久慈市役所様
電気料金やCO₂排出量削減に向けて実際の計測結果や詳細な比較データとテスト運用により性能に納得
導入機種:
エプソンのスマートチャージ
高速ラインインクジェット複合機
A3カラーラインインクジェット複合機
導入製品
■導入機種
高速ラインインクジェット複合機
LX-10050Mステープルフィニッシャー付×1台
LX-10050MF×1台
A3カラーラインインクジェット複合機
LM-C5000×3台、LM-C4000×3台
■導入商品
サーバーレス認証印刷オプション
Epson Print Admin Serverless
導入ご担当者に聞きました
CO₂排出量削減や地球温暖化対策を意識する中で、エプソンの高速カラーインクジェット複合機の低消費電力性能に注目
2020年に「2050年二酸化炭素排出量実質ゼロ」を宣言
温室効果ガス排出量の削減目標を設定し、各種取り組みを実施中
久慈市役所
総務部 総務課 行政文書係 係長
広崎 寿 様
(注)記載の各所属・役職は、取材のあった2024年11月時点のものです。
久慈市では2019年2月に、横浜市と再生可能エネルギー供給に関する包括連携協定を締結。さらに2020年10月に、市有施設の使用電力を2050年までに再エネ100%とする「再エネ100宣言 RE Action」に参加し、12月には北岩手9市町村で合同記者会見を行い「2050年二酸化炭素排出量実質ゼロ」を宣言しました。
2021年3月には、「久慈市地球温暖化対策実行計画」で「2030年度の温室効果ガス排出量の目標を2013年度比で62%削減」と設定し、再生可能エネルギー活用やCO₂排出量削減への取り組みを進めています。
主な内容としては、地元事業者と共同で電力会社を設立し太陽光や水力など自然エネルギーで発電した電力を使用したり、市庁舎に太陽光パネルやLED照明を設置しながら、積極的に節電を推進。エコマークやグリーンマークの物品を優先購入するなど、さまざまな施策を行っています。
既存機の消費電力量を計測してエプソン製品との違いを試算
久慈市役所
総務部 総務課 行政文書係 主査
小林 利恵 様
(注)記載の各所属・役職は、取材のあった2024年11月時点のものです。
こうしたCO₂排出量削減や地球温暖化対策を意識する中で、エプソンの高速カラーインクジェット複合機の紹介を受けました。
以前は市庁舎内で、フィニッシャー付のA3モノクロレーザー複合機×2台、A3モノクロレーザー複合機×5台、A3カラーレーザー複合機×1台をメインに使用しており、その他にA3カラーインクジェット複合機×1台と、卓上のモノクロレーザープリンターが各課に数台ずつありました。
初めてご紹介いただいた際に、「エプソンの製品は非常に低消費電力なので、導入して今ある印刷機器を置き換えれば大幅な電気代削減とCO₂排出量削減が実現できます。実際に現在との消費電力の違いを測ってみませんか?」と提案され、既存のカラーレーザー複合機の約1ヶ月間の消費電力量を計測し、その違いを試算してもらうことにしました。
電気料金やCO₂排出量削減に向けて実際の計測結果や詳細な比較データとテスト運用により性能に納得
レーザー方式からインクジェット方式に変えることで驚きの消費電力削減効果、5年間で大幅な電気代を削減できる
最初は、熱を使わずにインクを吐出する技術により消費電力を抑えることで、電気代削減とCO₂排出量削減を実現できるという点に興味を持ちました。1ヶ月後に実際の計測結果を見て、あらためて既存のレーザー複合機とエプソンのインクジェット複合機の消費電力量の違いに驚いて、その他の印刷機器についても比較調査を依頼。
間もなく2024年4月に、エプソンの高速カラーインクジェット複合機に入替えてエプソンのスマートチャージにした場合の試算結果と導入プランの提案を受けました。比較調査の結果、CO₂排出量削減と消費電力削減に伴う電気料金の削減だけでなく、保守や消耗品も含めた一括契約によって全体コストも削減できる可能性があるとのご提案をいただきました。
既存のレーザー複合機についてはリース更新時期を迎えていたため、2024年6月から約1ヶ月間、LM-C6000のデモ機を借りて総務課に設置、職員に利用してもらい機能などを検証するとともに、再度詳細に、印刷速度・印刷枚数・消費電力・電気代・CO₂排出量など、既存機との比較を実施しました。テスト運用では、予想以上に多くの職員の利用があり、チラシや会議資料などが大量に印刷されました。
