一関市教育委員会様
市教委・学校共にメリットしかないため、スムーズに導入まで実現
導入プラン:
エプソンのスマートチャージ
「アカデミックプラン」
導入機種
教育委員会に聞きました
印刷環境調査で、実態が不明だった各校印刷機器の設置・運用状況が判明
各校の印刷機器が集約・一元化されたことで、運用や管理に関するコストや業務負担も大幅に改善
一関市教育委員会
教育部 教育総務課
課長
遠藤 実 様
(注)記載の各所属・役職は、取材のあった2024年2月時点のものです。(以下同)
一関市教育委員会
教育部 教育総務課 庶務係
主事
原田 祐 様
一関市では、子ども減少の時代にあって、世の中をたくましく生き、地域の未来を切り開くために、人材の育成は一層重要であり、教育はその使命を担っていると考えています。そのために、キャリア教育の充実や情報活用能力の育成、特別支援や不登校児などの多様性も踏まえた個別最適な学びなど、教育全体の質の向上が求められていることから、それを実現する上で、ICT機器の整備や校務のDX化は重要課題だと考えています。
一関市では、GIGAスクール構想を受けて2020年に校内無線LAN環境を整備し、2021年8月に市内全校に児童・生徒1人1台のWindows® 搭載タブレットを配備しました。さらに、2023年8月には市内全校にエプソンの高速カラーインクジェット複合機を導入、12月には各教室に高機能電子黒板を導入するなど、着実に機器整備を進めています。それに合わせて、Microsoft365、Google Workspaceなどの各種アプリやサービスも導入しました。また、市独自にICT指導員2名とICTサポーター3名を配置しています。これらの専門職員は各学校を巡回し、ICT指導員は市の教育方針と学校との調整や現場の課題の抽出を行い、それを市教委で運営されるICT協働実施会議に反映させています。一方、ICTサポーターは、現場レベルで各学校の機器設置やメンテナンス、日常的なICT操作に関する相談やサポートを行い、ICT教育のレベル向上や機器の効果的な活用を支援しています。また、2024年4月からは、県教委主導のもと、統合型校務支援システムを導入していく予定で、先生方の働き方改革の面でも、さらなる改善に向けて取り組みを続けています。
エプソンのカラー複合機とアカデミックプランについては、2022年春頃にエプソンから提案を受けました。カラー・モノクロが同額で印刷でき、保守も含めて定額制で運用できることは、最初は全く信じられませんでした。
当時はカラーには高いイメージしかなく、先生方はカラーで印刷することに罪悪感も感じていて、学校現場ではモノクロ印刷が中心の状況だったので、提案内容を受けてとても衝撃を受けました。また、以前は各校毎に、孔版印刷機1~2台、モノクロ・カラーレーザープリンター各1台、モノクロ複合機1台を市教委でリース契約。消耗品は一括購入で必要分をピックアップしてもらっていました。しかし学校では、リース契約した機器以外に各校予算でプリンターを追加導入したり、リースアップ品を使用していて、市教委ではその実態を把握できていませんでした。
導入検討と共に市内全校の印刷環境調査を実施したところ、各校のプリンターはメーカーや機種、契約時期や取扱代理店、消耗品の種類や発注先もバラバラ、故障時費用も高額で、非常に無駄が多いことが判明しました。アカデミックプランの採用で、それらが集約・一元化されたことで、運用や管理に関するコストや業務負担も大幅に改善されました。
既存印刷機器の台数や消耗品コストを割り出し、綿密にコストシミュレーション
スピード、カラー化、コストなど、市教委・学校共にメリットしかないため、スムーズに導入まで実現できた
一関市教育委員会
教育部 教育総務課 教育企画係
主任主事
菅原 光正 様
一関市教育委員会
教育部 教育総務課 教育企画係
主事
佐藤 尚哉 様
印刷環境調査の実施と共に、市内の小中学校5校にデモ機を設置して、約2週間の試験運用を行いました。
実際に導入台数や契約枚数を算定するためのシミュレーションも兼ねていたので、制限は設けず各校で自由に使ってもらいましたが、「印刷スピードが速い」「カラーが気兼ねなく使える」「ネットワークで大量印刷もできる」「丁合作業が要らない冊子印刷が快適」「スキャンでのPDF化が便利」など大好評で、撤去時には「今すぐこれで良いので、このまま置いておいて!」という声がたくさんの先生や職員の方から挙がりました。
