導入事例 静岡市立南部小学校様

静岡市立南部小学校様

Chromebook™と教室プリンターで授業スタイルが変革
児童の自主的取り組みも増えて活用が広がっている

静岡市立南部小学校様

【導入製品】
・A3対応エコタンク搭載モデル インクジェット複合機:
PX-M6712FT

静岡市立南部小学校様

導入機種

PX-M6712FT

授業教材、ワークシート、小テスト
協働学習における児童作成のレポート、スライド、ポスターなどの作品、学級通信や委員会掲示物の印刷 などの用途に

■導入機種
A3対応エコタンク搭載モデル インクジェット複合機:PX-M6712FT
■設置場所
4年生以上の教室の各階毎に1台を設置

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校長に聞きました

カラー印刷の活用で授業スタイルが大きく変革
教室にカラー複合機のない環境は考えられない

Chromebook™と教室プリンターを使用した授業を先行研究
半年間の実験授業を経て2021年4月から本格導入

静岡市立南部小学校 校長 野田 修 様

静岡市立南部小学校
校長
野田 修 様

静岡市では、GIGAスクール構想に向けて、先行してICT機器を活用していく情報教育推進委員が9名おり、当校の浅井先生も選出されました。2020年8月から、浅井先生が担任する6年1組にChromebook™とPocket WiFi各25台、9月から「PX-M6712FT」1台が導入され、約半年間の実験授業を行ってきました。
2021年4月からは、4年生以上にChromebook™が1人1台本格導入され、10月からは3年生以上にも導入を開始、さらに来年1月には1・2年生にも支給される予定です。これに伴い、教室の環境も学習用ネットワークとして無線LANが常設され、プリンターについても2台追加して3台に増やし、4年生以上の教室では1フロアに1台づつ設置して、教員や児童の端末から、いつでも自由にカラー印刷ができるようにしています。

児童は朝登校すると、教室のキャビネットからChromebook™を取り出し、専用手提げバックに入れて、自分の机の横に掛けておくよう習慣付いており、授業中だけでなく、休み時間にタイピングの練習や調べ学習を自主的に行えるようにしています。児童の飲み込みは予想以上に早く、無線接続やアプリ操作など、今では教員より詳しい児童なども多いようです。
印刷については、「学校に関係する活動において利用」とだけ伝えて、あとは自主的に利用ルールを決めさせています。導入前に「プリンタに関して、どのようなルールが考えられるか?」という内容でアンケートを行ったところ「モラルを守る、遊ばない、プライベートのものはやめる、壊さない」といった意見がほとんどで、実際に先生が不在の時にも不適切な利用はなく、環境面にも配慮したモラルをもった使い方ができています。

成果物を印刷することで、デジタルとアナログの感覚の隙間を
埋めることができる、児童の学習にとってはとても重要

4月からの本格導入後は、浅井先生による先行モデルもあり、アドバイスももらえるので、まずは失敗しても良いので、ICTを使ってみる、先生方が慣れることを一番に、4年生以上の授業で積極的な活用を進めています。
先生方の中には、Chromebook™やGoogle Workspace™をよく知らない先生も多かったのですが、以前からノートPCやデジタル教科書を使った授業は行っており、20代の先生も多いので、それほどの抵抗感はなく1人1台端末を使った授業への転換が進んでいます。実験授業から、授業での使い方はある程度見えてきているので、それを全校レベルに拡げていくのが目下の課題です。そのために1カ月に1度「ICTの日」を設け、若手やベテランの先生方が一緒になって、ワークショップ形式で他の教員に自分の考えた学習法や授業での経験を発表したり、端末の操作体験などを行って、ノウハウを共有する定期的な研修会を実施したりしています。

