仙北市教育委員会様
地方においてICT活用は技能として必須
アカデミックプラン導入もその一環
導入プラン:
エプソンのスマートチャージ
「アカデミックプラン」
導入機種
学校要覧、授業教材、ワークシート、学校・学年通信、会議・研修資料、校内掲示物、入学式・卒業式のしおり、名刺、封筒、現場写真の印刷、教材や作品・賞状のスキャン・PDF化、FAXなどの用途に
■導入機種:
LX-10050MF×12台
■設置場所:
市内小・中学校の職員室・事務室にLX-10050MF×10台、教育委員会事務局にLX-10050MF×2台を設置
教育長に聞きました
地方においてICT活用は技能として必須
アカデミックプラン導入もその一環
少子高齢化が進む地方では、ふるさと教育やキャリア教育に
力を入れた未来を担う人材の育成が第一
仙北市教育委員会
教育長
須田 喬 様
(注)記載の各所属・役職は、取材のあった2022年8月時点のものです。
以下同。
少子高齢化が加速する仙北市においては、未来を担う人材の育成が第一です。仙北市では若者約2.8人で高齢者1人を支えるため、一人ひとりの幹を太くする「知・徳・体のバランスのとれた骨太の人間の育成」が必要で、ふるさと教育やキャリア教育に力を入れたさまざまな施策を講じています。令和4年度からは、人口減少を少しでもくい止めるために、仙北市を舞台にふるさとの未来を創る若者を育てる「仙北市ヤマメ・サクラマスプロジェクト」を進めており、これらに沿った授業や学習に取り組んでいます。地域の中核であり、文化の担い手でもある学校では、子ども達が明日も行きたくなり誇りを持てる場所を目指して校内環境の整備を進めており、ICT機器の充実もその一環となっています。
地方においてICTの活用は、企業でも農業でも、これからの技能として必須です。そのために学校では、ICT授業を欠かさず毎日実践することをモットーにしています。子ども達の学習保障のために、家庭への端末の持ち帰りやオンライン授業なども進めており、Wi-Fi®の環境が整っていない家庭へは、市からルーターの貸し出しなども行っています。
仙北市では、児童・生徒数も少ないため比較的早い時期から各学年毎に1台の電子黒板は導入していました。
アカデミックプランについては、2020年7月に提案を受け、すぐに各校の印刷環境調査を開始。8月には角館小学校、角館中学校、教育委員会に各1台のデモ機を入れて試験運用し、現場の高評価もあって、入札を経て導入を決定しました。
GIGAスクール構想に対応して、2021年1月に市内全小中学校で無線LAN環境を整備し、同時に児童・生徒1人1台のChromebook™を配備。それらを使った授業が本格始動するのに時期を合わせて、3月から順次各校への導入を進め、現在、小学校4校・中学校3校と教育委員会事務局にLX-10050MF×12台を導入しています。
仙北市ヤマメ・サクラマスプロジェクト
地域の人材を活用して、仙北市を舞台にふるさとの未来を創る若者を育てる活動。現在、下記の3つのプロジェクトを計画中。
仙北市版キャリア教育「せんぼく夢・志教育」
- 職場見学や職場体験の実施
- キャリアマイスターによる講話・講演会
- 仙北市夢ガイドブックの作成
子ども議会での提言
子ども参加型市政を目指して、子ども議会(2023年1月実施予定)で子ども達が市に人口減少抑制や社会減に対しての施策を提言。
若者交流プロジェクト
公民館や市民会館主催で若者が交流できる場として、ヒップホップダンスやeスポーツなどを行う事業。
導入ご担当者様に聞きました
校内の印刷機・スキャナー・FAXを1台に
集約、契約台数を削減して費用を抑制
月額定額でカラー印刷を制限なく使えるようになったのは
画期的で最大のメリット、現場へのインパクトも絶大
仙北市教育委員会
学校教育課
主任
齋藤 郁弥 様
以前は各校に、モノクロ複合機1台と輪転機1台、他にレーザープリンターやインクジェットプリンター数台があり、各校で個別に契約を行っていました。比較的印刷速度が遅く、印刷待ち渋滞の対策のために多数の印刷機やコピー機を導入しており、それらに多くの費用がかかっていました。また、カラー印刷機はあってもコストが高いため、気軽に使用することはできませんでした。
