記事ページ

ノウハウ2023/10/19

プロジェクターを天井設置する方法は?天吊りするメリットやデメリット

(注)画像はイメージであり、投写画面はハメコミ合成です。

さまざまな使用用途があるプロジェクター。ホームシアターはもちろん、HDMI®などの有線ケーブルを使ってパソコンやタブレットと接続することで、会議やプレゼンなどのビジネスシーンにも活用できます。

プロジェクターを導入する際、多くの方が悩むのが設置場所です。部屋がそれほど広くない場合、机や三脚などを用意して設置しようとすると、スペースを圧迫してしまう可能性があります。

そこでおすすめするのがプロジェクターの天井設置です。今回は、天井設置のメリット・デメリットや具体的な設置方法、配線のポイントなどをお伝えします。

目次

  • 1.プロジェクターを天井設置(天吊り)するメリットとデメリット

    • プロジェクターを天井設置するメリット
    • プロジェクターを天井設置するデメリット
  • 2.プロジェクターを天井設置(天吊り)する方法

    • プロジェクター用の天吊り金具を使用する
    • エプソンのプロジェクターを安全に・安心してご使用いただくために
    • 天井から棚板を吊り下げ、その上にプロジェクターを設置する
    • シーリングに取り付けるタイプのプロジェクターを利用する
  • 3.プロジェクターを天井設置するときの配線はどうする?

    • ライティングレール(ダクトレール)を使う場合
    • CD管を使う場合
  • 4.プロジェクターを天井設置するときのよくある質問

    • 賃貸でもできるプロジェクターの天井への設置方法は?
    • プロジェクターを天井設置するときに必要なものと費用は?
    • プロジェクターを天井設置するときの適切な位置は?
  • 5.プロジェクターを天井設置して快適な視聴環境を手に入れよう

プロジェクターを天井設置(天吊り)するメリットとデメリット

(注)画像はイメージであり、投写画面はハメコミ合成です。

プロジェクターの天吊りは、設置時に多少手間がかかるものの、その後の取り扱いが楽になるためおすすめです。こちらではプロジェクターを天井設置するメリットとデメリットを解説します。

プロジェクターを天井設置するメリット

プロジェクターを天井設置する場合、部屋のスペースを有効活用できる点がメリットです。プロジェクターを天井に固定することで、設置場所に悩まずに済みます。映像の投写の邪魔になるものが少なくなるため、部屋のレイアウトやインテリアに左右されずにコンテンツを楽しむことができます。外部機器と接続したい場合は、Wi-Fi®やBluetooth®機能を搭載したプロジェクターを選べば、配線もスッキリとします。

また、プロジェクターを天井設置すると、映像の調整が楽になります。プロジェクターは、一度天井に設置して初期設定を行えば、その後はほとんど調整する必要がありません。プロジェクターの角度や位置を変えることなく、いつも同じ場所に映像を投写できるようになります。リモコンで操作するだけで視聴を開始でき、視聴のたびに画質や解像度が変化する心配もありません。

さらに、天井設置ではプロジェクターの音や熱が気になりにくい点もメリットです。テーブルや棚に設置する場合と比べて、プロジェクターと視聴者に距離が生まれるためです。プロジェクターから離れた位置で、ファンの音や排出される熱風をあまり感じずに快適に映像を楽しめます。

プロジェクターを天井設置するデメリット

プロジェクターの天井設置には、一度取り付けると移動が難しいという問題点があります。天井にプロジェクターを固定するためには、金具やネジなどの器具が必要となります。配線や下地の位置も考える必要があるため、設置後に場所を変更したり、別の部屋に移動したりするのは簡単ではありません。

また、プロジェクターを適切な場所に設置できるかどうかは、天井の材質やその他の設備に左右される点にも注意が必要です。天井の形状や素材、照明器具や火災・ガス漏れ報知器、スプリンクラー、コンセントなどの位置によっては、適切な場所にプロジェクターを設置できないおそれがあります。プロジェクターの設置は、映像を投写する壁やスクリーンとの距離も大切になってくるためです。例えば、壁やスクリーンまでの距離が近い場合には、短焦点タイプの製品を選ぶなどの工夫が求められます。

プロジェクターを天井設置(天吊り)する方法

(注)画像はイメージであり、投写画面はハメコミ合成です。

プロジェクターを天井設置する方法は主に3種類あります。以下では、それぞれの特徴や設置時の注意点をご紹介します。

プロジェクター用の天吊り金具を使用する

1つ目は、専用の天吊り金具を使用してプロジェクターを天井に取り付ける方法です。金具は家電量販店やオンラインショップで購入することができ、複数のプロジェクターに対応可能な汎用金具も販売されています。取り付ける際は、天井の材質やプロジェクターの重さに合わせて適切な金具を選び、しっかりと固定することが重要です。

金具の耐荷重を超える重量のプロジェクターを設置しようとすると、途中で落下して故障やケガにつながる可能性があります。不安な場合は、小型プロジェクターや軽量タイプを選ぶのがおすすめです。また、一部の天吊り金具は壁掛け金具としても使うことができ、その場合は耐荷重が変わる場合があるため注意しましょう。

<エプソンのプロジェクターを安全に・安心してご使用いただくために>
· 天吊り金具はメーカー純正をご利用ください
· 油煙の多いキッチン付近の設置は映像に悪影響を及ぼすのでやめましょう
· 高所への設置は落下防止ワイヤーなどの落下防止措置を必ず講じてください