他にも、インクは無くなる前に自動で届くので在庫管理が不要、省エネなど環境にも配慮、4段カセットでA3・A4・B4・B5用紙が同時にセットでき、画用紙の手差し印刷も可能など、こちらの必要条件も全てクリアしていたので、これを入れれば困ることはないなと感じました。
予算についても、既存印刷機器の台数や消耗品コストなどを割り出し、綿密にコストシミュレーションを行ったので大枠費用は以前と変わらず、各校消耗品予算の一部を市教委予算に振替して市教委で一括契約。機器の集約・一元化で無駄もなくなり、消耗品費用などが際限なく増えていく心配もなくなりました。財政担当への説明でも、市教委・学校共にメリットしかないため否定意見は出ず、スムーズに入札・導入まで実現することができました。
アカデミックプランの導入で、市教委・事務職員共に消耗品発注や伝票処理などの負担も一挙になくなりました。
契約枚数も、児童・生徒のタブレット活用を見込んだ数にしたので、当分不足することはなさそうです。枚数の妥当性については不安もあったので、導入事例の多いエプソンの試算を頼りにして本当に良かったです。
導入後は、他プリンターは契約終了で撤去。孔版印刷機は契約終了の8月を待って撤去する予定です。市内で約500台あった印刷機器が100台以下になりましたが、台数減での不満は出ていません。撤去した機器類は一旦閉校校舎に移動しましたが、あまりの量で校舎の廊下が一杯に埋まってしまった程でした。
働き方改革にもベストマッチで応えてくれている
ほとんどの印刷物がカラーになって、分かり易く伝え易くなり学習効果や学校の雰囲気も変わりました。
児童・生徒が授業内容に集中できる環境にするには、先生方の業務負担やストレスの軽減と、それをサポートする事務職員や市教委の負担が減ることが重要で、教職員の働き方改革にもベストマッチで応えてくれています。
次のタブレット更新までには、先生方がどこにいてもネットに接続できれば業務が可能な環境を整えることを予定しており、整備内容では、機器中心からクラウドアプリやサービス利用へ徐々に切り替えを行っています。また、PDFによるデータ化やペーパーレス化も同時に進めています。それらの中で物理的にキーとなるのは複合機であり、エプソンの製品には、その中心となってデジタルとアナログを効果的に活用できるよう結び付けていって欲しいと思っています。
職員室隣の印刷室にLX-10050MF×1台を設置(南小学校)
職員室中央にPX-M7090FX×1台を設置(南小学校)
職員室奥の事務職員席近くにPX-S880X×1台を設置(南小学校)
学校だよりや学年だより、表示板など全てカラー印刷(南小学校)
導入校に伺いました
カラーの区別なく、枚数が多くても気兼ねなく自席のPCから直接カラー印刷ができる
印刷が速く、両面印刷や冊子印刷もできるので、印刷に縛られる時間が減少し、予想以上の業務効率化が図れた
一関市立南小学校
副校長
梁瀬 太志 様
校報の印刷では、全校児童数に地域掲示分や配布分を加えると、1回に700枚は印刷します。以前は、カラーレーザープリンターは1台しかなく、モノクロ印刷もレーザープリンターや複合機の印刷速度が遅かったので、大量印刷時には孔版印刷機を使うしかなく、印刷枚数によって機器の使い分けをしていました。また、孔版印刷機はネットワーク化されておらず、コピーした原稿を持って印刷室に行き、マスターを作る手間や、紙詰まりの処理にも手間がかかっていました。
エプソンのカラーインクジェット複合機が導入されてからは、モノクロ・カラーの区別なく、印刷枚数が多くても気兼ねなく自席のPCから直接カラー印刷ができます。印刷スピードが速く、両面印刷も同時に行え、冊子印刷も機械に任せておけるようになったことで、印刷に縛られる時間が減少し、予想以上の業務効率化が図れました。
教材やワークシートでは、図やイラスト、写真などがカラーで印刷できるので、伝えたい情報をより分かり易く伝えられ、児童の目標や学校行事などの掲示物では、圧倒的に注目率が上がっています。また、学校だよりでは、写真の子ども達の表情が分かり学校での活動が身近に感じられると保護者からも好評です。さらに学年・学級通信では、カラーになって以前より発行回数が増え、フォントやデザインもカラーを意識したものに変わってきています。
