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PrecisionCore(プレシジョンコア)プリントヘッドテクノロジーは、ここ数年で飛躍的に進化させた要素技術や高精度なMEMS (注1) 製造技術を融合させた、エプソンの次世代を担うインクジェットプリンティング技術。この先進技術が、より高速で、より高画質な印刷を実現し、ビジネスプリンターの常識を変えていきます。
(注1) MEMS (Micro Electro Mechanical Systems) : 半導体加工技術などを応用して作られる、機械駆動要素を有するデバイスのこと。
PrecisionCoreの中核をなすのが「PrecisionCoreマイクロTFPプリントチップ」。これまで商業向けの大判プリンターに搭載されていたエプソン独自の薄膜ピエゾテクノロジーを進化させ、高精度化と小型化を突き詰めたことで、プリントヘッドの基本モジュールとしての性能を飛躍的に向上させ、幅広い用途への展開が可能に。ビジネスインクジェットプリンターのヘッド用に最適配列し、高速印刷と高印字品質を実現しています。
インクを吐出する動力源となる薄膜ピエゾは、約1ミクロン(人間の髪の毛の太さの100分の1)という薄さ。このピエゾ素子に加える電圧を緻密に制御することによって、ひとつのノズル穴から1秒間に最大5万発に近いインクを、正確な位置に必要な量だけ吐出することができます。
PrecisionCoreプリントヘッドは、ヘッド幅をこれまでの1インチから1.33インチに広げ、さらにノズル密度を従来の2倍にして、1列あたりのノズル数を増大。1回の印刷動作(1パス)で印刷できる範囲を拡大して高速化すると同時に、モノクロもカラーも1パスで600dpiの高画質印刷を可能にしています。その結果、ページプリンターに匹敵する20ipm以上の印刷速度で、文字や線のエッジもなめらかに表現できるようになり、オフィスユースで必要とされる高速・高画質印刷の両立を実現しています。
拡張性に優れたPrecisionCoreテクノロジーにより、産業印刷機向けのラインヘッドからオフィス向けデスクトッププリンター用ヘッドまで、同一のプリントチップを用いながらも、柔軟で多様なプリントヘッドの構成が可能になりました。エプソンは、PrecisionCoreテクノロジーをインクジェット技術のプラットフォームとしてさらに進化させ、新たな市場にも広く展開していきます。