アカデミックプランについては、2020年7月にエプソンからご提案いただき、営業担当者の勧めで、すぐに各学校で契約している印刷機・コピー機の台数や年間の印刷枚数などの調査を開始。8月には角館小学校、角館中学校、教育委員会に各1台のデモ機を入れて試験運用を行いました。導入前は、レーザープリンターよりもスピードや仕上がりが劣るのではないかという懸念もありましたが、デモ機を使用して、その不安は一掃されました。また、調査結果から、各機器をアカデミックプランに集約すれば、年間経費を削減できることが分かりました。
印刷速度も速く、印刷品質も良く、今まであったプリンター・コピー機・スキャナー・FAXを1台に集約することで、契約台数を削減して費用を抑えることもできています。印刷枚数は自動計測されるので用紙管理のみで済み、インクも無くなる前に自動で送られてきます。また、定額制のため費用計算がし易く、契約に関する申請手続きや予算管理も、年度初めや年度末に調整する程度になり、印刷に関する管理業務が大幅に削減されました。
なにより、月額定額で、カラー印刷を契約枚数まで制限なく使えるようになったことは画期的で最大のメリットです。アカデミックプランについては、メリットが多く、また現場へのインパクトも絶大で、昔を知る教員達は皆感動しています。
導入校では、今まで市の校務員に任せていた印刷業務も、先生自身で簡単に行えるようになり、校務員も別の作業ができるようになって働き方改革にも貢献しています。導入して間もないため、カラー印刷を制限なく使えることに慣れていない教職員もまだまだ多いですが、今後は利用を啓発して、さらに有効活用していきたいと考えています。
市では必ずデータとプリントの両方で保管するため
書類のPDF化などにスキャナーを活用
教育委員会の事務局内では、カラー複合機を、事務文書、公文書、配布資料、記録資料、伝票、契約書など業務上印刷する必要があるもの全てに利用しています。特に学校の工事や施設管理の現場写真は、カラー印刷できるようになったことで、ひび割れ箇所や木の伐採など、現場状況がとても把握し易くなりました。また、書類文章の赤字での添削やマーカー掛けの資料などもカラーだととても見易く判り易いです。また、冊子作成の際は、以前は数人の職員が輪転機を使って数日掛かりで作業しなければならず、担当者も泣きそうな様子でしたが、今は、自分のデスクのPCからボタン一つでネットワーク印刷ができ、丁合機能を利用することで、簡単に終わるため作業負担が大幅に軽減されています。
コロナ禍以降、事務局や学校で扱う配布物や印刷物が大幅に増えていますが、市では規定上、ファイリング保存が必要な書類も多く、それらは必ずデータとプリントの両方で保管するため、書類のPDF化などにスキャナーを毎日活用しています。
教育委員会事務局内には、LX-10050MFを2台設置し、さまざまな印刷に活用
データとプリントの両方で保管するため書類のPDF化などにスキャナー機能も活用
冬期除雪作業の当番表なども分かり易くカラーで掲示
時間割や避難経路図など校内のあらゆる印刷物がカラー化された(角館小学校)
算数の計算や図形の角度の求め方なども、カラー印刷で分かり易くなった(角館小学校)
校内活動の様子を写真撮影して、保護者にフォトギャラリーとして紹介(角館小学校)
ご利用者様の感想を聞いてみました
全て高速インクジェット複合機で印刷校内の印刷物はカラーが当たり前に
マップ制作や発表の授業にもカラー印刷を活用
入学式・卒業式の封筒・しおりもカラーで特製品を作成
仙北市立角館小学校
校長
梁田 一史 様
角館小学校は、角館東・角館西・西長野の3小学校を統合して2008年4月に開校。2020年には中川小学校も統合された市内では児童数最大の小学校です。現在、Chromebook™を1~6年生全ての学年で使用しており、授業では、常に表示しておきたい資料は黒板に掲示、個々注目させたい情報は電子黒板で提示するなど、アナログとデジタルを必要に応じて使い分けています。また、新型コロナでの休校時は、端末を家庭に持ち帰り、健康観察やオンライン授業に活用しました。
その他にも、音楽のリコーダー演奏を端末で動画撮影したものを、宿題として提出させて評価に活用するなど、ICT機器を効果的に活用しています。
アカデミックプラン導入で、印刷コストが下がり、全ての印刷物をエプソンの高速インクジェットカラー複合機で印刷できるようになったことで、子ども達に提示・配布する資料もカラーで自由に印刷できるようになりました。