その他にも、研修会や学校公開の資料、学校要覧や資料用の封筒など、さまざまな用途に活用しており、業者に外注しなくても同等レベルのものが印刷できるので、その費用も削減できるようになりました。また、印刷に関する学校内の予算管理もなくなり、年度途中で予算が不足して調整が必要となる心配もなくなりました。
スキャナーも、書類のPDF化や作品をデジタル化して研究収録を作成する際などに活用しています。
デジタルもアナログのプリントも、子ども達が生きていくためには両方が必要で、併用できるよう身に付けなければなりません。デジタルの良さは、資料などをすぐに表示ができてリアルタイムに共有でき、その場で修正も容易なこと。プリントの良さは、長期間の掲示が可能で、時と場所と発達段階を選ばず、誰にでも利用可能なことです。
そのため、授業1時間で使う資料であればデジタルが使い易く、大型提示装置の画面に集中させて情報共有してから、児童個々のタブレットで作業。授業のめあてなどはプリントで黒板に掲示したり、学年や学期の目標などの長期使用であれば、プリントで教室や廊下に掲示するなど、何をさせるかによってケースバイケースに使い分けています。
働き方改革の大きな一歩、印刷業務のストレスフリー、1台のプリンターを入れただけで環境が大きく変わった
一関市立南小学校
教諭
(LD等通級指導教室 研究主任)
熊谷 佳子 様
授業では、道徳のイラストや、社会や理科などでグラフや写真を黒板に貼っておくのに使っていますが、すぐにカラー印刷ができるので大変助かっています。個別最適化の学習で、違うものを数枚ずつだけ用意したい場合にも気軽に印刷ができます。カラーとモノクロでは、子ども達のもらった時のモチベーションが違い、とても意欲的です。
また、さまざまな教材で、気を付ける所や注目して欲しい所を赤文字やカラーで目立たせることができるので、そこを指すだけで分かり、授業が進め易くなりました。教材準備が格段に楽になり、教材にイラストや写真を入れる頻度も増えて、作成する時もカラーで分かり易くなる工夫をするようになりました。
指導案集の冊子印刷では、両面印刷でソート機能もあるので丁合作業が要らず、印刷を実行するだけでその間に他の作業もできます。1箇所のミスでもすぐに修正できるので、これまでの10分の1の労力になったように感じます。
冊子印刷の機会は、他にも社会科見学や修学旅行のしおり、学校要覧や経営計画、研究収録などたくさんあるので、とても助かっています。また、リーフレットの制作などでは、最終品は印刷会社の印刷物ですが、印刷会社に発注する前に色味を見たり、校正しながら作れるようになりました。色見などは、テスト版のほうが最終品より綺麗なくらいです。
印刷に関わる業務や時間、コストや精神的ストレスも一遍に解消できて働き方改革の大きな一歩になっており、1台の複合機を入れただけで環境がこれほど変わることに深い感銘を受けています。
LX-10050MFは、印刷、コピー、スキャンなどの用途に活用
スピードが速く、丁合作業の要らない冊子印刷などが便利
リーフレットの制作などでは、印刷会社に発注する前にテスト印刷をして、全体構成や色見を見ながら校正するのに活用
高速インクジェット機は速い!綺麗!の一言に尽き、もう以前の印刷環境には戻れない
消耗品の在庫確認、発注、伝票処理が一切不要で事務職員の業務が大幅軽減、空き時間を他の業務に充てられる
一関市立南小学校
事務職員 主査
冨士原 尚子 様
以前は、消耗品の在庫確認、発注、伝票処理、修理の依頼なども全て私が担当で管理していました。使用していた印刷機器は、紙詰まりや故障などのトラブルも多く、孔版印刷機、複合機、プリンターそれぞれ違うメーカーで機種も異なり、取扱代理店も違うため、トナーやマスターの在庫管理や発注作業、修理依頼なども確認作業が多くて面倒でした。
また、カラートナーやマスターなどは価格が高いため、カタログで安い代替品を探して発注したりもしていました。
私は前任の滝沢小で、試験運用の際に初めてエプソンの複合機を利用しました。当初はインクジェットに「遅い」「画質が悪い」「インクがすぐに無くなる」というマイナスイメージがあって、恐る恐る使用していましたが、実際に使ってみると、高速インクジェット機は「速い!」「綺麗!」の一言に尽きます。