各フロアのカラー複合機については、印刷、コピー、スキャンなど色々な使い方ができます。授業の合間に職員室まで戻らずに増し刷りができたり、子供から目を離さずに印刷が行えるので、先生方の働き方改革にも繋がっています。
また、端末の表示画面は小さく、書き込むスペースも小さいので、印刷して大きくして見られることで全体像が把握し易くなります。さらに、デジタルで行っていた作業の成果物を印刷することで、児童は具現化したモノを手にでき、デジタルとアナログの感覚の隙間を埋めることができます。このことは学習にとってとても重要なことだと考えています。
複合機の導入によるメリットはとても大きく、カラー印刷の活用によって授業スタイルも大きく変わりました。
今では、教室にカラー複合機のない環境は考えられません。理想的には各教室に1台ずつを導入したいと思っています。

専門性の高い中学や高校の教育に比べて、広く浅く学ぶ小学校教育にICT教育は比較的馴染み易いと感じています。一方で、ワークシートに内容をまとめたり、絵や図を描いたり、ノートに書く学習なども大切です。
今後は、アナログ授業とデジタル授業の良いところを組み合わせた授業を構築していきたいと考えています。
効率性だけを重視してパターン化した授業にならないよう、学習者主体の新しい授業スタイルの考案や、アナログとデジタルの使い分けや棲み分けについて、校内の先生方と共にさらに検討していきたいと思っています。

「5分間タイピング」時間に各自で文章を考えて打ち込めるよう訓練

「5分間タイピング」時間に各自で文章を考えて打ち込めるよう訓練

各フロアのカラー複合機は、児童がいつでも自由に使えるようにしている

各フロアのカラー複合機は、児童がいつでも自由に使えるようにしている

ご利用者の感想を聞いてみました

ICT機器を使った共同編集による授業で
児童の主体的・対話的な学びを促進できる

Chromebook™や複合機は文房具のように、
児童の学校生活にICT機器が溶け込むようなDXを目指している

静岡市立南部小学校 教諭 6年1組担任 (情報教育・キャリア教育担当)浅井 公太 様

静岡市立南部小学校
教諭 6年1組担任
(情報教育・キャリア教育担当)
浅井 公太 様

Chromebook™やカラー複合機は文房具のように扱っています。オフィスに新しい機器が入っても仕事内容が変わらないように、ICT機器があるからと言って授業の本質は変わりません。ICT機器を利用しても特別ではなく、遊びのように学校生活にICT機器が溶け込むようなDX(デジタルトランスフォーメーション)を目指しています。
児童にはキー入力に慣れるよう、導入当初からタイピングの練習時間を設け、最初は練習サイトを使って遊んだり、慣れてきてからは、朝や昼に「5分間タイピング」時間を作り、日記や授業の振り返りを各自で文章を考えて打ち込む訓練を行っています。その効果もあって、今ではほとんどの子が1分間に60文字以上は打てるようになっています。

授業では、全体の流れを探究のサイクルで固定化することで、児童の主体的・対話的な学びを促進できるよう心掛けています。主にChromebook™とGoogle Workspace™ for Educationとカラー複合機を利用した共同編集の授業を多く実施しています。1人1台端末を使って共同編集を行うことで、発言が苦手な子でも書くことでアウトプットできます。児童はリアルタイムに自分の考えを共有することができ、編集しながら、自然に話し合いが生まれます。
最近では、思考ツールを利用して考えを深めることも上手くなり、班の話し合いも以前よりかなり充実してきています。

1人1台端末とカラー複合機を連携した協働学習授業の流れ

教室に自由に使えるカラー複合機があることで
利便性も向上、さまざまに使い方が拡がっている

成果物をカラー印刷することで授業のゴールが明確化できる
児童の達成感や満足感も明らかに違うのを感じる

教室に複合機があることで、印刷物が1枚足りない時や、ちょっとした小テストなども教室にいながら印刷ができます。今までは、4階から1階まで階段を往復しなければならず、10分間の休み時間だと印刷だけで終わってしまっていましたが、今は宿題のチェックをし“ながら”、児童と交流し“ながら”、授業の準備をし“ながら”印刷ができます。時間的にも余裕ができ、心にもゆとりが生まれ、児童と接する時間も増えました。
また、カラー印刷物を使うことで児童にとても分かりやすい授業ができます。端末だけでは、クラウド上にデータを保存することしかできませんが、児童が作成したスライドをカラー印刷してノートに貼ったり、教室に掲示することで授業のゴールも明確化できます。成果物を手にすることで、児童の達成感や満足感も明らかに違うのを感じます。
カラーを意識することで、文字の強調や色の使い方など、スライド作成での児童の編集能力も向上しています。