昨年は「さくらの町の案内人」(4年生の校外学習で4~5人組の班で角館を訪れた人を案内する活動)の一環として、カラーの角館マップを制作・印刷して角館の町内各地に設置したり、「景観学習」(町に出てタブレットで写真を撮影し、地域の魅力や課題を発見して改善点を提案する校外学習)の発表などにもカラー印刷を活用、入学式・卒業式の封筒・しおりなどでも、イラストや写真入りのオリジナル版を印刷するなど積極的に活用しています。
「さくらの町の案内人」の一環として角館マップを印刷して角館町内に設置
タブレットで撮影した写真を多用した「景観学習」の発表にもカラー印刷を活用
入学式・卒業式の封筒・しおりでもイラストや写真入りのオリジナル版を印刷
高速で手軽に印刷でき、不足があってもその分を印刷すれば
良いので、予備として多めに印刷する必要が無くなった
仙北市立角館小学校
教諭・情報視聴覚教育 主任
高橋 猛 様
以前は、カラー印刷のコストが相当高かったため、特別なイベントや外部に提出する資料など、どうしても必要な時しか使えませんでした。一方、輪転機は、製版段階での調整(印刷物の端が切れて写らない、薄い色が印刷されないなど)に時間がかかり、紙詰まりや紙送りのトラブルでやり直すことも多く、大変ストレスに感じていました。
今は、理科や社会などの写真入りの教材や学習シートなどを印刷し、児童に配布したり、黒板に掲示したりして授業で活用しています。
カラー印刷の方が子どもの目をより引きつけるので効果的です。また、委員会活動や係活動の掲示物、学習の様子を写した写真などを教室や廊下にカラーで掲示したり、学校通信や学年通信で、子ども達が活躍する写真が載ったお便りをカラー印刷したりできるので、保護者の評判も上々です。
エプソンの高速インクジェット複合機による印刷は、輪転機より余分な作業が要らず、印刷に要する時間が圧倒的に短くなりました。会議資料のようにページ数が多いものも、書類をPDF化してから印刷することで、一括印刷ができ、丁合作業の必要も無くなりました。また、不足があってもその分を印刷すれば良いので、予備として多めに印刷する必要が無くなりました。100ページ近くある学校要覧も、以前はモノクロで年度初めに余裕をみた部数を印刷していましたが、今は必要な分だけカラー印刷するようにしており、不要な印刷物を減らすこともできていると感じます。
また、スキャナーについては、賞状や児童のアンケート回答をPDF化して記録として保存したり、教科書をスキャンして、教材作りに活用したりしています。これまでは教科書をコピーして教材や資料を作ることが多かったのですが、今はスキャナーで取込み、パソコンで編集して印刷することが多くなりました。
職員室にLX-10050MF×2台を設置、デスクの端末からネットワーク印刷が可能
輪転機より余分な作業が要らず、印刷に要する時間が圧倒的に短くなった
学校通信や学年通信では、子ども達が活躍する写真が掲載でき、保護者の評判も上々
消耗品や機器の管理が全く不要になり、関連した業務自体が丸ごと無くなった
事務的負担と共に、カラー印刷を控えてもらうお願いや
説明も不要になって、精神的なストレスも大幅に軽減
仙北市立角館小学校
事務職員 主査
鈴木 伸幸 様
以前は多数のプリンターやコピー機を契約していたため、消耗品の種類も多く発注管理が大変でした。
電話・メール・Webフォーム・FAXでの注文書送信など、業者によって注文方法が違うのも煩わしく、また、事前に無くなりそうですという予告はなく、無くなった時に突然連絡が来るので、常に在庫をチェックしておく必要がありました。
中には、交換したトナーを空箱に入れ、在庫スペースに戻してしまっている人などもおり、そんな時にはとても慌てました。
修理時や部品交換の際も、業者毎に連絡先が違うので手間が掛かり、また、カラー印刷が制限されていたため、カラー印刷を控えてもらうお願いや、印刷枚数による印刷機器の使い分けを教職員の方へ説明する手間なども必要でした。
アカデミックプラン導入後は、インクが無くなる前に自動的に新しいインクが届くので、在庫切れで印刷が止まってしまう事が無くなりました。導入当初は月々の印刷枚数は気にしていましたが、枚数は自動計測され、いつでも確認することができ、比較的余裕のある枚数で契約していることもあって、今はほとんど気にせず使用しています。
