フォトコンテスト

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19歳の旅人が見た世界に。

岡本 怜音

  • 作品サイズ : A4、49枚組 / 使用プリンター : エプソン「EP-810AW」 / 使用用紙 :エプソン「フォトマット紙」

審査員講評

田沼武能

19歳の青年が見た世界の様子を飾り気なく純粋に撮っている点が、見る人の心を打つ作品になっています。初めて見た世界の感動を写真に収めるというスタンスで撮影し、成果を作品としてまとめたことで、青年が様々な国で様々なものを見て感じたことをそのまま写し撮っているというのが、今回選ばれたいちばんの理由だと思います。特に出会ったことのない情景に心を打たれたり、驚いたりといった青年の好奇心、感動、その交流が写真から滲み出ているのは素晴らしい。加えて、事実をストレートに伝える。写真が本来持つ一番重要なものが、19歳の見た世界の記録として感じられるのも、この作品の素晴らしい点です。

三好和義

感染症の流行により、積極的に写真を撮りに行くのが難しい時期。だからこそ、作者が19歳のときに撮影した写真を見直してプリントし、自分の記憶をたどって作品にまとめている点が面白いと感じました。1点1点の写真は素朴で純粋な印象ですが、旅先での感動や心の揺らぎなどが、作品として上手くフィックスされていて、写真のセレクトや構成も成功していると思います。プリントにはマット紙が用いられ、調子も整っていて、作品内容に合っています。あえて時間が経過してから再構成することで、19歳のドキドキした気持ちが際立って感じられる良い作品です。

入賞者インタビュー

グランプリ

岡本 怜音さん

見事グランプリを獲得されました。感想はいかがですか?

岡本:フォトコンテストに応募したのは、今回が初めてだったので、グランプリをいただけるとは想像もしていませんでしたし、自信もありませんでした。今回、このような評価をいただき大変ありがたく思います。

普段はどの様な写真活動をされているのですか?写真歴などは?

岡本:普段は大学に通いながら、時間を見つけて街に出てスナップ撮影などを主に行っています。写真を本格的に始めたのは、19歳で世界一周をした時でしたが、約1年間ほぼ毎日カメラと向き合った事で、徐々に自分の撮りたい物を写真で表現できるようになりました。

今回の作品「19歳の旅人が見た世界に。」の視点はどのようなものでしょうか?

岡本:世界一周をする中で、様々な国や地域に出向いて見えてきたのは、それぞれに色んな事情や背景がありながらも、美しく力強く生きている人々の姿でした。 それを収めた写真には、観る人に背景にある物語やメッセージを伝える力があると思い、その写真の持っている力が最大限引き出せるよう制作しました。

フォトコンテストや、プリントへのこだわりはどのようなものでしょうか?

岡本:今回はプリント自体も初めての挑戦だったので、いくつかの用紙・編集でプリントを試し、最も写真の良さを出せる形で応募しました。今までは写真データを画面上で編集してSNSで発表するだけでしたが、実際にプリントしたものを見るとプリントされた状態だからこそ出てくる良さに気付くことができました。

今後の目標や、作品にしてみたいテーマなどありましたらお願いします。

岡本:普段の生活では目を背けてしまいそうな現実を捉えた写真にこそ、魅力があると思います。今後の目標としては、写真を見た人が何か考えるきっかけとなるパワーを持った写真を撮っていきたいと考えています。

グランプリ

岡本 怜音さん

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