先生方がカラー印刷することに過剰反応する必要もなくなり、惜しみなくカラー印刷ができるようになり、印刷渋滞も解消され、人の流れもすっきりできて、管理作業も大幅軽減、今はもう以前の印刷環境には戻れません。
私の行う事務業務では、1日入学の保護者への記入例で、以前はモノクロで分かりにくく、下線を引いたり、マーカーで色付けする必要がありましたが、カラー印刷なら現物と同じなのでひと目で理解できるようになりました。
また、スキャナーは、式の祝辞や祝電をスキャンしてまとめ、資料として届けるのに使用したりしました。
お陰様で消耗品の発注、管理や保守については全てエプソンにお任せ状態で、インクが届いて初めて交換時期を意識するという感じです。印刷枚数についても、契約数に対して余裕があり、3ヶ月に1回カウンターを見る程度です。
コストのほうも、紙の使用量が増えてはいますが、孔版印刷機の使用が減って、その消耗品費や修繕費で賄えています。
また、それらに関する伝票処理もなくなったので、空いた時間は設備保全の作業などに充てています。
学校生活の記録写真などもコストを気にせずカラー印刷して紹介ができる
毎月の学習のめあてなど、各種掲示物も写真入りでカラフルに制作できるので教室や校内が華やかで活気ある雰囲気になった
各種研究会や保護者説明会の案内封筒にも、写真入りでカラー印刷ができる
まとめ
導入効果
- 導入前にエプソンが印刷環境調査を行い、既存印刷機器の台数や消耗品コストを可視化し、適切な台数・コストを提案してくれる
- 印刷機器を集約し、市教委で一括契約することで、消耗品の在庫確認、発注、伝票処理が不要になり各校事務員や市教委の業務が大幅軽減
- モノクロ・カラーが同一料金のため、コストを気にせず気兼ねなく印刷できる
- 印刷スピードが速く、両面印刷や冊子印刷、大量印刷もネットワークで可能。印刷に関するさまざまな業務負担やストレスも軽減
お客様のご紹介
一関市教育委員会様
所在地 | 岩手県一関市花泉町涌津字一ノ町29 |
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規模 | 小学校21校288学級4,530人、中学校14校122学級2,749人 |
教職員数 | 小学校411人、中学校290人(2023年5月現在/特別支援学級含む) |
一関市は岩手県の最南端に位置し、宮城県と秋田県に隣接。総面積1,256.42km²、人口108,587人(2023年3月31日現在)。仙台と盛岡の中間地点にあたり、高速道路や新幹線に直結するなど、恵まれた交通環境にあり、"中東北の拠点都市"として、都市部は経済・文化・教育の中心。一方で、郊外では過疎化や高齢化も大きな課題となっている。岩手県内では比較的温暖な地域で、四季折々の豊かな自然に囲まれ、中央部には北上川が流れ、室根山や栗駒山などの山々や猊鼻渓や厳美渓の名勝地、須川温泉や一関温泉などがあり、世界遺産平泉や三陸方面への観光拠点にもなっている。
教育では「一関市教育振興基本計画」を基に4つの重点プロジェクトを掲げて教育施策を展開、教育環境やキャリア教育の充実、情報活用能力育成などを中心に積極的に取り組んでいる。
市内全校への無線LAN環境と児童・生徒1人1台のタブレット配備、エプソンの高速カラーインクジェット複合機や、高機能電子黒板、統合型校務支援システム、各種アプリやサービスなどのICT機器整備や校務のDX化を行う他、市独自でICT指導員とICTサポーターを配置して、学校現場でのICT教育のレベル向上や機器活用推進をサポートしている。
お客様のご紹介
市立南小学校様
所在地 | 岩手県一関市南町3-3 |
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児童数 | 15学級339人 |
教職員数 | 24人(2024年1月現在、特別支援学級含む) |
設置場所 | 印刷室にLX-10050MF×1台、 職員室にPX-M7090FX×1台、 PX-S880X×1台 |
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