児童が複合機を自由に使えるようになってから
特別活動における自主的な取り組みも増えている

児童が複合機を自由に使えるようになってから、特別活動における自主的な取り組みも増えました。印刷物で多いのは、委員会からのお知らせや学級通信など。学級通信では、児童が自主的にグループを作り、Google Slides™で共同編集したり、ノウハウを教え合ったりしています。
試験的に端末を持ち帰る運用やオンライン授業も始めていますが、そこでも、児童は新しく日記を付け始めたり、家で作成した宿題や委員会の資料を学校で印刷したりする使い方などが増えています。
1人1台端末になって、児童ができることが想像以上に拡がってきています。
授業パターンを作り、児童もそれに慣れ、個々のスキルも上がってきたので、今後は一斉授業から学習者主体の授業への転換を図って行こうと考えています。これからも児童の活用はあまり制限せずに、児童がやりたい学習を行えるような授業改善や環境整備をサポートしていきたいと思っています。

リアルな成果物を手にすることで児童の達成感や満足感も向上

リアルな成果物を手にすることで児童の達成感や満足感も向上

委員会からのお知らせや学級通信なども児童が共同編集で作成

委員会からのお知らせや学級通信なども児童が共同編集で作成

まとめ

導入効果

  • 1人1台端末と教室プリンターで授業スタイルが変革、児童の主体的・対話的な学びを促進できる
  • カラー印刷により、リアルな成果物を手にすることで児童の達成感や満足感が向上
  • 教室で “ながら”印刷ができることで、時間とゆとりが生まれ、先生方の働き方改革にも貢献
  • カラー複合機を自由に使えることで、児童の自主的な取り組みが大幅に増えた

静岡市立南部小学校様

お客様のご紹介

静岡市立南部小学校様

静岡市立南部小学校様

所在地 静岡県静岡市駿河区南八幡町11-1
児童数 普通学級13 クラス・特別支援学級2 クラス、児童数379人(2021年度)
教職員数 教員22名、職員3 名(2021年度)

南部小学校は1969年(昭和44年)に設立された創立50年を超える静岡市内の公立小学校。市内南部の駿河区に位置し、周辺は近年開発された新興住宅地で、近年、大型ショッピングセンターの出店など、商業地化、市街地化が進んでいる。学校南側は駿河区役所に隣接しており、学区内には静岡新聞本社、市立図書館、市立視聴覚センター、芹沢美術館、登呂遺跡などもある文教地区となっている。

校舎からは、富士山や近隣の山々の綺麗な眺望が臨め、校庭には、徳川家康公が駿府城に隠居していた際に紀州より献上されたとされるみかんの木の一部を移植したものがある。
また、歩いて10分程にある登呂博物館と連携した野外活動も行っており、毎年、総合的な学習の時間を使って、登呂遺跡の水田を借りて、田植えや収穫、収穫した米を使った調理実習なども実施している。

令和元年には、高松中学校区の4校で共通の学校教育目標「自らきりひらく生徒~主体性・社会性・継続性~」を策定。それを受けて、南部小学校では「求め共につくり出す子」を重点目標に、「安全基地としての学校」と「成長基地としての学校」となるよう毎日の教育活動に取り組んでおり、特に、(1)温かい人間関係(2)わかりやすい指示(3)3つの「あ」(あいさつ・あるきかた・あとかたづけ)に力を入れて、全児童が明るく元気一杯に過ごし易い環境づくりに力を入れている。
また、校内に言語通級指導教室「ことばの教室」を併設、吃音や言語障害のある児童や、未就学時に対しての支援も行っている。

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