天井から棚板を吊り下げ、その上にプロジェクターを設置する

2つ目は、天井から棚板を吊り下げてプロジェクターを設置する方法です。天吊り金具を使用するよりも自由度が高く、デザインや位置、高さなどの調整がしやすい特徴があります。棚板の材質や色などにこだわって、部屋のインテリアとマッチさせることもできます。

ただし、この方法は自由度が高い一方でDIYの要素が強いため、専門的な知識や工夫が必要となる点には注意しましょう。棚板の強度が不足していたり、固定が甘かったりすると、思わぬ事故につながるおそれがあります。また、天井までの高さが十分に確保されていないと、部屋に圧迫感が生まれる可能性もあります。プロジェクターを取り付ける場合は、プロの設置サービスを活用することをおすすめします。

シーリングに取り付けるタイプのプロジェクターを利用する

3つ目は、シーリングにプロジェクターを取り付ける方法です。近年では、シーリングに直接取付可能なタイプのプロジェクターも登場しています。設置が簡単で照明としての機能も兼ね備えているため、部屋の雰囲気作りにも向いています。スマホに接続すれば、専用アプリから映像と照明を同時に調整することも可能です。

プロジェクターを天井設置するときの配線はどうする?

(注)画像はイメージであり、投写画面はハメコミ合成です。

プロジェクターを天井設置する際の配線には、主にライティングレール(ダクトレール)を使う方法と、CD管を使う方法の2種類があります。ここではそれぞれのメリットやデメリットを解説します。

ライティングレール(ダクトレール)を使う場合

ライティングレールとは、引掛シーリングと呼ばれる照明器具用の配線器具に取り付けることで、天井にレールを設置できるアイテムです。レールに沿って電源コードや映像ケーブルを通すことで、配線を隠すことができます。ライティングレールはDIYでも比較的簡単に設置できるメリットがある一方、設置が引掛シーリングのある場所に限られるというデメリットもあります。

CD管を使う場合

CD管とは、耐燃性のない合成樹脂製の可とう電線管です。電線以外のケーブル類の保護管として使用されます。柔軟性があり施工の自由度が高いため、天井裏や壁面に埋め込んだり、モールなどで覆ったりすることで、配線を隠すことができます。CD管は軽くて運びやすく、ナイフで簡単に切断することが可能です。ただし、電気工事士の資格がない場合は、作業を電気工事業者に依頼する必要があります。

プロジェクターを天井設置するときのよくある質問

最後に、プロジェクターを天井設置する際のよくある質問にお答えします。プロジェクターの選び方や設置方法を決める際の参考にしてください。

賃貸でもできるプロジェクターの天井への設置方法は?

基本的に、プロジェクターの天井設置には専用の金具などが必要となります。天井にネジ穴を開けることになるため、賃貸では難しい場合も少なくありません。ただし、シーリングに取り付けるタイプの場合は、設置方法が天井照明と変わらないため、賃貸でも利用可能です。

プロジェクターを天井設置するときに必要なものと費用は?

プロジェクターを天井設置する場合、本体やスクリーン、スピーカーをはじめとした音響システムを除き、以下のようなものが必要です。

· 天吊り金具(プロジェクターの重さやサイズに合わせて選ぶ):3万円前後
· 配線用の工具類(ライティングレールやCD管など):1万~3万円程度
· 業者に依頼する場合の設置工事費:3万円~

別ウインドウで開きます参考文献:https://curama.jp/projector-mount/magazine/2538/
別ウインドウで開きます参考文献:https://www.fpweb.tv/column/knowledge/home-theater-costs


ただし、器具の価格や工事費用はメーカーや業者によって異なるため、あくまで目安としてお考えください。

プロジェクターを天井設置するときの適切な位置は?

プロジェクターを設置する位置を決める際は、プロジェクターの投写距離と画面サイズを確認することが大切です。同じ100インチサイズのプロジェクターでも、機種によって投写したい画面サイズに対して必要な距離(投写距離)が異なります。プロジェクターの説明書やメーカーのサイトで投写距離をチェックし、スクリーンからプロジェクターまでの距離を測りましょう。

また、プロジェクターはスクリーンに対してできるだけ正面に設置するようにしましょう。斜めから投写すると、画面が歪んだり、明るさや色が均一でなくなったりするおそれがあるためです。

プロジェクターは壁に直接投写できる?綺麗に映すためのポイント

プロジェクターは、自宅での映画鑑賞やビジネスシーンにおけるプレゼン資料の表示など、さまざまな用途で使用されます。映像や画像はスクリーンに投写するケースも多いですが、壁に直接映すことも可能です。

プロジェクターを天井設置して快適な視聴環境を手に入れよう

今回は、プロジェクターを天井設置するメリット・デメリットや、設置方法、気をつけるべきポイントについてお伝えしました。プロジェクターの設置場所にお悩みの場合は、天井設置がおすすめです。天井にプロジェクターを取り付けることで、部屋を広々と使えるようになり、簡単かつ大画面で映画や動画、テレビなどを楽しめます。賃貸でも設置可能な機種もあるため、自宅の環境に合わせて適切なプロジェクターを選びましょう。

エプソンでは、最新モデルから人気の商品まで、幅広いラインナップの家庭用プロジェクターをご用意しています。例えば、手軽に楽しみたい方にはリーズナブルなフルHDモデル、さらにこだわりたい方には4K相当の高画質・HDR、2500lm(ルーメン)以上の明るさなどに対応した高機能モデルが人気です。どのような映像をどのような環境で楽しみたいかに応じて、適切な機種をお選びいただけますので、下記のページよりお気軽にご確認ください。


Related article関連記事

  • ノウハウ2023/10/19

    プロジェクターは壁に直接投写できる?綺麗に映すためのポイント