分光ビジョンシステム
分光ビジョンシステム
人に依存していた色検査の定量化を実現
検査環境を変革する分光ビジョンシステム
色検査の困り事
目視検査 分光測色計による検査
- 検査は特定の技能者に頼らざるを得ず、育成にも時間がかかる
- 周辺環境や技能者により検査結果にバラツキが発生する
- 検査結果を定量化できない
- 分光測色計は、計測したスポットのみの色であり面全体の色計測ができず、時間もかかる
エプソンの分光ビジョンシステムが解決します!
分光ビジョンシステムの特長
面で色計測が可能、測定工数を削減
面全体の分光スペクトルを取得できるので、面内の色ムラなどをとらえ、品質向上につながります。また、測色計のように多点計測する必要がなく、工数削減も可能です。
分光カメラの仕組み
エプソンの分光カメラは可視光領域(400nm~700nm)において、16波長分の分光データを高速注1に取得可能。
分光カメラが表現できる色域・表現可能な色数がRGBカメラよりも多く、RGBカメラでは捉えることが難しい微妙な色の違いをエプソンの分光カメラは捉えることが可能です。
- 注1
- 色計測処理時間 約2~4秒。測定対象、照明環境によります。
使い方に応じた2つの検査ソフトウェア
色検査に特化したプログラミングレスのオフラインソフトウェアや画像処理機能を備え、またプログラミングにより多様な色検査アプリケーションが構築可能なインラインソフトウェアをご用意。定量的な基準を設けて品質管理できることに加え、色検査を自動化して生産性向上に貢献します。
オフラインソフトウェア
Epson Spectroscopic Vision Tools
所定エリアの色を測り、数値化。登録したマスターデータと検査対象の色差による合否判定を実施できます。また、インラインソフトウェアでプログラミングする前の、色検査の検証作業にもお使いいただけます。
インラインソフトウェア
Epson RC+ / Vision Guide
プログラム開発ソフトウェアEpson RC+ に画像処理機能Vision Guide が統合されたソフトウェア、色検査機能に加え、画像処理、ロボットも同時に制御できるので、ワンプラットフォームでアプリケーションを構築できます。
分光ビジョンシステムでできること
- (注)
- 分光ビジョンシステムご利用に際しては以下ご注意ください。
- 分光ビジョンシステムによる判別が出来ないもの
- 赤外線、近赤外線、紫外線領域や接着剤等の透明で可視光領域の見極めが出来ないもの
- 原材料の含有物・成分の違い(例:砂糖と塩の違いなど)
- 傷、打痕などの各種欠陥検査(色以外の検査)
- 分光ビジョンシステムは、目視検査時の構成とあわせることを前提としているため、光源(照明)と受光器(分光カメラ)の配置が任意の測定構成となります。
スポット測色に関する各種JISまたはISO規格で定められた測定構成ではないため、得られる出力値が現状お使いの分光測色計とは異なる場合があります。 - 分光カメラの構造上、及び照明の明るさにより撮像に2秒以上必要となります。
RGBカメラと同程度の小型・軽量サイズで設置場所を選ばない
自社開発の新技術「MEMS Fabry-Perot Tunable Filter(MEMSファブリ・ペローチューナブルフィルタ)」搭載により幅49mm、高さ73.5mm、奥行30mm、重さ175g(レンズ含まず)の小型・軽量サイズで実現。RGBカメラの置換え、製造ラインへの追加など、省スペースで設置が可能です。
MEMS Fabry-Perot Tunable Filter
ファブリ・ペロー干渉計注2とアクチュエーターを一体化した自社開発の小型分光デバイスです。所望の波長の光を透過できるだけでなく、小型・薄型化と高精度・高速動作を実現しました。
- 注2
- ファブリ・ペロー干渉計:2つの平行な反射面で生じる光の干渉を利用した干渉フィルターです。反射面の距離を変えることで透過する光の波長を変えることができます。
利用シーン
バッグなどの装飾金具に塗料や防錆剤が正常に塗布されているかを検査します。
ファンデーションの充填後検査において、製品の色が安定しているかを検査します。
トレー上の同形2部品を認識し、それらの色が閾値以内に収まっているかを検査します。
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