利用した職員からは、「既存機よりコンパクトで、レーザー方式に比べて立ち上がりも早い」「見やすい大型タッチパネルで操作も簡単」「既存のインクジェット複合機と比べてもカラー印刷が圧倒的に綺麗」と大変好評でした。
またそれまでは、インクジェットは滲みやすい、乾きにくいというネガティブなイメージを持っていましたが、その不安もすべて一掃することができました。
2階 総務課にはLM-C4000を設置。既存機よりコンパクトで、レーザー方式に比べて立ち上がりも早く、カラー印刷が圧倒的に綺麗と職員からも大変好評。
LM-C4000の角度調整ができるチルト機構採用の10.1型静電式カラータッチパネル。
見やすい大型画面で、アイコン表示も大きく、操作も簡単。
詳細に採ったデータからも、消費電力が抑えられ環境負荷低減に繋がることが実証され、なにより、契約方法の見直しをご提案いただき、モノクロ機とカラー機を一本化したことで、今のコストと同等で、モノクロだった各課の複合機がすべてカラー複合機にできるとあって期待の声が高まりました。入札の結果、2024年10月に、市民課・収納課・商工観光課・政策推進課・議会事務局・建設企画課・教育総務課・総務課のレーザー複合機を入替えて、ステープルフィニッシャー付LX-10050M×1台、LX-10050MF×1台、LM-C5000×3台、LM-C4000×3台を導入して運用を開始しました。
以前と台数自体は同じですが、配置については既存機での印刷枚数や使用頻度などに合わせて、速度やオプションなどの必要な性能を見直し、適正な配置になるよう配慮しました。
使ってみての感想をお伺いしました
カラー印刷のための印刷渋滞が解消され、職員の業務効率の改善とともに、市民サービスの向上につながった
さまざまな用途でカラー印刷やカラーコピーに活用
市議会の議案書や会議資料、報告書などの冊子作成にも便利
イベントチラシなどでは、綺麗なカラービジュアルで来庁者の目を引くことができる。
市庁舎内では主に、行政資料や連絡書類、案内書、チラシ、掲示物をカラー印刷したり、窓口業務で来庁者から受領した書類のコピーに多く活用しています。市民向けの印刷物では、高齢者の方からカラーになって重要項目が分かり易くなったという声をいただいたり、イベントチラシでは、綺麗なカラービジュアルで来庁者の目を引くことができています。
また、選挙時には名刺用紙へ投票済票をカラー印刷して配布し、二次元コードの読み取りも快適にできています。装備された150枚セット可能なADF(オートドキュメントフィーダー)両面スキャナーは、取り込んだPDFデータをスキャン to フォルダー機能で、サーバー内の各階毎の共有フォルダーに保存して活用したり、各機のファクス機能も便利に活用しています。フィニッシャー機能の付いたLX-10050Mは、モノクロ・カラー100枚/分の高速両面印刷で、市議会の議案書や会議資料、報告書などの冊子作成で大変役立っています。
封筒、ラベル、厚紙、長尺など多彩な用紙に対応しているため、選挙時には名刺用紙へ投票済票をカラー印刷して切り離して配布した。
どの複合機でもカラー印刷ができるようになって大幅に業務効率が改善し、市民サービスの向上に繋がっている
市庁舎内の書類は、以前はモノクロ印刷が基本でしたが、最近はカラー印刷もかなり増えてきていました。
しかし、カラーレーザー複合機は2階総務課に1台しかなかったため、来庁者に資料をカラー印刷して渡したい場合は移動が必要でお待たせしていました。今は各課から一番近い複合機で出力できるので、必要な時にすぐに印刷ができ、市民サービスの向上に繋がっています。以前より印刷やスキャンのスピードも上がっており、レーザープリンターと比べて故障も少なく、万が一紙詰まりした場合は、パネル画面でその箇所を知らせてくれて、用紙にもアクセスしやすい構造なので除去も簡単です。大容量給紙で500枚包装がそのまま入るので用紙交換回数も減り、大容量インクなので交換頻度も少なく、インクやメンテナンスボックスの交換も前面カバーを開けてセットするだけで済みます。保守サービスも費用に含まれているので、困り事やトラブルにも迅速に対応いただき、安心して利用することができています。