今までの機器に比べて、使用上の制約や故障なども少なく、全てカラーで印刷できるようになったことで、機器の使い分けも必要なくなり、校内全体の印刷環境が大幅に向上しました。
学校事務業務では、カラー複合機は主に、押印や保存管理が必要な公的報告書などの印刷に利用しています。
校内では、書類をPDFなどのデジタルでやりとりすると共に、原本は印刷して長期保存管理する必要があり、そのためにプリンターやスキャナー機能が大変役立っています。
導入したことで、消耗品や機器の管理が全く不要になり、関連した業務自体が丸ごと無くなりました。
リース契約に関する申請書類の作成や、消耗品費用が予算オーバーした場合の調整なども不要で、事務的負担と共に、先生方にカラー印刷を控えてもらうお願いや枚数制限をお願いすることもなくなり、精神的なストレスも大幅に減りました。
このことは働き方改革の上でも、画期的でとても大きな変化だと思います。
教育現場の予算はどの自治体でも厳しいので、アカデミックプランを導入していない他の自治体にいた際は、カラー印刷を自由に使って良いとは、口が裂けても言えませんでした。現在の仙北市の様子を、他の自治体の事務職員の知人などに話すと、全く想像できないと大変驚かれ、アカデミックプランの無い環境にはもう戻れないと感じています。
LX-10050MFのもう1台は、事務室に近い場所に設置され、事務職員も使用している
各種研修計画や研修だよりなども全てカラーで掲示するようになった
東北代表として全国大会にも出場しているブラスバンド部の募集告知もカラーで掲示
まとめ
導入効果
- 校内の印刷機器が全て集約でき、市内複数校一括契約で管理業務も集約化
- 必要な部数だけ、必要な時に印刷できる不足があってもその分を印刷すれば良いため、予備として多めに印刷する必要が無くなる
- 輪転機と比べ余分な作業が要らず印刷に要する時間が圧倒的に短縮化
- 消耗品の在庫・発注管理や請求処理が無くなり、事務管理業務も効率化、事務員や校務員の大幅な業務負荷やストレスの軽減が実現
お客様のご紹介
仙北市教育委員会様
学校法人啓明学園
所在地 | 秋田県仙北市西木町上荒井字古堀田47 |
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規模 | 小学校6校・54学級880人、中学校5校・28学級539人(2022年5月1日現在/特別支援学級含む) |
仙北市は岩手県と隣接する秋田県東部に位置し、総人口は24,350人。(2022年7月1日現在)
市の中央には日本で最も深い湖の田沢湖があり、東に秋田駒ヶ岳、北に八幡平、南に仙北平野が広がり、奥羽山脈から流れる河川は地域の水源となっている。主に観光業と農林業が盛んで、「みちのくの小京都」とも呼ばれる角館地区は、武家屋敷が残る重要伝統的建造物群保存地区や桜で有名な桧木内川堤を擁している。また、市内には乳頭温泉郷や玉川温泉などの人気温泉地も多く、東北有数の観光名所となっている。農林業では、西木町地区の西明寺栗や市内全域に造林された秋田杉などが有名で、さらに日本有数の豪雪地帯としても知られ、角館町を除くほぼ全域が特別豪雪地帯に指定されている。
市の基本理念である「健やかに美しく輝くまち」を教育において具現化するために、全ての市民が、豊かな歴史的遺産や貴重な文化財と恵まれた教育環境の中で、生き生きと学び合い、心豊かな人間を育むまちづくりを推進している。
国際交流や地域間交流を積極的に進めると共に、伝統文化の保存継承に努め、自らが文化を創り育てる市民意識の醸成と仙北市の未来を担う子ども達がふるさとに誇りをもてる教育を目指し、少子高齢化においても、たくましく郷土を切り拓くことができる骨太の人間の育成に努め、そのために「学校教育の充実と教育環境の整備」「社会教育・生涯学習の環境整備・推進」にも取り組んでいる。
導入校
仙北市立角館小学校様
所在地 | 仙北市角館町西野川原56-1 |
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児童数 | 18学級364人(2022年8月現在、特別支援学級含む) |
教職員数 | 教員28人・職員24人(2022年度) |
設置場所 | 1F 職員室にLX-10050MF×2台 |
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