行錯誤しながら年々新しいアイテムを増やしていきました。ノベルティの企画・製作については社内で行っていますが、デザインについては、トランスコスモス本社内に約30人の障がい者のデザイナーがいるので、その方達へ依頼しています。ワークショップ用の切り折り紙動物も、二科展にも入賞経験のある切り折り紙の得意なデザイナーが手掛けています。
ノベルティ製作で知られるようになった2年前位からは、ノートやカレンダーなどで各部署毎に独自の細かい要望が増えて、アイテムのバリエーション展開が増えていっています。サンプルなどを基に依頼してくるケースもあり、年末などはカレンダー作りで忙しい状況です。
今回の新機種への更新で、生成される再生紙の表面が平滑で厚みも均一になり、繊維ムラや色ムラが減って、プレーン色でも一見して紙質が良くなりました。
今後はこの再生紙を使い、さらなるアイテムを考えていきたいと思います。
鈴木さんやデザイナーさんの創意工夫によって作成されたノベルティの数々
PaperLabは障がい者雇用で多くのメリットを創出
グループの広報活動においても貢献
PaperLab導入で、障がい者の適性にあった配置転換が行えるようになり、ノベルティ製作作業が新たに生まれ、閑散期が減って1年を通じて平均的に業務が行えるようになり、障がい者の雇用数も増えている。
PaperLabは、トランスコスモスグループの業務の中でどのように貢献していますか?
鈴木氏:導入から7年の間にノベルティ製作などPaperLabに関連する業務が増え、携わる従業員の人数も増えました。今では弊社の主力業務となっており、PaperLabはなくてはならない存在です。
PaperLabでの業務があることで、障がい者の適性にあった配置転換が行え、携わる従業員も活き活きと仕事ができるようになりました。
また、ノベルティ製作作業などにより、業務量増減による閑散期が減って、1年を通じて暇なく平均的に業務が行えるようになりました。
書類仕分け、準備やオペレーション、ノベルティ製作などの業務が増えたことで、導入前と比べて障がい者雇用の従事者数が、3人/月から9人/月に増え、現在は14人/月程度まで増えています。
近隣の特別支援学校や中学校特別支援学級に向けた職業体験の見学会・説明会などでは、PaperLabを使ったノベルティ製作の体験なども行っており、参加者からも好評です。また、弊社と同様、導入を考える企業からの視察依頼なども多く、グループの広報活動にも役立っています。
横井山氏:本社や本店の営業活動においては、名刺に再生紙を使っていることで、障がい者雇用や環境活動など、グループの社会貢献活動の話題にも繋がり易く、お客様とのコミュニケーション促進に役立つと大変好評です。このことで、わざわざ名刺を普通紙から再生紙へ変更する部署も多いようです。また、障がい者雇用やSDGsに関わる各地での講演などでは、PaperLabの活用事例を紹介することで、トランスコスモスとトランスコスモス・アシストとの、使用済書類の回収やノベルティ製作での連携作業などが分かり、グループ全体の活動をより理解し易くしてくれています。
実際にPaperLabへ紙を入れる作業風景
実際にPaperLabを操作する風景
今後の取り組みとして他にも考えられていることはありますか?
横井山氏:トランスコスモスグループでは、他にも障がい者雇用に向けたさまざまな新しい試みを進めています。例えば、札幌市と連携して、企業版ふるさと納税を活用した障がい者の「DX リスキリング事業」を立ち上げています。札幌市には13拠点、従業員6,000人が勤務しており、障がい者雇用では、WEB制作・デザイン・プログラミングなどでの実績がありますが、研修用テキストの制作などに、そのノウハウやアドバイスが活かされています。2024年7月から札幌で働く障がい者に向けて研修を開始し、8月に1期30名分が終了しましたが、今後は同制度を利用して各自治体にも活動を広めていきたいと思っています。
鈴木氏:また「障害者の雇用の促進等に関する法律」改正を受け、重度障害者や短時間勤務の雇用の幅を拡げる目的で、札幌大通公園センターにて、分身ロボットを使い、障がい者が音声を使って受付業務の在宅勤務を行うサービスも2024年7月に開始しました。
今後も新しい雇用の創出に向けて続けて挑戦していきたいと思います。
会社概要
株式会社トランスコスモス・アシスト
所在地 | 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリッドスクエア西館17階 |
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ホームぺージ | https://www.transcosmos-assist.co.jp/ |
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