また、サーバーレス認証印刷オプションEpson Print Admin Serverlessを同時に導入したことで、各課毎に認証印刷カードを使って、印刷枚数・印刷内容・スキャン内容などの詳細な管理ができます。導入前と比較すると、カウンターチャージの1枚あたりの金額も下がり、全体の運用コストも削減することができました。
大容量インクなので交換頻度が少なく、インクやメンテナンスボックスの交換も前面のカバーを開けてセットするだけなので簡単にできる。
万が一紙詰まりしても、パネル画面で詰まった箇所を知らせてくれて、用紙にもアクセスしやすい構造になっているので除去も簡単。
今後についてお伺いしました
継続して利用している卓上プリンター類の入替えではエプソンのスマートチャージの複合機の台数を増やすことも検討中
今後の庁舎内電力消費量アップの予想にも、低消費電力なエプソンの複合機への入替えが有効
これまで市庁舎内の複合機は、コピー機として使用することが多かったのですが、自席のPCから簡単・スピーディーにカラー印刷ができるようになって、各課での利用用途も広がり、印刷量も増えています。
また、レーザー複合機に比べてモノクロ・カラーともに低コストで印刷できることや、卓上プリンターより印刷スピードが速いことで、多くの印刷物で、今使っている各課の卓上プリンター類から、エプソンの高速カラーインクジェット複合機へと利用する頻度が増えてきています。
このようなCO₂排出量削減や地球温暖化対策を進める一方で、ここ数年の猛暑の影響から、涼しかった久慈市でも夏場の熱中症対策などの対応が必要になってきました。年度末までに市庁舎内の各部屋にもクーラーを設置する予定で、今後さらなる電力消費量のアップが予想されるため、その対策としてもエプソンの複合機への入替えは有効です。
継続して利用している卓上プリンター類は、各課でメーカーや機種も違い、消耗品も機種毎に別々で、故障時の連絡先なども違います。古い機器なので電力消費量も高めで、長年使用していて故障も増えてきているので、今後入替えする際は、エプソンのスマートチャージの複合機の台数を増やすことも検討したいです。理想的には、今の倍の台数を導入すれば全課に設置できるので、それが実現すればさらなる電気代やCO₂排出量削減など環境負荷低減に繋がり、全体コストも削減できると考えています。
各課毎にカラー複合機を設置することで、モノクロ・カラー印刷、コピー、スキャナー、ファクス機能が1台に集約、さまざまな作業をその場で行えるようになり業務効率化を実現。
2階 財政課にはLX-10050Mステープルフィニッシャー付を設置。冊子印刷に活用したり、保管が必要な書類は、ADF(オートドキュメントフィーダー)を使ってまとめて両面スキャンができるので、PDFによる電子帳簿保存へもスムーズに移行できる。
まとめ
ご導入ポイント
- 高速な印刷速度と高画質な印刷品質
- レーザー方式に比べて低消費電力なインクジェット方式のエプソン製品導入で、電気代削減とCO₂排出量削減を実現
- 実際の計測結果と詳細な比較データとテスト運用により性能に納得
ご利用メリット
- 既存機と同等のコストですべてカラー複合機にできて業務効率化と市民サービスの向上に貢献
- レーザープリンターと比べて故障も少なくメンテナンスも簡単で業務の手を煩わせない
- インクや保守サービスも費用に含まれるので安心して利用ができる
久慈市は岩手県北東部、北上山地を背に太平洋に面した久慈湾奥部に位置し、気温寒暖差が大きい気候で、夏は涼しく冬は豪雪地帯にも指定されている。人口31,319人(2024年10月31日現在/住民基本台帳)。
三陸復興国立公園の北部にあり、産業では、世界有数・国内最大の琥珀の採掘地として有名で採掘場・加工施設・博物館などが存在する。さらに、古くから砂鉄が穫れたことで、日本初の大規模砂鉄処理工場が建設された。
文化面では、柔道の神様、三船久蔵十段生誕の地で柔道が盛ん。
国内最北端の海女の町としても知られ、2013年放送のテレビドラマのロケが市内各所で行われた。
また、2018年に久慈琥珀博物館近くの玉川層から白亜紀後期の恐竜の化石が多数発見されてから、近年は恐竜の町としても話題になっている。
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